自宅サウナの作り方を解説!費用を抑えるコツや注意点も
1. はじめに
近年人気のサウナを自宅で楽しみたい!
サウナは、心身のリフレッシュ効果や美容効果など、様々なメリットがあるとされています。
しかし、
- 「サウナ施設に行く時間がない」
- 「人目が気になってリラックスできない」
- 「自分のペースでサウナを楽しみたい」
といった理由から、サウナ施設になかなか通えない方もいるのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、「自宅サウナ」です。自宅にサウナがあれば、好きな時に、好きなだけ、誰にも邪魔されずにサウナを楽しむことができます。
自宅サウナの魅力は、以下のようにまとめられます。
メリット | 説明 |
---|---|
時間を気にせず楽しめる | 仕事帰りや深夜など、自分の好きなタイミングでサウナに入ることができます。 |
周りを気にせずリラックスできる | サウナ施設のように他人の目を気にする必要がありません。 |
コスパが良い | サウナ施設に通うよりも、長い目で見て経済的です。 |
健康・美容効果 | サウナには、血行促進、疲労回復、ストレス解消、美肌効果など、様々な健康・美容効果が期待できます。 |
自宅サウナは、忙しい現代人にとって、心身の健康を保つための最適な選択肢と言えるでしょう。
自宅サウナの魅力を紹介
近年、サウナブームの高まりとともに、自宅にサウナを設置したいと考える人が増えています。 自宅サウナには、次のような魅力があります。
メリット | 説明 |
---|---|
好きな時にサウナに入れる | 時間を気にせず、好きな時にサウナに入ることができます。 |
自分のペースで楽しめる | サウナ室の温度や湿度を自由に調整したり、好きなアロマを持ち持ち込んだり、自分のペースでサウナを楽しむことができます。 |
プライバシーが保たれる | 人目を気にせず、リラックスしてサウナに入ることができます。 |
健康効果が期待できる | サウナには、血行促進、疲労回復、ストレス解消、免疫力向上、睡眠の質向上など、様々な健康効果が期待できます。 |
長期的に見て経済的 | サウナ施設に通う費用を抑えられます。 |
これらの魅力から、自宅サウナは、忙しい現代人にとって、心身のリラックスと健康を両立できる魅力的な選択肢と言えるでしょう。
2. 自宅サウナの種類と費用
サウナの種類ごとのメリット・デメリットを紹介
サウナ小屋
サウナ小屋とは、文字通りサウナ専用の小屋を自宅の庭などに設置するタイプのサウナです。DIYすることも、完成品を購入することもできます。本格的なサウナ体験を求める方に人気ですが、設置スペースと費用がかかる点がデメリットです。
メリット | デメリット |
---|---|
本格的なサウナ体験ができる | 設置スペースが必要 |
耐久性が高く、長期間使用できる | 建築費用がかかる |
広さやデザインを自由にカスタマイズできる | 建築許可が必要な場合がある |
サウナ小屋を設置する際は、事前に建築基準法などの関連法規を確認する必要があります。また、断熱性や換気効率を高めるなど、快適かつ安全に利用できるよう工夫することも大切です。
サウナボックス
サウナボックスとは、室内に置くことができる組み立て式のサウナのことです。簡単に設置・移動できる点がメリットです。
項目 | サウナボックス |
---|---|
メリット | ・設置・移動が簡単 ・価格が比較的安い |
デメリット | ・サウナ小屋と比べて温度が上がりづらい場合がある ・サイズが小さく、一度に複数人で入るのが難しい |
サウナボックスの購入を検討する際は、サイズや素材、機能などを比較して、自分に合ったものを選びましょう。DIYで自作する場合は、材料選びや組み立て方に注意が必要です。
テントサウナ
テントサウナとは、その名の通りテント型のサウナのことです。持ち運び可能なものが多いので、自宅の庭だけでなく、キャンプ場など屋外でもサウナを楽しむことができます。テントサウナには、大きく分けて2つの方法があります。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
既存テントの活用 | 安価で始められる | サウナに適した素材でないと高温にならない場合がある |
オリジナルテントの製作 | サイズや形を自由に決められる | ある程度のDIYスキルや費用が必要 |
