費用相場から業者選びまで!家庭用サウナ解体完全ガイド【処分方法も解説】

目次

1. はじめに:需要が高まる家庭用サウナ、解体時の悩みとは?

近年、健康や美容への意識の高まりから、家庭用サウナの需要が高まっています。手軽にサウナを楽しめるという魅力がある一方で、いざ不要になった場合、その解体には様々な悩みがつきまといます。

悩み
解体費用はいくらかかるのか
どこに依頼すればいいのか
処分方法は?
重くて自分では運び出せない

家庭用サウナは、浴室などの限られたスペースに設置されていることが多く、解体作業も複雑になりがちです。専門的な知識や技術が必要となる場合もあるため、解体業者選びや処分方法など、事前にしっかりと情報収集しておくことが大切です。

この完全ガイドでは、家庭用サウナの解体に関するあらゆる疑問を解決し、安心して解体工事を依頼できる業者選びをサポートします。

2. 家庭用サウナ解体の基礎知識

2-1. 解体が必要となるケース

不要になった

長年愛用した家庭用サウナも、ライフスタイルの変化や家族構成の変化によって、使わなくなってしまうこともあるでしょう。

理由詳細
ライフスタイルの変化運動習慣が変わり、自宅ではなくジムのサウナに通うようになったなど
家族構成の変化子どもが独立し、以前のように家族でサウナを楽しむ機会が減ったなど
住居の変更新しい住居にサウナを設置するスペースがない、またはサウナの設置が禁止されているなど
新しいサウナの購入より高機能なサウナに買い替えることにしたため、古いサウナが不要になった

このような場合、自宅にサウナを置き続けるよりも、解体してスペースを有効活用することを検討してみましょう。

故障した

長年使用した家庭用サウナは、経年劣化や使用頻度によって故障する可能性があります。

故障箇所症状例
ヒーター温度が上がらない、異音がする
制御盤電源が入らない、操作ができない
ドア閉まりが悪い、隙間ができる

このような故障が発生した場合、修理を試みても直らない、または修理費用が高額になる場合は、解体して新しいサウナの購入を検討する必要があります。

引っ越しする

引っ越しに伴い、設置場所の都合や住宅の構造上、家庭用サウナを移設できないケースがあります。

ケース説明
新居に設置スペースがない新居が狭く、サウナを置くスペースが確保できない。
サウナの搬出入が困難間口が狭く、サウナを搬出・搬入できない。
住宅構造上設置不可マンションなどの集合住宅で、重量制限により設置できない。

このような場合は、解体して処分せざるを得ない状況となります。思い出の詰まったサウナを手放すのは心苦しいかもしれませんが、安全な引っ越しを実現するため、解体も視野に入れましょう。

2-2. 解体費用の相場と内訳

サウナの種類・サイズ

解体費用は、サウナの種類やサイズによって大きく異なります。

サウナの種類サイズ解体費用相場
ボックス型1人用3万円~
2人用5万円~
キャビン型小型8万円~
大型15万円~

上記はあくまでも目安であり、設置場所や状況によって費用は変動します。 例えば、大型のキャビン型サウナの場合、解体作業が複雑になるため、費用は高額になります。 また、2階以上に設置されている場合は、クレーン車を使用する必要があり、別途費用が発生する場合もあります。 解体業者に見積もりを依頼する際には、サウナの種類やサイズを正確に伝えるようにしましょう。

作業員の人数

解体作業には、作業の規模や内容に応じて適切な人数の作業員が必要となります。作業員の人数によって、人件費も変動します。

作業員の人数人件費の目安作業時間メリットデメリット
1人20,000円~半日~1日少人数のため費用を抑えられる大型のサウナ解体には不向き
2人40,000円~半日~1日効率的に作業が進められる人件費がかかる
3人以上60,000円~1日~大規模な解体でも短時間で完了できる人件費が高額になる

