普通のサウナと塩サウナの違い、効果的な入り方・注意点

目次

1. はじめに:サウナブーム到来!中でも塩サウナが熱い!

空前のサウナブームが到来しています。老若男女問わず、多くの人々がサウナの虜になっていると言えるでしょう。

サウナブームの要因として考えられるもの
健康志向の高まり
ストレス解消ニーズの増加
SNSでの拡散効果

そんなサウナの中でも、今特に注目を集めているのが「塩サウナ」です。

塩サウナとは、サウナ室に置かれた塩を体に塗り込むことで、発汗や美肌効果を高めるサウナのこと。普通のサウナとは一味違う魅力で、サウナ愛好家たちの心を掴んでいます。

一体塩サウナは普通のサウナと何が違うのか? その効果や入り方、注意点は?

本記事では、塩サウナの魅力を余すところなくお伝えしていきます。

2. 塩サウナとは?普通のサウナとの違いを解説

高温で発汗を促すサウナと、塩の力で美肌効果も期待できる塩サウナ

サウナといえば、高温の室内で大量の汗をかき、心も身体もリフレッシュできる空間として人気です。実は、サウナにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。

サウナの種類特徴温度湿度
ドライサウナ熱した石に水をかけて水蒸気を発生させる80~100℃10~20%
塩サウナサウナ室に塩が置かれており、体に塩を塗って楽しむ40~60℃60~70%

中でも、近年注目を集めているのが「塩サウナ」です。塩サウナは、通常のサウナと同じように高温で発汗を促す効果に加え、塩の力で美肌効果も期待できます。塩には、毛穴の汚れを吸着したり、古い角質を取り除いたりする効果があるため、サウナの熱で毛穴が開いた状態の肌に塩を塗布することで、より効果的に汚れを落とす効果が期待できるのです。

通常のサウナでは得られない、塩サウナならではの美肌効果を、ぜひ体験してみてください。

湿度や温度設定の違い

サウナと聞いて多くの人がイメージするのは、高温で乾燥した部屋で大量の汗をかく「ドライサウナ」でしょう。
一方で塩サウナは、ドライサウナよりも湿度が高めに設定されている点が特徴です。

区分ドライサウナ塩サウナ
温度80~100℃程度40~60℃程度
湿度10~20%程度60%程度

この湿度こそが、塩サウナの特徴である「美肌効果」と密接に関係しています。高湿度によって肌の水分量が保たれるため、塩の刺激を和らげながら、発汗とスクラブ効果による美肌効果を得ることができるのです。

サウナの種類によって、温度や湿度設定が異なることを理解した上で、自分に合ったサウナを選びましょう。

3. 塩サウナで期待できる驚きの効果効能

美肌効果:塩のスクラブ効果で古い角質をオフ!

塩サウナの最大の魅力といえば、なんといってもその美肌効果でしょう。塩の持つスクラブ効果によって、肌表面に溜まった古い角質を効果的に落とすことができます。

効果メカニズム
古い角質の除去塩の粒子による物理的なスクラブ効果
毛穴の汚れの除去塩の浸透圧作用による毛穴の奥の汚れの吸着
肌のターンオーバー促進古い角質が除去されることで、肌の生まれ変わりを促進

このスクラブ効果によって、肌のトーンアップやニキビの予防、肌触りの改善など、様々な美肌効果が期待できます。普段の洗顔では落としきれない毛穴の奥の汚れまで落とせるのも、塩サウナならではの魅力と言えるでしょう。

発汗・デトックス効果:毛穴の奥の老廃物も排出!

塩サウナの大きな魅力の一つが、発汗作用によるデトックス効果です。 塩サウナに入ると、高温により大量の汗をかきます。 汗と一緒に、体内に蓄積された老廃物や毒素を排出することで、身体の内側から綺麗になる効果が期待できます。

老廃物が溜まるとどうなるの?デトックス効果で期待できること
むくみや冷えの原因にむくみ・冷え性の改善
肌荒れやニニキの原因に美肌効果UP
疲労感や倦怠感の原因に疲労回復効果UP

汗をかくことは、健康や美容において様々なメリットがあると言えるでしょう。 塩サウナで心地よく汗を流し、身体の内側からリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

血行促進効果:冷え性改善も期待!

