自宅サウナの選び方ガイド！種類別に費用や特徴を徹底比較

1. はじめに：自宅でサウナが楽しめる時代に

近年、空前のサウナブームが到来しています。それに伴い、自宅にサウナを設置する人が増えています。かつては一部の愛好家の贅沢品というイメージでしたが、今では手が届きやすいものになりつつあります。

要因	説明
サウナブームの浸透	メディアなどでサウナの健康効果や魅力が広く知られるようになったこと
自宅サウナ製品の多様化	手軽に設置できるものから本格的なものまで、さまざまな製品が販売されるようになったこと
リラックスニーズの高まり	ストレス社会において、自宅で手軽にリラックスできる空間への需要が高まっていること

このように、自宅でサウナを楽しむことは、より身近なものになってきています。 この先の内容では、自宅サウナの種類や選び方、設置の際の注意点など、自宅サウナを検討する上で知っておくべき情報を詳しく解説していきます。

2. 自宅サウナの魅力とは？

美容効果で健康的な美しさを

サウナは、美容効果も期待できる健康法として近年注目されています。高温環境での発汗は、毛穴の奥の老廃物や汚れを排出するデトックス効果があり、美肌へと導きます。さらに、サウナ浴による血行促進効果は、肌細胞への栄養供給を促し、新陳代謝を活発にすることで、シワやたるみの改善、肌のトーンアップといった効果も期待できます。

効果	メカニズム
美肌効果	発汗作用によるデトックス効果
シワ・たるみ改善	血行促進効果による肌のターンオーバー促進
くすみ改善	血行促進効果による肌への栄養供給

サウナで心身ともにリラックスしながら、健康的で美しい肌を目指しましょう。

時間や場所を気にせずサウナを楽しめる

自宅にサウナがあれば、好きな時に好きなだけサウナを楽しむことができます。

メリット	説明
時間を気にせず入れる	早朝でも深夜でも、自分の好きなタイミングでサウナに入ることができます。
場所を気にせず入れる	混雑状況や移動時間を気にすることなく、自宅でリラックスしてサウナを楽しむことができます。
自分のペースでサウナを楽しめる	サウナ室の温度や滞在時間を自由に調整できるため、自分の体調や好みに合わせてサウナを楽しむことができます。

仕事や家事の合間にリフレッシュしたり、休日にゆっくりとサウナで汗を流したりと、自分のライフスタイルに合わせてサウナを取り入れることができます。

3. 自宅サウナの種類と特徴

3-1. 設置場所から選ぶ

– 屋内設置

屋内設置のサウナは、天候に左右されずにいつでも好きな時にサウナを楽しめることが魅力です。浴室や脱衣所など、設置場所の選択肢も比較的広く、スペースに合わせて設置することができます。

種類	特徴	費用目安
ボックスサウナ	組み立て式の箱型サウナ。設置が簡単で、比較的低価格で購入できるものが多いため、手軽に導入できます。	数十万円～
リフォームサウナ	浴室全体をサウナに改築する本格的なサウナ。断熱性や気密性に優れ、本格的なサウナ体験ができます。	数百万円～

浴室に余裕がない場合は、コンパクトなボックスサウナを選ぶと良いでしょう。浴室全体をサウナにしたい場合は、リフォームサウナを検討してみましょう。

– ボックスサウナ

ボックスサウナは、その名の通り箱型のサウナのことです。室内に設置するタイプと屋外に設置するタイプがあります。

特徴	メリット	デメリット
サイズ	コンパクトなものから複数人で入れるものまで様々	設置スペースが必要
価格帯	数十万円〜数百万円
設置工事	比較的簡単	モデルによっては電気工事や水道工事が必要な場合もある
断熱性	高い
メンテナンス性	比較的容易

設置スペースや予算に合わせて選ぶことができ、比較的手軽に導入できるのが魅力です。

– リフォームサウナ

既存の浴室や空き部屋などを利用して、本格的なサウナ空間を作ることができるのがリフォームサウナです。サウナ室のサイズや形状、ストーブの種類、内装材などを自由に選ぶことができるため、理想的なサウナ空間を追求できます。