既存のテントを活用する場合は、テントの材質に注意が必要です。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は熱に弱いため、火災の危険があります。コットンやポリコットンなど、耐熱性の高い素材を選びましょう。オリジナルテントを自作する場合は、設計図を作成し、必要な材料を揃えるところから始めます。フレームは木材やアルミパイプ、テント生地は耐熱性の高い素材を選びましょう。いずれの方法でも、換気口を設けるなど、安全対策を徹底することが重要です。
費用相場
DIYの場合
DIYで自宅サウナを作る場合、費用は材料費のみで済みます。 ただし、サウナの規模や使用する材料によって費用は大きく変動します。
種類 | 費用相場 |
---|---|
サウナ小屋 | 20~50万円 |
サウナボックス | 5~15万円 |
テントサウナ | 1~5万円 |
DIYでサウナを作る場合、ホームセンターなどで材料を調達することになります。 設計図の作成や材料の選定、組み立て作業など、ある程度のDIYスキルが必要となります。 DIYに慣れていない場合は、業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼する場合
専門業者に依頼する場合は、費用は高くなりますが、設計から施工まで全て任せることができるため、手間と時間を大幅に削減できます。理想のサウナのイメージや予算を伝えることで、最適なプランを提案してもらえます。
業者 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ハウスメーカー | ・設計から施工まで一貫して依頼できる ・アフターサービスが充実している | ・費用は高額になりやすい |
サウナ専門業者 | ・サウナに関する専門知識が豊富 ・サウナ小屋以外の設備も提案してもらえる場合がある | ・ハウスメーカーに比べると費用は安価だが、DIYよりは高額 |
工務店 | ・地域密着型で、地元の気候や風土に合わせた提案を受けられる ・ハウスメーカーに比べると費用を抑えられる場合がある | ・サウナ施工の実績が少ない場合もある |
業者によって得意分野や費用が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
3. 自宅サウナDIYの方法
サウナ小屋のDIY
設計図の作成
サウナ小屋をDIYする場合、まずは設計図を作成しましょう。設計図は、完成イメージを具体化し、必要な材料の量やサイズを把握するために非常に重要です。設計図がないと思わぬ材料の不足やサイズ違いが発生し、作業が滞ってしまう可能性があります。
設計図は、専門的なソフトを使わなくても、手書きや無料の設計ソフトで作成できます。重要な点は、以下の項目を盛り込むことです。
項目 | 説明 |
---|---|
外寸 | サウナ小屋全体の幅、奥行き、高さを記載します。 |
内寸 | サウナ室内の幅、奥行き、高さを記載します。 |
ドアの位置とサイズ | ドアの設置場所と、開口部の幅・高さを記載します。 |
窓の位置とサイズ | 窓を設置する場合、その位置と、開口部の幅・高さを記載します。 |
ベンチの位置とサイズ | ベンチの設置場所と、幅・奥行き・高さを記載します。 |
断熱材の厚さ | 使用する断熱材の種類と厚さを記載します。 |
電気配線の位置 | 電気配線が必要な場合、その位置を記載します。 |
設計図作成の際は、実際にサウナ小屋を設置する場所の広さも考慮しましょう。設計図を基に、地面に線を引いてみることで、より具体的なイメージを掴むことができます。
材料選びのポイント
自宅サウナをDIYする際に、特に重要なのが材料選びです。安全で快適なサウナを作るためには、用途に合った適切な材料を選ぶようにしましょう。ここでは、サウナ小屋・サウナボックス別に、それぞれで重要な材料選びのポイントを紹介します。
サウナ小屋 | サウナボックス | |
---|---|---|
構造材 | ・耐久性・耐湿性に優れた木材(ヒノキ、スギ、レッドシダーなど) | ・軽量かつ強度のある木材(SPF材など) |
断熱材 | ・グラスウール、ロックウール、スタイロフォームなど ・断熱性・耐熱性・防湿性を考慮して選ぶ | ・スタイロフォーム、発泡ポリエチレンなど ・断熱性・加工のしやすさを考慮して選ぶ |
内装材 | ・耐熱性・耐湿性に優れた木材(ヒノキ、スギなど) | ・耐熱性・耐水性に優れた素材(断熱材と兼用も可能) |
外装材 | ・耐候性・耐久性に優れた素材(サイディング、ガルバリウム鋼板など) | ・必要に応じて、断熱性を高めるための素材や、見た目を良くするための素材を選ぶ |
