岩盤浴とサウナ、どっちが私に合う?効果・料金・マナーの違いを徹底解説!
1. はじめに:岩盤浴とサウナ、ブームの理由は?
空前のサウナブームが到来し、「サ活」という言葉も一般的になりました。それに伴い、サウナ同様に体を温める施設として、岩盤浴にも注目が集まっています。
施設 | 特徴 |
---|---|
サウナ | 高温の部屋で短時間発汗を促す |
岩盤浴 | 温めた天然石の上に横になり、じっくり発汗を促す |
どちらも、体の芯から温まり、大量の汗をかくことで、様々な健康効果や美容効果が期待できます。
現代社会におけるストレスの増加や健康志向の高まりを受け、気軽にリフレッシュできる方法として、多くの人々に受け入れられていると言えるでしょう。
2. 岩盤浴とサウナの基本
(1) 岩盤浴とは?
岩盤浴とは、温められた天然石の上に横たわり、遠赤外線効果で体の芯から温めることで発汗を促す、温熱浴のひとつです。
サウナのように高温ではなく、室温も40~50℃前後と、比較的過ごしやすいのが特徴です。湿度が高めに設定されている施設が多く、息苦しさを感じにくいのもメリットと言えるでしょう。
岩盤浴でよく使われる石の種類と、期待できる効果は以下の通りです。
石の種類 | 効果(期待できるもの) |
---|---|
ブラックシリカ | 血行促進効果、代謝アップ効果、疲労回復効果 |
天照石 | 免疫力向上効果、リラックス効果、冷え性改善効果 |
麦飯石 | デトックス効果、美肌効果 |
施設によって使用されている石や室温、湿度が異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
(2) サウナとは?
サウナとは、高温に熱せられた室内で発汗を促す施設のことです。乾燥した状態のドライサウナと、水蒸気を発生させて湿度を高めたミストサウナが主流です。
サウナ室内の温度は、施設や種類によって異なりますが、一般的には80~100℃程度に設定されています。
サウナの種類 | 説明 | 温度 | 湿度 |
---|---|---|---|
ドライサウナ | 熱した石に水をかけて水蒸気を発生させるサウナ | 80~100℃ | 10~20% |
ミストサウナ | 蒸気発生器を使って室内を高湿にするサウナ | 40~50℃ | 80~100% |
高温のサウナ室に入ることで、短時間で大量の汗をかくことができます。発汗と同時に、身体に溜まった老廃物を排出したり、血行促進効果やリラックス効果などが期待できます。
3. 効果で比較!あなたに合うのはどっち?
(1) 汗のかき方・質の違い
岩盤浴とサウナでは、発汗の仕方が異なります。
区分 | 岩盤浴 | サウナ |
---|---|---|
温度 | 40〜50℃ | 80〜100℃ |
発汗の仕組み | 遠赤外線効果で体の深部から温める | 高温の熱で体の表面から温める |
汗の量 | 比較的少ない | 大量に発汗 |
汗の質 | サラサラしている | 水のように流れる |
汗の成分 | 水分が多く、老廃物の割合が多い | 水分が多く、塩分濃度が薄い |
岩盤浴では、遠赤外線効果によって体の芯からじっくりと温まるため、皮脂腺から分泌されるサラサラとした汗が特徴です。 サウナは、高温の熱によって短時間で体の表面を温めるため、汗腺から大量の汗が噴き出すように出ます。
このように、岩盤浴とサウナでは、汗のかき方や質が大きく異なることが分かります。
(2) 期待できる効果の違い
a. リラックス効果
岩盤浴とサウナは、どちらもリラックス効果をもたらしますが、その感じ方は異なります。
岩盤浴 | サウナ | |
---|---|---|
環境 | 温められた石の上で横になる | 高温の部屋に入る |
温度 | 比較的低温(40~50℃程度) | 高温(80~100℃程度) |
時間 | ゆったりと長時間過ごすことができる | 短時間で出入りを繰り返すことが多い |
リラックス効果 | じんわりと温まることで深いリラックス | 高温による |
b. 美容・美肌効果
美肌効果を期待するなら、岩盤浴とサウナどちらが良いのでしょうか?