※上記はあくまでも目安であり、作業内容や地域によって費用は変動します。

一般的に、家庭用サウナの解体であれば、2人程度の作業員で十分なケースが多いです。しかし、サウナのサイズが大きく複雑な構造をしている場合や、搬出経路が狭く作業が困難な場合は、3人以上の作業員が必要となることもあります。事前に業者に見積もりを依頼する際、作業員の人数についても確認しておきましょう。

運搬費用

解体した家庭用サウナは、適切に処分場まで運搬する必要があります。 解体業者によっては、運搬費用が別途発生する場合があるので、事前に確認しておきましょう。

項目内容
運搬距離処分場までの距離が遠いほど、費用は高くなります。
廃材の量廃材の量が多いほど、トラックのサイズが大きくなるため費用も増加します。
作業員の人数運搬作業に人員を要する場合は、その分人件費が発生します。

運搬費用を抑えるためには、複数の業者に見積もりを依頼し、費用を比較検討することが重要です。 また、解体作業と運搬作業をまとめて依頼することで、割引が適用される場合もあります。

2-3. 解体業者を選ぶポイント

実績・経験

解体業者を選ぶ上で最も重要なのは、実績と経験です。家庭用サウナの解体実績が豊富な業者であれば、サウナの構造や材質を熟知しているため、安全かつスピーディーに作業を進めることができます。

項目チェックポイント
実績家庭用サウナの解体実績が豊富にあるか
経験サウナの種類やサイズに応じた解体経験があるか

特に、大型サウナや特殊な素材を使用したサウナの解体には、専門的な知識と技術が求められます。業者のウェブサイトなどで過去の施工事例を確認したり、問い合わせの際に具体的な実績について質問したりするなどして、経験豊富な業者を選びましょう。

費用

解体費用は、業者によって大きく異なる場合があります。そのため、複数の業者から見積もりを取り、比較することが重要です。

相見積もりを取ることで、業者間で価格競争が生まれ、より安い費用で解体してもらえる可能性があります。

項目内容
見積書の内容必ず確認すべき項目
内訳人件費、運搬費、処分費などが明確に記載されているか
追加費用の有無現場状況によって追加費用が発生する場合は、その条件も確認
支払い方法現金、銀行振込など、希望する支払い方法が可能か

また、見積もり時に現地調査を依頼することで、より正確な費用を算出してもらうことができます。

安すぎる業者は、必要な作業を省いたり、不法投棄などの違法行為を行う可能性もあるため注意が必要です。

対応

解体業者を選ぶ際には、対応も重要な要素です。 問い合わせへの対応、見積もりの提示、質問への回答など、 それぞれの業者によって対応は様々です。 信頼できる業者かどうかを見極めるために、 以下の表の項目も参考に比較検討しましょう。

項目内容
問い合わせ対応迅速な電話対応、丁寧なメール対応
見積もり無料で見積もりを作成してくれるか、詳細な内訳
質問への回答専門的な知識に基づいた、分かりやすい説明
スケジュール調整こちらの希望日に合わせてくれる柔軟性
近隣への配慮工事前の挨拶、騒音・振動対策

上記以外にも、疑問点や不安な点は遠慮なく質問し、 納得した上で依頼することが大切です。 スムーズなコミュニケーションが取れる業者を選び、 安心して解体工事を進めましょう。

3. 家庭用サウナの解体方法

3-1. 解体前の準備

電源の切断

家庭用サウナを解体する前に、必ず電源を切断する必要があります。感電事故を防ぐために、非常に重要な作業です。

周りのスペース確保

解体作業を行うには、作業員が安全かつスムーズに作業できるよう、サウナ本体周辺のスペースを十分に確保しておく必要があります。

具体的には、以下のものを移動しておきましょう。

邪魔になるもの移動場所の例
家具別の部屋、部屋の隅
家電製品サウナから離れた場所
観葉植物サウナから離れた場所、屋外
段ボールなどサウナから離れた場所、別の部屋

周囲に十分なスペースを確保しておくことで、作業効率が上がり、解体時間の短縮にもつながります。また、思わぬ事故や破損を防止するためにも重要なポイントです。

3-2. 解体作業の流れ

部品の取り外し

解体作業は、まずサウナ本体から部品を取り外していきます。

部品取り外し方
電熱ストーブ電源を切断後、配線を外し、本体から取り外します。
サウナストーンストーブから取り外します。
照明器具電源を切断後、配線を外し、本体から取り外します。
操作盤電源を切断後、配線を外し、本体から取り外します。
ドア枠から取り外します。
その他ベンチや背もたれなど、取り外せる部品があれば全て取り外します。