メリット	デメリット
理想的なサウナ空間を実現できる	費用が高額になりがち
耐久性が高く、長く愛用できる	工事期間が長く、生活に影響が出やすい
住宅のデザインに合わせた空間を作ることができる	専門業者による設計・施工が必要

リフォームサウナは、新築時だけでなく、中古住宅を購入してリフォームする場合にもおすすめです。間取りの変更が必要になる場合もあるため、事前に専門業者に相談し、綿密な計画を立てるようにしましょう。

– 屋外設置

屋外設置のメリットは、設置スペースを比較的自由に選択できる点と、開放感抜群のサウナ体験ができる点です。スペースが限られるマンション住まいの方でも、庭やベランダに設置できる場合があります。主な種類は以下の通りです。

種類	特徴
ボックスサウナ	室内設置型と同様の組み立て式サウナ。断熱性・気密性に優れ、設置も簡単です。
バレルサウナ	樽型のサウナ。丸みのある形状が特徴で、おしゃれな空間を演出できます。
サウナ小屋	木材を使用して小屋のようなサウナを作る本格的なタイプ。設置費用は高額になりますが、自由度の高い設計が可能です。

屋外設置の場合、天候の影響を受けやすいという点は考慮が必要です。また、設置場所によっては、近隣住民への配慮も必要となります。

– ボックスサウナ

ボックスサウナは、その名の通り箱型のサウナです。室内設置でも屋外設置でも、人気の高いタイプです。

特徴	メリット	デメリット
サイズ	コンパクトなものから複数人で入れるものまで様々	設置スペースが限られる
価格	比較的安価なものが多い	断熱性や気密性が低い場合がある
設置	簡単
温度設定	機種による

ボックスサウナは、工場で製造された完成品を、自宅まで運んで設置します。そのため、工事期間が短く、簡単に設置できることが魅力です。また、移設しやすいというメリットもあります。 価格帯は、比較的安価なものから高価なものまで様々です。 設置スペースや予算、求める機能に合わせて選ぶことができます。

– バレルサウナ

その名の通り、樽型の形状が特徴のバレルサウナは、設置のしやすさと、おしゃれな外観から人気を集めています。組み立て式のものが多く、比較的簡単に設置できます。また、コンパクトなものが多いため、庭などの限られたスペースにも設置しやすいというメリットがあります。

項目	詳細
メリット	・おしゃれな外観 ・設置が容易 ・コンパクトで設置場所を選ばない
デメリット	・大人数での利用は難しい ・断熱性が低い場合がある
価格	20万円～
設置場所	屋外
素材	木材

素材には断熱性・保温性に優れた木材が使われており、本格的なサウナ体験ができます。しかし、サイズが小さく大人数での利用には不向きです。また、断熱性が低い製品もあり、冬場の利用は注意が必要です。

– サウナ小屋

サウナ小屋とは、その名の通りサウナ専用の小屋です。庭などのスペースに設置します。本格的なサウナ体験を求める方に人気があります。

項目	説明
メリット	・本格的なサウナ体験ができる ・温度や湿度を自由に調節できる ・プライベート空間を満喫できる
デメリット	・設置スペースが必要 ・費用がかかる場合がある

サウナ小屋は、ログハウス風のデザインやモダンなデザインなど、様々な種類があります。また、サイズや設備も自由に選ぶことができます。そのため、自分の好みに合わせて設置することができます。

3-2. サウナストーブの種類から選ぶ

– 電気ストーブ

電気ストーブは、家庭用の電源で使用できる手軽さが魅力です。 比較的安価で設置も簡単なので、自宅サウナ初心者の方にもおすすめです。 遠赤外線効果で体の芯から温まりやすく、ランニングコストが安いこともメリットです。 一方で、出力の低いものが多いので、温度上昇に時間がかかる場合があり、本格的なサウナ体験を求める方には物足りないと感じるかもしれません。

特徴	メリット	デメリット
電源	家庭用電源で使用可能	出力が低いものが多い
価格	比較的安価	–
設置	簡単	–
ランニングコスト	安い	–
温まり方	遠赤外線効果で体の芯から温まる	温度上昇に時間がかかる場合がある

