
施設運営者様向け【ブロスサウナ】サウナストーブ導入ガイド

施設運営者にとって、サウナ導入は単なる設備の「買い足し」ではなく、施設の収益性とブランド価値を左右する重要な「事業投資」です。
しかし、いざ導入を具体的に進める段階になると、「何から手をつければいいのか?」「自分たちでどこまで対応可能なのか?」という実務的な壁に直面することも少なくありません。特にサウナストーブは、一般的な家電とは異なり、高度な電気設備工事や、計算された空気の流れ(対流)のデザインが不可欠です。
今回は、ブロスサウナのサウナストーブをスムーズかつ安全に導入するために、施設運営者が事前に把握しておくべき「プロに任せるべき領域」と「自分たちで準備すべきこと」を徹底解説します。
初期投資を無駄にせず、最短ルートで「極上のサウナ環境」を完成させ、長期的な資産として運用するためのポイントを整理していきましょう。
サウナストーブの電気工事はプロに依頼を

ブロスサウナのサウナストーブ導入にあたっては、必ず単相200Vや三相200Vといった動力源の確保と、それに伴う専門的な電気工事が不可欠となります。
具体的に、施設運営者様が自分たちで行うことができない作業には、主に以下のような項目が挙げられます。
- 電源ケーブルの直接接続および分電盤の改修
- 高負荷に耐えうる専用ブレーカーの選定と設置
- 現場環境に合わせた「耐熱ケーブル」の選定と調達(※耐熱ケーブルは製品に付属していないため、電気工事業者様に現場の距離に合わせて準備していただく必要があります)
これらの作業は、法律で定められた「電気工事士」の国家資格を持つプロでなければ施工できません。無資格者による施工は、火災や感電のリスクを招くだけでなく、法令違反となるため厳禁です。
また、プロに依頼すべき最大のメリットは「将来への投資」という視点にあります。例えば、運用開始後に「より高温を楽しみたい」とストーブを9kWから12kWへアップグレードしたくなった場合、配線が細いと壁を壊して一から引き直すという数倍のコストが発生してしまいます。設計段階でプロに相談し、40A以上のブレーカーや余裕を持った太い配線をあらかじめ通しておくことで、将来的な拡張性を担保し、トータルコストを抑えることが可能になります。安全かつ賢い施設運営のために、電気工事は信頼できるプロのパートナーに必ず依頼しましょう。

「置くだけ」では終わらない環境設計

サウナストーブの導入は、実は「置いて終わり」ではありません。ストーブ本体の性能を100%引き出し、安全で快適なサウナ室を作るためには、その周辺環境をどう整えるかが非常に重要です。このプロセスは、知識さえあればオーナー様ご自身で進めることも可能ですが、仕上がりの精度やスピードを重視するなら、やはりプロの知見を借りるのが最も効率的です。
ご自身で、あるいは施工業者様と協力して検討すべきポイントは主に以下の3点です。
- 壁面の耐熱処理と不燃材の選定
高温の熱にさらされる壁には、適切な断熱・耐熱処理が必要です。どの素材が火災予防に最適か、基準を知っていればご自身で選定・DIYすることも可能ですが、安全性を最優先にするならプロの判断が安心です。 - 温度センサーのベストな配置
室温を正しく検知するセンサーは、サウナの心臓部。知識があれば設置は可能ですが、場所を誤ると「室内が温まる前に安全装置が働いてヒーターが止まる」といったトラブルが起きがちです。 - 「熱の対流」を最大化させる給排気設計
理想的な熱循環を作る空気の通り道を考えます。ブロスサウナでは「ヒーター下の換気口」を推奨していますが、現場の構造に合わせて微調整が必要です。
これらを自分たちで行う楽しみもありますが、プロに依頼する最大のメリットは「試行錯誤の時間をショートカットできる」点にあります。
例えば、温度センサーの位置一つをとっても、ストーブとの絶妙な距離感を一発で見極めるのは至難の業です。また、換気口の位置も、入り口の向きや既存のダクトとの相性を計算しなければ、「熱が逃げすぎる」あるいは「息苦しい」といった極端な環境になりかねません。
プロの内装・施工業者は、過去のデータから「どこに置けば最も効率よく熱が育つか」を熟知しています。「最短ルートで理想のサウナを完成させ、一日も早く営業を開始したい」と考えるのであれば、専門家のシミュレーションを頼ることが、結果として最もコストパフォーマンスの良い選択となるはずです。