部品を取り外す際は、無理に力を入れないように注意しましょう。ネジやボルトが固着している場合は、無理に外そうとせず、業者に相談してください。

部品の取り外し後、本体の解体へと進みます。

本体解体

本体解体は、家庭用サウナの種類や構造によって手順が異なります。

サウナの種類解体方法の例
ボックス型壁パネルの取り外し、床板の取り外し、骨組みの解体
キャビン型天井パネルの取り外し、壁パネルの取り外し、土台部分の解体

解体作業は、専門の工具を用いて、安全かつ効率的に行われます。木材、ガラス、金属など、使用されている素材ごとに適切な方法で解体していきます。例えば、ガラス部分は慎重に取り扱い、破損を防ぐために養生を施すことがあります。また、金属部分は、電動工具を用いて切断するケースもあります。

廃材の搬出

解体されたサウナは、木材、金属、ガラスなど様々な素材の廃材が出ます。これらは適切に処理しなければなりません。

解体業者によっては、廃材の搬出・処分まで請け負ってくれる場合があります。その場合、搬出費用は解体費用に含まれているか、別途料金が発生するのかを確認しておきましょう。

項目内容
廃材搬出業者に依頼する場合、費用を確認
廃材処分費用が含まれているか確認

業者に依頼せず、自身で廃材を処分する場合は、お住まいの自治体のルールに従って分別し、指定の場所に搬入する必要があります。

廃材の量によっては、軽トラックなどが必要になる場合もあります。自身で運搬が難しい場合は、無理せず不用品回収業者に依頼することも検討しましょう。

3-3. 注意点

ケガ防止

解体作業は、専門的な知識や技術が必要となるだけでなく、大きなケガに繋がる危険性も伴います。特に、家庭用サウナは重量があるため、無理に解体しようとすると思わぬ事故に繋がってしまう可能性があります。

安全に解体作業を進めるため、以下の点に注意しましょう。

注意点詳細
服装作業着、安全靴、軍手などを着用し、肌の露出を控える。
保護具の着用マスク、ゴーグル、ヘルメットなどを着用し、粉塵や破片から身を守る。
工具の使用工具は正しい使い方を理解した上で、丁寧に扱う。
無理をしない体調が悪い時や、作業が困難だと感じたら、無理せず業者に相談する。

特に、電源の切断や部品の取り外しなどは、感電や部品の落下によるケガのリスクがあります。専門業者であれば、安全に配慮しながら作業を進めてくれるため安心です。

近隣への配慮

家庭用サウナを解体する際は、騒音や振動が発生するため、近隣への配慮が欠かせません。トラブルを避けるためにも、事前に以下の点について配慮しましょう。

配慮事項具体的な内容
解体工事の事前連絡少なくとも解体工事を行う数日前までに、工事の日時や内容を近隣住民に伝えましょう。
騒音・振動の抑制作業時間や方法を工夫し、騒音や振動を最小限に抑えるように業者に依頼しましょう。
粉塵対策解体作業中は粉塵が発生するため、シートで覆うなどして飛散防止対策をしっかりと行いましょう。
作業時間帯の配慮早朝や夜間の作業は避け、近隣住民の生活時間帯に配慮しましょう。
搬出経路の確認搬出経路に面した家や車に傷をつけないよう、事前に確認し、必要があれば養生を行いましょう。
解体業者への協力近隣住民から何か要望があれば、できる限り対応できるよう、解体業者にも協力を依頼しておきましょう。