岩盤浴 | サウナ | |
---|---|---|
発汗による効果 | ・皮脂汚れや老廃物の排出 | ・皮脂汚れや老廃物の排出 |
・血行促進効果による肌のターンオーバー促進 | ・血行促進効果による肌のターンオーバー促進 | |
特徴 | ・低温でじっくりと汗をかけるため、肌への負担が少ない | ・高温による発汗で、短時間で効果を実感しやすい |
このように、どちらも大量の発汗によって毛穴の汚れを落とし、血行を促進することで美肌効果が期待できます。ただし、岩盤浴は低温でじっくりと汗をかくため、肌への負担が少なく、敏感肌の方にもおすすめです。一方、サウナは高温による発汗で、短時間で効果を実感しやすいという特徴があります。
c. 健康増進効果
岩盤浴とサウナは、どちらも血行促進効果が期待できます。血行が促進されると、冷え性改善、肩こりや腰痛の緩和、むくみの解消といった効果も期待できます。
しかし、岩盤浴とサウナでは、期待できる健康増進効果が多少異なります。それぞれの効果の違いを、以下の表にまとめました。
効果 | 岩盤浴 | サウナ |
---|---|---|
血行促進 | ◎ | ◎ |
冷え性改善 | ◎ | ◎ |
肩こり・腰痛緩和 | ◎ 遠赤外線効果で筋肉の深部まで温まる | △ 血行促進効果による |
むくみ解消 | ◎ | ◎ 発汗作用による |
免疫力向上 | △ | ◎ 高温環境への耐性が高まることで期待できる場合も |
ストレス軽減 | ◎ 副交感神経が優位になる | ◎ サウナ後の爽快感がストレス軽減に繋がる |
岩盤浴は、じっくりと体を温めることで、筋肉の深部まで温まり、慢性的なコリや痛みの改善に効果が期待できます。一方、サウナは、高温環境に身を置くことで、免疫力向上やストレス軽減効果が期待できるとされています。
(3) 疲労度・体調に合わせた選択
岩盤浴とサウナ、どちらを選ぶかはその日の体調や疲労度によって決めるのもおすすめです。
岩盤浴 | サウナ | |
---|---|---|
疲労度が高い時 | じんわりと温まる岩盤浴でリラックス | 体力を使うのでおすすめできない |
体を動かしたい時 | 運動不足解消には不向き | サウナ→水風呂→休憩を繰り返すことで運動効果が期待できる |
体調が優れない時 | 体調に合わせて温度の低い部屋を選べる | 高温環境なのでおすすめできない |
上記はあくまで一例です。自分の体調と相談しながら、無理なく岩盤浴とサウナを楽しみましょう。
4. 料金・時間・マナーの違い
(1) 料金システムの比較
岩盤浴とサウナでは、料金システムが異なる場合があります。 大きく分けると、以下の3つのパターンが考えられます。
料金システム | 岩盤浴 | サウナ |
---|---|---|
単独料金 | 利用時間によって料金が異なる場合が多い | 利用時間に関わらず一律料金の場合が多い |
セット料金 | 岩盤浴とサウナ、その他施設をまとめて利用できるお得な料金設定 | – |
施設利用料に含まれる | スパや温泉施設の利用料に含まれている場合がある | スポーツジムやホテルの施設利用料に含まれている場合がある |
上記はあくまでも一例です。施設によって料金システムはさまざまなので、事前に確認しておきましょう。お得な割引クーポンを提供している施設もあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
(2) 平均的な利用時間の比較
岩盤浴とサウナでは、平均的な利用時間にも違いがあります。
施設 | 平均利用時間 |
---|---|
岩盤浴 | 45分~90分 |
サウナ | 10分~15分 |
岩盤浴は、じっくりと体を温めることを目的とするため、滞在時間は長くなる傾向にあります。一方、サウナは短時間で集中的に発汗を促すため、1回の利用時間は短くなります。ただし、サウナの場合は、複数回サウナ室に入ったり、合間に休憩を挟んだりするため、施設内での滞在時間は岩盤浴とあまり変わらない場合もあります。
ご自身の予定や体力に合わせて、無理のない範囲で利用時間を決めましょう。
(3) 知っておきたいマナーの違い
a. 岩盤浴での注意点
岩盤浴は比較的穏やかな環境ですが、より快適に、そして周囲の方に迷惑をかけずに利用するために、いくつか注意しておきたい点があります。
注意点 | 具体的な内容 |
---|---|
水分補給をこまめに行う | 岩盤浴では、じんわりと汗をかくため、こまめな水分補給が必要です。 |
体調不良時は無理をしない | 熱に弱い方や、体調がすぐれない時は、無理をせず、休憩を挟むなど自分のペースで楽しみましょう。 |