塩サウナには、身体を温めることで血行を促進する効果も期待できます。

サウナの高温環境下では、身体は体温を下げようと血管を広げます。 血管が広がることで血流が促進され、全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなります。

特に、冷え性に悩む方にとって、血行促進は嬉しい効果と言えるでしょう。

冷え性の主な原因の一つに、血行不良が挙げられます。 塩サウナで血行を促進することで、冷え性の改善効果も期待できます。

効果効能メカニズム
血行促進高温環境で血管が拡張
冷え性改善血行促進効果による

塩サウナで身体を芯から温め、血行を促進することで、健康的な身体を目指しましょう。

4. 効果的な塩サウナの入り方

STEP1:身体を洗い流す

塩サウナに入る前に、まずは身体を丁寧に洗い流し、清潔な状態にしましょう。

工程内容
1全身
2特に汗をかきやすい部分
3洗顔料の使用

身体を洗い流すことで、汗や皮脂などの汚れを落とすだけでなく、身体を温める準備運動にもなります。

このひと手間で、より効果的に塩サウナを楽しむことができます。

STEP2:サウナ室で身体を温める

塩サウナの効果を最大限に引き出すために、まずは身体を十分に温めましょう。この段階では、まだ塩は使用しません。

普通のサウナ塩サウナ
温度80〜100℃40〜60℃
湿度10〜20%40〜60%

上記のように、塩サウナは普通のサウナに比べて温度が低く設定されています。しかし、湿度は高いため、じんわりと身体の芯から温まります。

身体が温まってくると、自然と汗ばんでくるでしょう。この汗は、身体に溜まった老廃物を排出する大切なものです。無理せず、ご自身のペースで5〜10分ほどサウナ室で過ごしてください。

STEP3:塩を身体に塗布(顔は避ける)

いよいよ塩の出番です。ここでは、塩サウナの効果を最大限に引き出すための塩の塗り方をご紹介します。

塩の適量

部位塩の量
全身大さじ2~3杯程度
部分的に少量ずつ

※初めての際は、少量から試してみましょう。

塩を塗る順番

  1. 手足の先から心臓に向かって、円を描くように優しくマッサージしながら塗布します。
  2. お腹や背中など、身体の広範囲にも忘れずに塗り広げましょう。
  3. デコルテは、リンパの流れを意識しながら優しく塗るのがおすすめです。
  4. 顔への塗布は避けましょう。塩分が強すぎるため、肌への刺激が強くなってしまいます。

ポイント

  • 力を入れすぎず、優しくマッサージするように塗るのがポイントです。
  • 特に、角質が気になる肘や膝、かかとなどは念入りに塗り込みましょう。

塩を塗ることで、肌に付着した古い角質や汚れを落とすスクラブ効果が期待できます。また、血行促進効果により、身体の芯から温まります。

STEP4:10分ほどサウナ室で過ごす

塩を塗り終えたら、再びサウナ室へ。ここからは、じんわりと約10分間、身体を温めながらリラックスしていきましょう。

時間行動ポイント
最初の5分じっくりと汗をかく無理せず、自分のペースで
残りの5分体勢を変えながら過ごす座ったり、寝転がったり、気分転換を

サウナ室内の過ごし方は自由ですが、以下の点に注意することで、より快適に過ごすことができます。

  • こまめな水分補給: 発汗によって水分が失われるため、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給を行いましょう。
  • 無理せず休憩: 気分が悪くなったり、体調が優れない場合は、無理せずサウナ室の外で休憩しましょう。
  • 深呼吸でリラックス: サウナ室では、深くゆっくりとした呼吸を心がけましょう。リラックス効果が高まり、心身ともに癒されます。