電気ストーブは、手軽に自宅サウナを楽しみたい方や、予算を抑えたい方におすすめです。 設置スペースがあまり広くない場合でも導入しやすいでしょう。

– 薪ストーブ

薪ストーブは、薪を燃焼させてサウナストーンを温めるタイプのストーブです。電気ストーブと比較して、以下のような特徴があります。

特徴	メリット	デメリット
熱源	薪	電気
ランニングコスト	安価	高価
設置条件	煙突の設置が必要	煙突の設置が不要
サウナ体験	柔らかく、優しい熱気	シャープで力強い熱気
雰囲気	薪が燃える音や香りを楽しめる	薪の調達や煙突掃除などのメンテナンスが必要

薪ストーブは、設置にあたり煙突の設置が必須となるなど、電気ストーブに比べて設置のハードルが高い点がデメリットとして挙げられます。しかし、薪の燃える音や香りは、電気ストーブでは味わえない魅力です。本格的なサウナ体験を求める方には、薪ストーブがおすすめです。

3-3. その他

– テントサウナ

テントサウナとは、その名の通りテント型のサウナのことです。フレームに耐熱性の高い生地を張って内部に熱をためる仕組みで、持ち運びができる手軽さが魅力です。

項目	説明
メリット	・価格が安い ・設置場所を選ばない ・収納しやすい
デメリット	・他のサウナと比べて温度が上がりづらい ・テントの設営・撤収が必要 ・使用できる場所が限られる場合がある（キャンプ場など）

テントサウナは、自宅の庭やベランダなど、屋外でも気軽にサウナを楽しみたい方におすすめです。価格も比較的安価なため、初めてサウナを設置する方にもおすすめです。ただし、テントサウナは、他のサウナと比べて温度が上がりづらいというデメリットもあります。テントサウナを選ぶ際は、テントの大きさや素材、ストーブの性能などをよく比較検討することが大切です。

– 簡易サウナグッズ

本格的なサウナの設置が難しい場合でも、手軽にサウナ体験ができる簡易サウナグッズがあります。 費用を抑えたい方や賃貸住宅にお住まいの方にもおすすめです。

商品名	特徴	価格帯
サウナテント	自宅でも簡単に設置できるテント型のサウナ。	20,000円～
サウナポンチョ	頭から被るだけで全身を蒸気で包み込むサウナウェア。	5,000円～
サウナフットスパ	足湯のように足を温めることで発汗を促すサウナグッズ。	3,000円～

これらの簡易サウナグッズは、本格的なサウナほどの温度は出ませんが、手軽に発汗とリフレッシュ効果を得ることができます。 サウナマットやアロマオイルなどを併用することで、さらに快適なサウナ体験を楽しむことも可能です。

4. 自宅サウナを選ぶ上でのポイント

4-1. 設置スペース

– 必要面積

自宅サウナを設置するには、ある程度のスペースが必要です。サウナの大きさや種類によって必要な面積は異なりますが、設置場所を確保できるか、事前に確認しておきましょう。

サウナの種類	必要面積の目安
1人用ボックスサウナ	1畳〜
2人用ボックスサウナ	2畳〜
リフォームサウナ	3畳〜
バレルサウナ	4畳〜
サウナ小屋	6畳〜

上記はあくまで目安です。設置するサウナのサイズや形状、さらに、出入り口や脱衣スペースなども考慮する必要があるため、余裕を持ったスペースを確保することが大切です。

例えば、1人用ボックスサウナであっても、実際にはサウナ室の出入り口前後に1畳程度のスペースが必要となるケースが一般的です。快適にサウナを楽しむためには、ゆとりを持ったスペースの確保を心がけましょう。