指定の場所で利用する | 岩盤浴施設には、温度や効果の異なる様々な種類の岩盤が設置されている場合があります。必ず指定された場所で利用するようにしましょう。 |
静かに過ごす | 岩盤浴はリラックスを求めて利用する方がほとんどです。おしゃべりは控えめに、周りの方の迷惑にならないよう静かに過ごしましょう。 |
清潔さを保つ | 岩盤浴では、汗を大量にかくため、こまめなタオル交換やシャワーを浴びるなど、清潔さを保つように心がけましょう。 |
これらの注意点を守り、マナーを守って岩盤浴を楽しみましょう。
b. サウナでの注意点
サウナは高温になるため、以下の注意点を守って安全に利用しましょう。
注意点 | 説明 |
---|---|
水分補給 | 発汗による脱水を防ぐため、こまめな水分補給を心がけましょう。 |
飲酒後の利用 | 飲酒後のサウナ利用は、めまいなどを起こす可能性があります。 |
体調不良時 | 体調が優れない場合は、サウナの利用を控えましょう。 |
長時間利用 | サウナに長時間入りすぎると、体調を崩しまう可能性があります。こまめな休憩を挟みながら、無理のない時間設定で利用しましょう。 |
サウナ室では、汗を拭くタオルを頭にかぶる、かけ湯をしてから入室するなど、周りの方の迷惑にならないように配慮することも大切です。
5. こんな人におすすめ!岩盤浴とサウナ、それぞれのメリット・デメリット
(1) 岩盤浴がおすすめなのはこんな人
じっくりと温まりたい、のぼせやすい、サウナはちょっと苦手…という方は、岩盤浴の方が合っているかもしれません。以下のような項目に当てはまる方は、ぜひ岩盤浴を体験してみてください。
こんな人におすすめ | 具体的な内容 |
---|---|
じっくり温まりたい人 | 岩盤浴はサウナほど高温ではないため、長い時間をかけてゆっくりと体を温めることができます。 |
のぼせやすい人 | サウナよりも低い温度で温まるため、のぼせにくく、リラックス効果も期待できます。 |
サウナの熱気が苦手な人 | サウナのような息苦しさや熱気を感じにくいので、サウナが苦手な方でも快適に過ごせます。 |
女性特有の冷えに悩んでいる人 | 岩盤浴は体の芯から温まるため、冷え性改善にも効果が期待できます。 |
美肌効果を求める人 | 岩盤浴でかく汗は皮脂腺から出る汗なので、天然のクリームとも言われ、美肌効果も期待できます。 |
岩盤浴は、サウナほど体への負担が大きくないため、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけます。サウナと比較して、リラックス効果が高いと言われている点も、岩盤浴の魅力です。
(2) サウナがおすすめなのはこんな人
こんな人におすすめ | 解説 |
---|---|
短時間で一気に汗をかきたい人 | 高温サウナは短時間で大量の汗をかくのに効果的です。 |
サウナ後の爽快感を味わいたい人 | 水風呂との組み合わせで得られる爽快感はサウナならではの魅力です。 |
体の芯から温まりたい人 | サウナは体の深部まで温まるため、冷え性改善にも効果が期待できます。 |
仲間とわいわい楽しみたい人 | サウナ室での会話も楽しみの一つです。ただし、周りの方の迷惑にならないよう小声で楽しみましょう。 |
サウナは、短時間で集中的に発汗したい方や、水風呂との温度差で感じる爽快感を味わいたい方におすすめです。体の芯から温まるので、冷え性の方にも効果が期待できます。また、サウナ室で仲間と会話を楽しむのも良いでしょう。
6. まとめ:自分にぴったりの方法で、ととのい体験を!
ここまでご紹介したように、岩盤浴とサウナはそれぞれに異なる特徴を持つ温熱療法です。どちらが良い・悪いではなく、ご自身の目的や好みに合わせて選ぶことが大切です。
岩盤浴 | サウナ | |
---|---|---|
温度・湿度 | 低温・高湿度 | 高温・低湿度 |
発汗の特徴 | じんわりと汗をかく | 短時間で大量の汗をかく |
メリット | 長時間リラックスできる、体への負担が少ない | 高いデトックス効果、爽快感がある |
デメリット | 発汗量はサウナに劣る | 体への負担が大きい場合がある |
リラックス効果を求めるなら岩盤浴、短時間で爽快感を味わいたいならサウナなど、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて選んでみましょう。
ぜひ今回の内容を参考に、自分にぴったりの方法で「ととのい体験」をしてみてくださいね。