サウナ室で過ごす時間は、個人差があります。無理せず、自分のペースで過ごすことが大切です。

STEP5:塩を洗い流し、水分補給

十分に発汗し、塩の成分が肌に浸透したら、シャワーで洗い流しましょう。ゴシゴシこすらず、優しく洗い流してください。

サウナに入ると大量の汗をかくため、水分補給は必須です。

水分補給のポイント
水分はこまめに摂取する
水だけでなく、経口補水液やスポーツドリンクも効果的!
カフェインが含まれる飲み物は利尿作用があるので避ける

塩サウナは、普通のサウナよりも多くの汗をかきます。そのため、水分不足に陥りやすく、脱水症状を引き起こす可能性もあります。水分補給はこまめに行いましょう。

5. 塩サウナを楽しむ上での注意点

塩分の摂りすぎに注意!こまめな水分補給を

塩サウナは、普通のサウナに比べて塩分濃度が高いため、汗をかくことで体内の塩分濃度が上昇しやすくなります。塩分の摂りすぎは、のどの渇きだけでなく、めまいや吐き気を引き起こす可能性があります。

体からのサイン状態対処法
のどの渇き軽度の脱水症状水やスポーツドリンクを飲んで、水分補給をしましょう。
めまい中等度の脱水症状涼しい場所で休んで、水分補給をしましょう。
吐き気重度の脱水症状の可能性医療機関を受診しましょう。

こまめな水分補給を心がけ、体調に異変を感じたら無理せず休憩しましょう。水やスポーツドリンクなど、塩分だけでなく、糖分も一緒に摂取できる飲み物がおすすめです。

肌の弱い人は注意が必要!無理せず様子を見ながら

塩サウナは、その効果に魅力を感じる方が多い一方で、肌の弱い方にとっては注意が必要です。塩の刺激は、肌の負担となる可能性があります。

肌質注意点
乾燥肌塩サウナに入る前に、保湿クリームを塗布するなど、肌の保護を心がけましょう。
敏感肌最初は短時間から試したり、塩の量を調整したりするなど、ご自身の肌の状態に合わせて無理なく楽しみましょう。
アトピー性皮膚炎発疹やかゆみなどの症状が出やすい方は、事前に医師に相談することをおすすめします。

ご自身の肌の状態をよく観察し、少しでも異常を感じたら、無理せず休憩したり、サウナ室を出たりすることが大切です。不安な場合は、施設のスタッフに相談するのも良いでしょう。

マナーを守って気持ちよく利用しよう!

せっかくの塩サウナも、周囲への配慮に欠けてしまっては台無しです。誰もが気持ちよく利用できるよう、最低限のマナーを守って楽しみましょう。

騒音大きな声で話したり、携帯電話を操作するのは控えましょう。
汗が床に滴り落ちないように、タオルでこまめに拭きましょう。
塩の使用量決められた量を守り、床に散乱させないようにしましょう。
洗い流し塩を塗った後は、しっかりと洗い流してから水風呂に入りましょう。
場所の譲り合い混雑している場合は、場所を譲り合うなど配慮しましょう。
その他施設のルールやマナー表示をよく確認して利用しましょう。

これらのマナーを守り、周囲への配慮を忘れずに、気持ちの良い塩サウナ体験をしましょう。

6. まとめ:塩サウナでワンランク上のサウナ体験を!

塩サウナは、普通のサウナとは一味違う魅力が満載です。美肌効果、発汗作用、リラックス効果など、様々なメリットを期待できます。

効果説明
美肌効果塩のスクラブ効果で古い角質を取り除き、肌のトーンアップが期待できます。
発汗・デトックス効果大量の汗をかくことで、体内の老廃物を排出するデトックス効果が期待できます。
血行促進効果サウナの熱と塩の力で血行が促進され、冷え性改善にも効果が期待できます。
リラックス効果サウナの熱と塩の香りで心身のリフレッシュができます。

塩サウナの効果的な入り方を参考に、マナーを守って安全に楽しみましょう。きっと、ワンランク上のサウナ体験ができるはずです。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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