扉 | ・気密性を保つため、断熱性に優れたサウナ専用の扉を選ぶ | ・既製品のサウナ用扉や、DIYで断熱性の高い扉を作成 |
その他 | ・換気扇、照明器具、電気配線など ・サウナストーン、バケツ、温度計、湿度計など | ・換気口、照明器具など ・サウナストーン、バケツ、温度計、湿度計など |
材料を選ぶ際には、ホームセンターの専門スタッフに相談したり、実際に素材を見比べたりして、納得のいくものを選びましょう。
基礎工事
サウナ小屋をDIYする場合、基礎工事が重要になります。基礎工事は、サウナ小屋の安定性を保ち、地面からの湿気を防ぐ役割を担います。
基礎の種類 | 特徴 | 費用相場 | DIYの難易度 |
---|---|---|---|
布基礎 | 耐久性が高く、不同沈下にも強い | 10万円〜 | 高 |
ブロック基礎 | 比較的安価で施工しやすい | 5万円〜 | 中 |
鉄筋コンクリート基礎 | 強度が非常に高く、湿気対策にもなる | 20万円〜 | 高 |
DIYで基礎工事を行う場合は、上記の表を参考に、自分のスキルや予算に合った方法を選びましょう。ただし、基礎工事は専門知識が必要となるため、不安な場合は無理せず業者に依頼することをおすすめします。
組み立て方
サウナ小屋、サウナボックス、テントサウナによって組み立て方は異なりますが、ここでは一般的なサウナ小屋の組み立て方を例に解説します。
工程 | 説明 |
---|---|
1. 基礎作り | 設計図に合わせて、基礎となる枠組みを作ります。水平器などを使い、しっかりと水平をとることが大切です。 |
2. 床組み | 基礎の上に断熱材を敷き詰め、その上に床板を張っていきます。湿気がこもらないよう、通気口を設けることを忘れないようにしましょう。 |
3. 壁の組み立て | 壁パネルを順番に組み立てていきます。断熱材を隙間なく入れることで、保温効果を高めることができます。 |
4. 屋根の設置 | 壁の組み立てが完了したら、屋根を設置します。防水シートや屋根材を適切に使い、雨漏りが発生しないように注意が必要です。 |
5. ドア・窓の設置 | ドアや窓を取り付けます。気密性を高めるために、隙間テープなどを活用すると良いでしょう。 |
6. 内部造作 | ベンチやサウナストーブの設置など、内部の造作を行います。安全性を考慮し、サウナストーブの周囲には十分なスペースを確保してください。 |
組み立ての際には、設計図をよく確認し、手順を守って作業することが重要です。不安な場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
電気工事の注意点
サウナ小屋をDIYする際、電気工事は最も注意が必要な工程の一つです。安全なサウナを楽しむためにも、電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼することを強くおすすめします。
もし、ご自身で電気工事を行う場合は、以下の点に注意し、作業前に必ず電気設備技術基準や内線規程などを確認してください。
項目 | 内容 |
---|---|
電源の確保 | サウナストーブの消費電力に合わせた電源を分電盤から確保する必要があります。 |
配線 | 高温になるサウナ室内では、耐熱性の高い配線材を使用する必要があります。 |
照明 | サウナ室内では、防湿・防塵型の照明器具を使用する必要があります。 |
アース | 感電事故防止のため、サウナストーブや照明器具には必ずアースを取り付けてください。 |
漏電遮断器 | 万が一、漏電が発生した場合に備え、漏電遮断器を設置する必要があります。 |
これらの作業を怠ると、感電や火災などの重大な事故につながる可能性があります。ご自身の安全のためにも、電気工事は専門業者に依頼しましょう。
サウナボックスのDIY
自宅にコンパクトなサウナ空間を作れるサウナボックスも、DIYに挑戦できます。材料選びと組み立て方のポイントを押さえておきましょう。
材料選びのポイント
サウナのタイプによって適切な材料は異なります。安全で快適なサウナを作るために、それぞれの材料の特徴を理解しておくことが重要です。
材料 | 特徴 | 適したサウナの種類 |
---|---|---|
木材 | ・断熱性が高い ・調湿作用がある ・加工しやすい ・価格が比較的安価 | サウナ小屋、サウナボックス |