– 搬入経路

せっかく購入した自宅サウナも、設置場所まで運べなければ意味がありません。特に大型のボックスサウナやサウナ小屋の場合、搬入経路の確保は非常に重要です。

購入前に必ず下記の項目をチェックし、搬入可能なサイズかどうかを確認しましょう。

項目	詳細
玄関	玄関扉の幅・高さ、開き戸かどうか、扉前に十分なスペースがあるか
廊下・階段	幅・高さ・奥行き、曲がれるだけのスペースがあるか、手すりの位置
部屋	部屋の入口の幅・高さ、設置場所までの経路に障害物はないか
その他	エレベーターの有無・サイズ、クレーン車が必要な場合の設置場所までの距離、搬入経路の床・壁の強度

事前に搬入経路の寸法を測っておくことはもちろん、設置業者に現地調査を依頼することもおすすめです。搬入が難しい場合は、クレーン車の手配や壁の一部撤去など、追加費用が発生する可能性も考慮しておきましょう。

– 耐荷重

サウナを設置する際には、床の耐荷重も重要な要素です。特に、重量のあるボックスサウナやサウナ小屋を設置する場合には注意が必要です。

サウナの種類	おおよその重量
1人用ボックスサウナ	100kg〜
2人用ボックスサウナ	200kg〜
サウナ小屋（2畳程度）	500kg〜

上記はあくまで目安であり、サウナの大きさや材質によって重量は大きく異なります。設置を検討する際は、必ずメーカーや販売店に確認し、住宅の床の耐荷重と比較することが重要です。

新築住宅の場合、あらかじめサウナの設置を想定して設計されていれば問題ありませんが、既存の住宅に設置する場合には、補強工事が必要になるケースもあります。専門業者に相談し、安全性を確認した上で設置を行いましょう。

4-2. 予算

– 本体価格

自宅サウナの本体価格は、種類や機能、サイズ、メーカーによって大きく異なります。おおよその価格帯は以下の通りです。

種類	サイズ	価格帯
ボックスサウナ	1人用	10万円～50万円
	2人用～	30万円～100万円以上
リフォームサウナ		100万円～300万円以上
バレルサウナ		30万円～100万円以上
サウナ小屋		50万円～200万円以上

テントサウナや簡易サウナグッズは比較的安価で購入できます。

予算に合わせて無理のない範囲で選ぶことが大切です。

– 設置費用

自宅サウナの設置費用は、サウナの種類や設置場所、工事内容によって大きく異なります。

項目	内容	目安費用
電気工事	サウナストーブ用の電源の確保	3万円～
水道工事	水風呂の設置や給排水設備	5万円～
基礎工事	屋外設置の場合、基礎を築く	10万円～
運搬費	サウナ本体の搬入設置費用	2万円～

例えば、屋内設置のボックスサウナで電気ストーブを使用する場合、電気工事と運搬費で5～10万円程度が目安となります。一方、屋外設置の大型のサウナ小屋で薪ストーブを使用する場合は、基礎工事や煙突設置工事なども必要となるため、100万円を超える場合もあります。

設置費用は、業者に見積もりを依頼する際に、設置場所の状況や希望する工事内容を詳しく伝えることで、より正確な金額が分かります。

– ランニングコスト

自宅サウナのランニングコストは、主に電気代や薪代が挙げられます。サウナの種類や利用頻度によって大きく変動するため、事前に確認しておきましょう。

ストーブの種類	電気代/回	薪代/回	備考
電気ストーブ	約200円～400円	–	出力や使用時間によって変動
薪ストーブ	–	約500円～1,000円	薪の種類や量によって変動

電気ストーブの場合、1回あたりの電気代は出力や使用時間によって異なりますが、おおむね200円～400円程度が目安です。薪ストーブの場合は、使用する薪の種類や量によって異なりますが、1回あたり500円～1,000円程度が目安となります。

その他、アロマオイルやサウナハットなどの消耗品代も考慮しておきましょう。

4-3. 利用人数

自宅サウナを選ぶ際には、誰とサウナを楽しみたいか、最大何人で利用したいかを明確にしましょう。利用人数によって、適切なサウナのサイズや機能が変わってきます。

利用人数	サウナのサイズ	おすすめポイント
1人	コンパクト	– 省スペースに設置可能 – 1人分のサイズなので、温度調整がしやすい
2人	中型	– 友人やパートナーとの利用に最適 – ゆったりとくつろげる広さ
3人以上	大型	– 家族全員で楽しめる – ホームパーティーなどにも活用できる