近隣への配慮を怠ると、トラブルに発展する可能性もあります。円滑に解体工事を進めるためにも、ご近所への配慮を忘れずに行いましょう。

4. 解体後の処分方法

4-1. 粗大ごみとして処分

解体した家庭用サウナは、粗大ごみとして各自治体に回収を依頼できます。 しかし、自治体によって「粗大ごみ」の定義や処分方法が異なるため注意が必要です。

項目内容
粗大ごみの定義おおよそ30cm四方以上の大きさのものが多い
申し込み方法電話・インターネット
収集日地域ごとに曜日が決まっている
費用有料 (自治体指定の粗大ごみ処理券の購入が必要)

事前に自治体のホームページを確認するか、電話で問い合わせてみましょう。 また、マンションなどの集合住宅の場合は、管理会社に確認する必要があるケースもあります。 粗大ごみとして出す場合は、指定の収集場所まで自分で運び出す必要がある点に注意してください。

4-2. 不用品回収業者に依頼

家庭用サウナの解体後に出る廃材は、不用品回収業者に依頼して処分してもらう方法があります。

不用品回収業者に依頼するメリットは、

メリット説明
自宅まで回収に来てくれる自宅から運び出す手間が省け、体力的に負担が少ない
分別する必要がないサウナの素材ごとに分別する必要がなく、手間が省ける
その他の不用品もまとめて処分できるサウナ解体以外にも処分したい不用品があれば、まとめて依頼することで費用を抑えられる場合がある

といった点が挙げられます。

一方で、粗大ごみとして処分するよりも費用がかかる場合が多い点はデメリットと言えるでしょう。不用品回収業者によって料金体系は異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することが大切です。

4-3. 処分費用を抑えるコツ

家庭用サウナを解体した後に出る廃材は、少しでも処分費用を抑えたいものです。そこで、ここでは処分費用を抑えるためのコツをいくつかご紹介します。

方法説明
粗大ごみとして出す解体したサウナのパーツを分別し、自治体のルールに従って粗大ごみとして処分します。
不用品回収業者を比較する複数の不用品回収業者に見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討しましょう。
解体業者に処分を依頼する解体と処分を同じ業者に依頼することで、料金が割引になる場合があります。
リサイクルショップに売却するまだ使用できる状態であれば、リサイクルショップに売却できる可能性があります。
友人に譲るサウナを必要としている友人や知人がいれば、無償で譲ることも検討しましょう。

これらの方法を組み合わせることで、より効果的に処分費用を抑えることができます。

5. サウナ解体に関するQ&A

家庭用サウナの解体に関するよくある質問と回答をまとめました。

質問回答
解体作業は自分でできますか?サウナの種類や構造によっては危険を伴うため、専門の業者に依頼することをおすすめします。
解体業者を選ぶポイントは?実績や経験、費用、対応などを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
解体費用はどれくらいかかりますか?サウナの種類やサイズ、作業内容によって異なりますが、数万円から数十万円が相場です。事前に見積もりを取り、比較検討することが重要です。
解体作業にかかる時間は?サウナの大きさや作業内容にもよりますが、半日~1日程度が目安です。
解体時に出た廃材は処分してもらえますか?業者によって異なります。処分費用を含めて見積もりを取るようにしましょう。
近隣に迷惑をかけずに解体できますか?作業時間や騒音に配慮し、事前に近隣住民に挨拶を行うなど、業者と協力して対策を取りましょう。

ご不明な点は、お気軽に解体業者にご相談ください。

6. まとめ:安心して解体できる業者選びを

家庭用サウナの解体は、安全かつ適切に行うことが重要です。 解体業者選びは、安心できる業者に依頼できるかどうかで、作業の成功を大きく左右します。

信頼できる業者を選ぶためのポイントは以下の点が挙げられます。

項目内容
実績家庭用サウナの解体実績が豊富かどうか
経験作業員の経験が豊富かどうか
費用明確な料金体系、追加費用の有無などを事前に確認
対応問い合わせへの対応が丁寧かつ迅速であるか

これらのポイントを踏まえ、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。 業者とのコミュニケーションを密にとり、疑問点や不安点を解消しておくことが、安心して解体作業を依頼することにつながります。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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