断熱材 | ・グラスウールやスタイロフォームなど、種類が豊富 ・断熱性を高めることで、サウナ室内の温度を保ち、温まりやすくする効果がある | サウナ小屋、サウナボックス |
防水シート | ・湿気から建物を守る ・サウナ室内の湿気を外部に逃がさないようにする | サウナ小屋、サウナボックス |
耐熱ガラス | ・サウナストーブの熱に耐えられる ・サウナ室内の様子が見えるように設置する | サウナ小屋、サウナボックス |
サウナストーン | ・熱を蓄え、水をかけて水蒸気を発生させる ・耐久性が高いものを選ぶ | サウナ小屋、サウナボックス、テントサウナ |
テント生地 | ・耐熱性が高い ・防水性がある ・軽量で持ち運びしやすい | テントサウナ |
木材を選ぶ際には、ヒノキやスギなど、耐水性や断熱性に優れた木材を選びましょう。また、断熱材は厚みや種類によって断熱性能が変わるため、設置場所の気候条件に合わせて選ぶことが大切です。
組み立て方
サウナ小屋やサウナボックスの組み立ては、設計図や説明書をよく確認しながら進めることが重要です。ここでは、一般的なサウナ小屋の組み立て方を紹介します。
手順 | 説明 |
---|---|
1. 基礎の設置 | コンクリートブロックなどを用いて、水平に基礎を設置します。 |
2. 土台枠の組み立て | 防腐処理をした木材で土台枠を組み立て、基礎に固定します。 |
3. 壁パネルの設置 | 断熱材を入れた壁パネルを土台枠に固定していきます。 |
4. 屋根パネルの設置 | 断熱材を入れた屋根パネルを壁パネルに固定します。 |
5. サウナドアの設置 | サウナ用の断熱ドアを取り付けます。 |
6. 内部造作 | サウナストーブの設置やベンチの取り付けなどを行います。 |
7. 電気工事 | 電気配線を行い、照明やサウナストーブを接続します。 |
8. 塗装・仕上げ | 防腐・防水処理を行い、外観を仕上げます。 |
組み立ての際には、安全に配慮して作業を行いましょう。不安な場合は、無理せず専門業者に依頼することも検討してください。
テントサウナのDIY
テントサウナの魅力は、その手軽さにあります。DIYをする場合も、大きく分けて二つの方法があります。
方法 | 説明 |
---|---|
既存テントの活用 | 防水性や耐熱性が高いアウトドア用のテントをサウナとして活用する方法です。 |
オリジナルテントの制作 | 自在なサイズや形状で、サウナに特化したテントを自作する方法です。 |
既存のテントを活用する場合は、サウナストーブの熱に耐えられる素材を選び、換気口を設けるなどの工夫が必要です。オリジナルテントを自作する場合は、テントサウナ用の生地や断熱材を選定し、骨組みを組み立てていきます。いずれの方法も、安全に配慮した設計と施工が重要となります。
既存テントの活用方法
テントサウナのDIYでは、すでに持っているテントを活用する方法があります。テントサウナに適したテントの条件は以下の通りです。
項目 | 条件 |
---|---|
サイズ | 大人2人がゆったり入れる広さ |
素材 | 耐熱性・防水性が高い素材 |
構造 | 密閉性が高い構造 |
例えば、キャンプ用のドームテントやワンタッチテントは、テントサウナに転用しやすいでしょう。しかし、テントの素材によっては熱に弱く、変形や火災の危険性があるため注意が必要です。必ず耐熱温度を確認し、不安な場合はテントサウナ用のカバーを使用しましょう。
また、テント内に薪ストーブなどを設置する場合は、一酸化炭素中毒を防ぐために換気口を設けるなどの対策が必要です。安全に配慮して、テントサウナを楽しみましょう。
オリジナルテントの作り方
既存のテントをサウナに改造するのが難しい場合は、オリジナルのサウナテントを自作することも可能です。サウナに適したテントを作るには、以下の手順と材料を参考にしましょう。
工程 | 解説 |
---|---|
1. 設計図の作成 | テントのサイズや形状、使用する材料などを決めます。 |
2. 材料の調達 | 設計図に基づき、必要な材料を揃えましょう。 |
3. 裁断 | 布地を設計図に合わせて裁断します。 |
4. 縫製 | 裁断した布地をミシンで縫い合わせ、テントの形に仕上げていきます。 |
5. 防水処理 | 縫い合わせたテントに防水スプレーやシームテープを施し、防水性を高めます。 |
6. 組み立て | 骨組みとなるポールを組み立て、テント生地を張っていきます。 |
サウナテントの自作には、ある程度の裁縫スキルと専門的な知識が必要となります。自信がない場合は、無理せず業者に依頼することも検討しましょう。