1人用であればコンパクトなサイズでも十分ですが、複数人で利用する場合は、広さに余裕のあるサウナを選びましょう。ただし、大きすぎるサウナは設置スペースやランニングコストの面で負担が大きくなる可能性があります。家族構成やライフスタイルに合わせて、最適なサイズを選ぶことが大切です。

4-4. 機能性

– 温度設定

自宅サウナを選ぶ上で、温度設定の幅の広さは重要なポイントです。 サウナには様々な種類があり、それぞれに適した温度帯があります。 ご自身の好みのサウナ温度帯や利用シーンに合わせて、適切な温度設定が可能なサウナを選びましょう。 一例として、主なサウナの種類と一般的な温度帯は以下の通りです。

サウナの種類	温度帯	特徴
フィンランドサウナ	80～100℃	高温で乾燥したサウナ
ミストサウナ	40～50℃	比較的低温で湿度が高いサウナ

しかし、温度設定はサウナの種類だけで決まるものではありません。 同じ種類のサウナでも、機種によって設定可能な温度帯は異なります。 購入前に、希望する温度に設定できるか、ご自身の好みに合っているかを確認しましょう。 例えば、低温サウナを好む方が、設定可能な温度帯が70～100℃のサウナを選んでしまうと、希望する温度でサウナを楽しむことができません。

また、温度調節機能が細かく設定できる機種を選ぶことも大切です。 家族や利用者によって好みの温度帯が異なる場合は、1℃単位で細かく温度設定できるサウナを選ぶと、それぞれが快適な温度でサウナを楽しむことができます。

– タイマー機能

タイマー機能は、サウナの利用時間と温度をあらかじめ設定できる機能です。安全性の確保はもちろんのこと、より快適なサウナ体験を得る上でも重要な役割を果たします。

機能	説明
予約タイマー	入浴前にあらかじめサウナの運転開始時間を設定できます。
自動停止タイマー	設定した時間になると自動でサウナの運転が停止します。消し忘れの防止になり、安全性が高まります。
温度設定タイマー	時間帯によって温度を変えたい場合に便利です。例えば、最初は高温で、その後は低温でゆっくりと汗を流したい場合などに役立ちます。

タイマー機能を活用することで、時間や温度管理の手間を省き、よりリラックスしてサウナを楽しむことができます。

– 照明

サウナ室内の照明は、リラックス効果を高める上で重要な要素です。照明の色や明るさを調整することで、より快適なサウナ空間を作ることができます。

照明の種類	特徴
暖色系	リラックス効果が高く、落ち着いた雰囲気になる
寒色系	集中力を高める効果があり、スッキリとした印象になる

照明の選び方としては、以下の点が挙げられます。

• 自分の好みに合った色温度の照明を選ぶ
• 調光機能付きの照明を選ぶことで、サウナ室内の雰囲気を自由に調整する
• 間接照明を取り入れることで、よりリラックス効果を高める
• 照明器具の素材やデザインにもこだわることで、サウナ室全体の雰囲気を統一する

サウナ室内の照明は、安全性にも配慮する必要があります。照明器具は、高温多湿の環境に耐えられるように設計されたものを選ぶようにしましょう。

– サウンドシステム

サウナ室にサウンドシステムを設置することで、よりリラックス効果を高めたり、好みの音楽でサウナ時間を楽しめるようになります。

サウンドシステムの種類	特徴
Bluetoothスピーカー	比較的手軽に設置可能。スマホなどと接続して音楽を楽しめる。
天井埋め込み型スピーカー	すっきりとした見た目を実現。高音質で音楽を楽しめる場合が多い。
サウナ室専用のオーディオシステム	耐熱・耐湿性に優れ、サウナ室の環境に最適化されている。高価格帯の製品が多い。

Bluetoothスピーカーは、手軽に導入できる点が魅力です。天井埋め込み型スピーカーは、設置工事が必要となりますが、サウナ室のデザイン性を損なわずに設置できる点がメリットです。サウナ室専用のオーディオシステムは、高価ですが、音質や耐久性に優れている点が特徴です。