ストーブ以外に「別売り」となるものの準備

ブロスサウナを導入する際、届いてすぐに設置・運用を開始するためには、製品セットに含まれない「周辺部材」を事前に把握し、手配しておくことが非常に重要です。ブロスサウナの基本パッケージは「ストーブ本体」と「操作パネル(コントローラー)」がメインとなっており、これらは最高品質のものを最短納期でお届けしますが、実際にサウナを稼働させるために不可欠な「消耗品」や「現場専用の配線材」は含まれていません。
施設運営者様に事前に別途ご用意いただきたい主要なアイテムは、以下の2点です。
- サウナストーン(推奨20kg/5〜10cmサイズ)
本格的なロウリュを楽しむためのサウナストーンは、弊社での取り扱いや付属がございません。ストーブのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、電熱線の奥までしっかり詰めることができる「5〜10cmサイズ」を「約20kg」ご用意いただくのがベストです。
石の種類によって蒸気の広がり方が異なるため、施設のコンセプトに合わせて選定する楽しみもありますが、納品に合わせて事前に購入を済ませておくと設置・稼働までがスムーズに進みます。 - ストーブから制御盤までの「耐熱ケーブル」
ストーブ本体から制御盤までの耐熱ケーブルも付属していません。設置環境によって必要な長さが異なるため、こちらは依頼される電気工事業者様に現場の寸法を測ってもらい、適切な規格のものを準備していただく必要があります。
最も注意すべき点は、これらの不足が「オープン日の遅延」に直結するというリスクです。
例えば、配送当日にストーブが届いても、「耐熱ケーブルがないので今日の電気工事はできません」と業者様に言われてしまったり、試運転をしようとした瞬間に「石を買い忘れていた」ことに気づいたりといったケースは意外と少なくありません。1日のオープン遅延が大きな損失につながる場合もあります。
こうした事態を避けるためにも、ブロスサウナの発注と同時に、電気工事業者様へ「説明書」と「ケーブル準備」の依頼を行い、同時にサウナストーンのネット注文などを済ませておくことが、スムーズな導入の秘訣です。
ロウリュの頻度と石の交換時期

本格的なフィンランド式サウナの醍醐味である「ロウリュ」は、顧客満足度を大きく引き上げる要素ですが、その運用方法を誤ると、ストーブの心臓部である電熱線の寿命を縮めてしまうリスクがあります。日々の清掃は現場スタッフでも簡単に行えますが、機器のパフォーマンスを維持し、突発的な故障を防ぐためには、運営者側が「明確な判断基準」を設けておくことが極めて重要です。
特に、現場スタッフが「良かれと思って」あるいは「知識不足で」やってしまいがちな、避けるべき行動が2点あります。
- 5分に1回以上の過度なロウリュ
サウナストーンが十分に再加熱される前に次々と水をかけてしまうと、ストーンの温度が下がり、気化しきれなかった水が直接電熱線にかかってしまいます。これが繰り返されると、電熱線の腐食や漏電の原因となり、最悪の場合、営業停止を伴う故障に繋がります。 - ひび割れたサウナストーンの継続利用
熱による膨張と収縮を繰り返した石は、目に見えないひびが入り、やがて細かく砕けていきます。砕けた石の破片がストーブ内部の隙間に詰まると、空気の通り道(対流)が阻害され、熱効率が著しく低下します。
こうした事態を防ぐためには、まず、ロウリュは単に水をかける作業ではなく、「ストーンの熱状態を見極める技術」であるとスタッフに教育してください。ジューという音が弱まったら石が冷えているサインであり、一旦待つ勇気が必要です。
そして最も重要なのが、「最低1年毎のサウナストーン全交換」を年間スケジュールに組み込むことです。「まだ形が残っているから使える」という現場の自己判断は禁物です。劣化した石を使い続けることで発生する電気代のロスや修理費用に比べれば、年に一度の石の買い替え費用は微々たるものです。
「石を新調し、ストーブ内部を清掃する」という工程を、最高のサウナ体験を提供し続けるための「大切な儀式」としてルーチン化しましょう。これが、製品を一生モノの資産に変え、結果的に修繕コストを最小限に抑える経営判断となります。

まとめ:専門業者との連携で失敗しないサウナ導入を

ブロスサウナのサウナストーブ導入は、単に優れた機材を購入するだけではなく、「安全」と「感動体験」という無形の価値を施設に組み込む投資です。
本記事で触れた通り、電気工事や環境設計といった「導入時のハードル」をプロの力を借りて確実にクリアすることは、一見コストがかかるように思えます。しかし、将来的なアップグレードを見越した配線設計や、熱対流を計算し尽くしたセンサー配置は、結果として長期的な修繕コストの削減と、圧倒的な顧客満足度を生み出します。また、オープン後の運用においても、「石の交換」や「ロウリュの制限」といったルールを徹底することは、ストーブを単なる消耗品にせず、施設の魅力を支え続ける「一生モノの資産」へと育てることに他なりません。
「最短ルートで最高のサウナを立ち上げ、末永く愛される施設を作りたい」
そのために、運営者の皆様がすべきことは、信頼できる専門業者というパートナーを見つけ、正しい知識に基づいた運用マニュアルを確立することです。細かな準備やルール作りを一つひとつ丁寧にクリアしていく過程こそが、他店には真似できない「極上の聖域」を作り上げる唯一の道となります。
最短ルートで失敗しないサウナ導入をプロがサポート。無駄なコストや工期遅延を防ぎ、理想の環境を実現します。まずはお気軽にお問い合わせください。