4. 自宅サウナDIYの費用を抑えるコツ
材料を工夫する
自宅サウナのDIYでは、材料を工夫することで費用を抑えることが可能です。 具体的には、以下のような方法が考えられます。
工夫例 | 説明 |
---|---|
端材の活用 | ホームセンターなどで販売されている木材の端材は、定価よりも安く購入できる場合があります。短い木材を繋ぎ合わせて使用することで、費用を抑えられます。 |
代替品の検討 | 例えば、断熱材として一般的に使用されるグラスウールよりも、スタイロフォームの方が安価で購入できる場合があります。 |
リサイクルショップの利用 | サウナに使用する木材や窓、ベンチなどをリサイクルショップで購入するのも有効です。状態の良い中古品を安く入手できる可能性があります。 |
これらの工夫によって、費用を抑えつつ理想のサウナ作りを目指しましょう。
工具をレンタルする
自宅サウナDIYでは、様々な工具が必要になります。しかし、すべての工具を購入すると高額になる上、 使用頻度が低い工具は収納場所にも困ります。そこで活用したいのが工具のレンタルサービスです。
メリット | デメリット |
---|---|
購入よりも費用を抑えられる | レンタル期間に注意が必要 |
必要な工具だけをレンタルできる | 取りに行く手間がかかる |
高性能な工具を試せる | 故障や紛失のリスクがある |
工具レンタルサービスを利用すれば費用を抑えられるだけでなく、高性能な工具を試せるというメリットもあります。一方、レンタル期間に注意が必要な点や、店舗への返却の手間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。
ホームセンターやインターネットで手軽にレンタルできるので、うまく活用して費用を抑えましょう。
中古品を活用する
中古品を効果的に活用すれば、自宅サウナのDIY費用を大幅に抑えられます。活用できるものとしては、以下のようなものがあります。
品目 | 入手先 | 注意点 |
---|---|---|
サウナストーブ | リサイクルショップなど | 状態をよく確認し、信頼できるお店で購入しましょう。 |
サウナキット | ネットオークションなど | 部品が揃っているか、破損がないかを確認しましょう。 |
木材 | ホームセンターなど | 使用する木材の種類や状態によって、強度や耐久性が変わる点に注意が必要です。 |
断熱材 | ホームセンターなど | カビや汚れがないか、種類や性能が要件に合っているかを確認しましょう。 |
中古品は状態をよく確認してから購入することが大切です。 また、入手経路によっては保証がない場合もあるため注意が必要です。しかし、上手に活用すれば費用を抑えつつ、理想のサウナ作りに近づけるでしょう。
5. 自宅サウナDIYの注意点
法律・条例を確認する
自宅にサウナを設置する際には、建築基準法や消防法などの関係法令、そして各自治体の条例に適合している必要があります。
法律・条例 | 確認事項 |
---|---|
建築基準法 | 建築物の種類や規模、用途、構造などに関する規制 |
消防法 | 火災予防に関する規制 |
各自治体の条例 | 地域独自のルール(例えば、住宅地におけるサウナ設置の制限など) |
特に注意が必要なのは、サウナストーブの設置です。設置場所や煙突の構造によっては、建築基準法や消防法に抵触する可能性があります。
事前に必ず関係法令や条例を確認し、必要があれば専門家(建築士や消防署)に相談するようにしましょう。法令や条例を守らないまま設置を進めてしまうと、後々、サウナの撤去や改修を余儀なくされる可能性もあります。
安全対策を徹底する
自宅にサウナを作る場合、安全性には細心の注意を払う必要があります。 特に、高温になるサウナ室では、事故のリスクが高まるため注意が必要です。 自宅サウナを作る際は、以下の安全対策を徹底しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
換気設備の設置 | サウナ室に適切な換気扇を設置し、常に新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。一酸化炭素中毒を防ぐために必須です。 |
電気配線の確認 | サウナ室内の電気配線は、高温・高湿度に耐えられるものを使用しましょう。漏電や感電のリスクを減らすために、専門業者による配線を検討してください。 |
断熱材の不燃化 | サウナストーブ周辺や壁、天井などには、不燃性の断熱材を使用しましょう。万が一の火災リスクを低減できます。 |