どのようなサウンドシステムを選ぶかは、予算や好みに合わせて検討しましょう。

4-5. デザイン

自宅サウナのデザインは、設置場所や好みに合わせて選ぶことが重要です。毎日目に触れるものだからこそ、空間との調和も意識しましょう。

デザイン	特徴	おすすめポイント
モダン	シャープなフォルム、ガラスやメタリック素材	洗練された空間に
ナチュラル	木材の温かみを活かしたデザイン	リラックスできる雰囲気に
和風	檜や杉などの国産木材を使用	和の趣を感じられる空間に
シンプル	無駄を省いたミニマルなデザイン	どんなインテリアにも馴染みやすい

サウナ室内の照明も雰囲気を大きく左右する要素です。間接照明で落ち着いた雰囲気を演出したり、カラー照明で個性を出したりと、好みに合わせて選びましょう。

自宅サウナのデザインは、リラックス効果や満足度を左右する重要な要素です。設置場所の雰囲気に合ったデザインを選ぶことで、より快適なサウナ空間を作ることができます。

4-6. メンテナンス性

自宅サウナは、定期的なメンテナンスを行うことで、より長く快適に使用することができます。購入前に、清掃のしやすさや部品交換の費用などを確認しておきましょう。

項目	内容
清掃	サウナ室内は、使用後毎回、水気を拭き取り、換気をしましょう。カビ発生の原因となります。定期的に中性洗剤で水洗いをすることで、より清潔な状態を保てます。
部品交換	ストーブのヒーターなど、消耗品の交換が必要になる場合があります。交換費用や交換頻度を事前に確認しておきましょう。
専門業者への依頼	サウナの種類によっては、専門業者による定期的な点検やメンテナンスが必要になる場合があります。費用や頻度について、事前に確認しておきましょう。

メンテナンスのしやすさは、自宅サウナを長く愛用する上で重要なポイントです。

4-7. 法規制・条例

自宅にサウナを設置する際には、建築基準法や消防法などの法規制、そして各自治体の条例についても確認が必要です。

法律・条例	内容
建築基準法	サウナ小屋など、住宅と別に建物を建てる場合、増築や用途変更に該当することがあります。確認申請が必要となる場合もあるので、事前に確認しましょう。
消防法	サウナストーブは火を使用するため、消防法の規制対象となります。設置場所や換気設備など、基準を満たしているか確認が必要です。
各自治体の条例	地域によっては、煙や臭いに関する規制、または住宅地におけるサウナ設置の制限など、独自の条例が定められている場合があります。事前に居住地の役所で確認しておきましょう。

法規制や条例に違反すると、設置後であっても撤去や改修を求められる可能性があります。トラブルを避けるためにも、事前にしっかりと確認を行いましょう。

5. 自宅サウナ設置に関する注意点

電気工事

自宅サウナの設置には、電気容量が十分であるか確認し、必要があれば電気工事が必要です。特に、消費電力の大きい電気ストーブ式のサウナを設置する場合には、電気容量の確認と電気工事士による適切な工事が必要です。

工事内容	説明
電圧の確認	単相200Vか単相100Vかを確認します。
電流の確認	アンペア数を確認し、サウナに必要な電流を供給できるか確認します。
分電盤の増設	必要があれば分電盤を増設します。
専用回路の設置	サウナのために専用の回路を設けることで、安全性を高めます。

電気工事を怠ると、ブレーカーが落ちやすくなったり、火災の危険性が高まったりする可能性があります。安全のためにも、必ず専門業者に相談し、適切な電気工事を依頼しましょう。

水道工事

自宅サウナの設置場所によっては、水道工事が必要になる場合があります。水道工事が必要かどうかは、サウナの種類や設置場所、水風呂の設置の有無によって異なります。

サウナの種類	水風呂の設置	水道工事の要否
屋内設置サウナ	あり	必要となる場合が多い
屋内設置サウナ	なし	不要な場合が多い
屋外設置サウナ	あり	必要となる場合が多い
屋外設置サウナ	なし	不要な場合が多い

水道工事が必要な場合は、事前に水道業者に見積もりを依頼しましょう。水道工事費は、設置場所や配管の長さなどによって異なりますが、数万円から数十万円かかる場合もあります。

水風呂を設置する場合は、排水溝の設置も必要になります。排水溝の設置は、水道業者に依頼するのが一般的です。

水道工事は、専門的な知識や技術が必要となる作業です。そのため、必ず専門の業者に依頼するようにしてください。

換気

サウナ室内は高温多湿になるため、十分な換気が必要不可欠です。適切な換気を怠ると、カビの発生や木材の腐敗を招き、サウナの寿命を縮めるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

換気方法	特徴
自然換気	窓や換気口を設け、空気の自然な流れを利用する。 設置コストは抑えられるが、換気効率は低い。
機械換気	換気扇や排気ダクトを用いて強制的に換気する。 換気効率は高いが、設置コストやランニングコストがかかる。
サウナストーブの換気機能	ストーブに換気機能が搭載されている場合、その機能を利用する。 自然換気と機械換気を組み合わせたハイブリッドタイプもある。

換気方法の選択は、サウナの種類や設置場所、予算などを考慮して決定しましょう。専門業者に相談し、最適な換気システムを構築してもらうことが大切です。

近隣への配慮

自宅にサウナを設置する際には、近隣住民への配慮も欠かせません。特に、以下の点に注意が必要です。

項目	内容
音	サウナストーブの音や、利用時の話し声、水風呂の排水音などが、近隣に迷惑をかける可能性があります。
匂い	サウナの熱や水蒸気、アロマの使用により、周辺に匂いが広がることがあります。
煙	薪ストーブを使用する場合、煙や臭いが発生します。
水滴	サウナ利用後、外壁に水滴がついたり、排水が道路に流れ出たりすることがあります。

トラブルを避けるために、設置前に近隣住民にサウナ設置の旨を伝え、理解を得ておくことが大切です。また、防音対策や換気対策をしっかり行い、匂いや煙、水滴などが発生しないよう配慮しましょう。

安全対策

自宅にサウナを設置する際には、リラックス空間を安全に楽しむため、いくつかの注意点があります。

注意点	内容
火災予防	サウナストーブ周辺には燃えやすいものを置かない、適切な距離を保つなど、火災予防に十分注意しましょう。
感電対策	電気ストーブを使用する場合は、アース線を適切に接続しましょう。また、水回りと電気設備の設置は、専門業者に依頼し、安全性を確保しましょう。
換気	サウナ使用中は、十分な換気を心がけ、一酸化炭素中毒を防ぎましょう。換気扇の設置も有効です。
高温への注意	サウナ室内は高温になります。温度設定を適切に行い、無理な利用は避けましょう。特に、高齢者や子供、持病のある方は注意が必要です。
転倒対策	サウナ室内では、床が滑りやすくなることがあります。滑り止めマットなどを敷き、転倒に注意しましょう。

これらの安全対策を講じることで、自宅サウナを安心して楽しむことができます。

6. 自宅サウナをもっと楽しむためのアイデア

水風呂の設置

自宅サウナをもっと楽しむためには、水風呂の設置も検討してみましょう。サウナと水風呂を交互に利用する温冷交代浴は、より深いリフレッシュ効果やリラックス効果を得られると言われています。

水風呂の設置方法は主に以下の3つです。

方法	特徴
浴槽を水風呂として利用する	費用を抑えられる。ただし、水温調節や衛生面には注意が必要。
水風呂専用の浴槽を設置する	サウナに合わせて水温やサイズを選べる。設置スペースと費用がかかる。
ポータブル水風呂の購入	設置スペースを取らずに移動も可能。水量が少ないため、水温が変化しやすく、複数回利用するには水交換が必要になる場合もある。

設置スペースや予算、利用頻度などを考慮して、最適な方法を選びましょう。水風呂の温度は15～20℃程度が目安です。水温が低すぎると体に負担がかかるため、注意が必要です。