消火器の設置 | サウナ室の出入り口付近に、消火器を設置しましょう。初期消火に役立ちます。 |
定期的な点検 | サウナストーブや電気配線、換気扇などは、定期的に点検し、故障や劣化がないか確認しましょう。 |
これらの安全対策を徹底することで、自宅サウナを安全に楽しむことができます。
火災保険への加入
自宅にサウナを設置する際には、火災保険への加入は必須事項と言えるでしょう。なぜなら、サウナストーブの利用に伴い、火災のリスクは少なからず存在するからです。万が一、サウナから出火し、自宅や近隣に被害が及んだ場合、火災保険に加入していなければ、多額の賠償責任を負う可能性があります。
しかし、火災保険への加入が必須と言っても、すべての火災保険がサウナの火災に対応しているわけではありません。そのため、事前に保険会社に確認し、サウナの設置を補償対象に含める必要があるか、確認する必要があります。
確認事項 | 内容 |
---|---|
サウナの設置に関する補償の有無 | サウナを設置すること自体が補償対象外となる場合もあります。 |
火災原因に関する補償範囲 | サウナストーブの不具合や誤操作による火災が補償対象に含まれているか確認しましょう。 |
保険料の変更 | サウナの設置により、火災リスクが上昇すると判断されれば、保険料が上がる可能性があります。 |
保険内容をしっかりと確認し、安心して自宅サウナを楽しめるように準備しておきましょう。
6. 自宅サウナDIYが向いている人・向いていない人
DIYスキル
自宅サウナをDIYするには、ある程度のDIYスキルが必要です。必要なスキルレベルは、作るサウナの種類や規模によって異なります。
サウナの種類 | 必要なDIYスキル |
---|---|
サウナ小屋 | 高 |
サウナボックス | 中 |
テントサウナ | 低 |
サウナ小屋を作る場合は、基礎工事や電気工事など、専門的な知識と技術が必要になります。一方、サウナボックスやテントサウナであれば、比較的簡単なDIYスキルで製作可能です。
DIY経験が少ない方は、まずは簡単なサウナボックス作りに挑戦し、徐々にスキルアップしていくのがおすすめです。工具の使い方や木材の加工方法など、基本的なDIYスキルを習得しておくと、より安全かつスムーズに作業を進めることができます。
時間的余裕
自宅サウナをDIYする場合、時間的余裕も重要な要素です。
工程 | 想定時間 |
---|---|
設計図作成 | 数時間~数日 |
材料の調達 | 数日~数週間 |
基礎工事 | 数日~1週間 |
サウナ小屋の組み立て | 数日~数週間 |
電気工事 | 1日~数日 |
塗装などの仕上げ | 数日~1週間 |
上記はあくまで目安です。サウナの規模や構造、DIYの経験によって大きく変動します。特に、初めてDIYに挑戦する場合は、想定以上の時間がかかることを想定しておきましょう。
また、作業は週末や休日に行う方が多いと思いますが、天候に左右されることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
予算
自宅サウナのDIYにかかる費用は、サウナの種類や規模、使用する材料によって大きく異なります。
サウナの種類 | 費用相場 |
---|---|
サウナ小屋 | 20万円~100万円以上 |
サウナボックス | 5万円~30万円 |
テントサウナ | 1万円~10万円 |
DIYでサウナを作る場合は、業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。
しかし、必要な工具や材料をすべて揃えると、予想以上に費用がかさんでしまう場合もあるため、事前にしっかりと予算を立てておくことが大切です。
例えば、断熱材や木材などの材料費、電気工事費、サウナストーブやサウナストーンなどの備品費などを考慮する必要があります。
7. まとめ
自宅にサウナを持つことは、想像以上に実現可能な夢です。DIYなら、自分の好みに合わせた理想のサウナ空間を、費用を抑えながら作り上げることができます。
項目 | |
---|---|
メリット | 世界に一つだけのオリジナルサウナを作れる 費用を抑えられる DIYの達成感を得られる |
デメリット | 時間と労力を要する 専門知識が必要になる場合がある 失敗する可能性もある |
DIYスキルや時間に自信がない場合は、無理せず業者に依頼するのも一つの方法です。いずれの場合も、安全性や法令遵守を忘れず、快適なサウナライフを手に入れましょう。