ととのいスペースの確保

サウナ上がりには、クールダウンしてリラックスできる「ととのいスペース」が重要です。自宅サウナを設置する際は、ととのいスペースも考慮して設置場所を検討しましょう。

ととのいスペースの例

場所	説明
サウナ室内	スペースに余裕があれば、サウナ室内に椅子などを置いてととのいスペースを作れます。
浴室	サウナと浴室が近い場合は、浴室をクールダウンとととのいスペースとして活用できます。
ベランダ	広々とした屋外スペースで、風を感じながらリラックスできます。椅子やテーブルを置けば、さらに快適な空間になるでしょう。
リビング	リビングに椅子やマットを敷いて、リラックススペースを作ります。アロマを焚いたり、音楽をかけたりすることで、さらにリラックス効果を高めることができます。

ととのいスペースには、リラックスできる椅子やマットなどを設置しましょう。広さや環境に合わせて、自分にとって最高のくつろぎ空間を作ってください。

アロマ

サウナの中にアロマの香りを漂わせることで、リラックス効果を高めたり、心身のリフレッシュ効果が期待できます。

サウナに持ち込むアロマを選ぶ上では、以下の点に注意しましょう。

項目	内容
種類	天然精油100%のもの
用法	サウナストーンに垂らす、またはアロマポットを使用
注意点	引火性のあるアロマオイルは使用しない

サウナにおすすめのアロマの香りとその効果は以下の通りです。

• ラベンダー:リラックス効果、安眠効果
• ユーカリ:リフレッシュ効果、呼吸器系の改善
• レモングラス:集中力アップ、抗菌効果
• ヒノキ:リラックス効果、抗菌効果

お好みの香りを見つけて、自宅サウナをより充実させましょう。

音楽

サウナ室に音楽を持ち込むことで、よりリラックス効果を高めることができます。 スマホやBluetoothスピーカーを持ち込んで、好みの音楽をかけながらサウナを楽しむ方が増えています。

ジャンル	効果	おすすめポイント
環境音楽	リラックス効果を高める	自然の音や穏やかなメロディーが、心身をリラックスさせてくれます。
クラシック音楽	集中力を高める	心拍数を落ち着かせ、呼吸を整える効果も期待できます。
ジャズ	ムードを高める	おしゃれな雰囲気でサウナタイムを満喫できます。

ただし、サウナ室は高温多湿な環境のため、電子機器の故障には注意が必要です。防水機能付きのスピーカーを使ったり、ジップロックに入れたりするなどの対策を取りましょう。 また、他の利用者の迷惑にならないよう、音量には配慮しましょう。

照明

サウナ室内の照明は、リラックス効果を高める上で重要な要素です。適切な明るさや色温度を選ぶことで、より快適なサウナ空間を作ることができます。

照明の種類	特徴
電球色	温かみがあり、リラックス効果が高い
昼白色	明るく、活動的な印象を与える
調光機能付き	明るさを調整することで、好みの雰囲気を作れる

サウナ室に窓がある場合は、自然光を取り入れるのもおすすめです。ただし、外からの視線が気になる場合は、ブラインドなどを設置してプライバシーを確保しましょう。

照明を工夫することで、サウナ室の雰囲気は大きく変わります。自分の好みに合わせて、最適な照明を選んでみましょう。

8. まとめ：自分にぴったりの自宅サウナで最高のサウナ体験を！

自宅サウナは、設置場所やサウナストーブの種類、機能、デザインなど、選択肢が豊富にあります。

だからこそ、ご自身のライフスタイルや好みに最適な一台を選ぶことが、最高のサウナ体験へと繋がります。

自宅サウナ選びのポイント

ポイント	詳細
設置スペース	広さ、搬入経路、耐荷重などを考慮
予算	本体価格だけでなく、設置費用やランニングコストも計算
利用人数	一度に何人で使用したいか
機能性	温度設定、タイマー機能、照明、サウンドシステムなど
デザイン	好みや設置場所の雰囲気に合ったものを

初期費用や設置スペース、機能性など、様々な観点から比較検討し、理想のサウナ空間を実現させましょう。

本記事が、皆様の自宅サウナ選びの一助となれば幸いです。