
【サウナ動向】OND SAUNAに学ぶ、目的地になるサウナ経営戦略

近年のサウナに関する注目すべき動向をご紹介します。
朝日I&Rリトリート株式会社が運営する、佐賀県武雄市のアウトドアサウナ施設「OND SAUNA」がウィスキングのサービスを導入しました。
施設概要
サウナ施設名:OND SAUNA
施設所在地:佐賀県武雄市武雄町大字永島18293番地
公式サイト:https://www.ondsauna.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/ond_sauna/
掲載元:「OND SAUNA」九州初※のウィスキング常設施設へ!武雄の自然の中で植物と蒸気に包まれる新体験を!
自然との調和を重視したウィスキングサービスを常設提供

佐賀県武雄市のアウトドアサウナ施設「OND SAUNA」は、2025年12月よりウィスキングサービスの常設提供を開始しました。専門団体「しらかばスポーツ」との1年に及ぶ準備を経て、自然との調和を重視した本格的なプログラムを実現。11月の記念イベントにはマグ万平氏らも登壇し、九州のサウナ文化を盛り上げたそうです。今後は武雄ならではの植物や香りを活用し、敷地内での植樹を通じた「地産地消」のサービス展開を目指すとのこと。薪ストーブが彩る五感に響く体験に、植物を用いた癒やしが加わり、施設の提供価値をさらに深化させています。
「体験の深化」とウィスキングの普及

まず、ウィスキングとは、施術者が植物の枝葉(ヴィヒタ)を使って身体を叩いたり、蒸気を操ったりするサウナ内でのリラクゼーション・トリートメントのことです。
かつてのサウナブームは「熱い・冷たい」による「ととのう(身体的快感)」が中心でしたが、現在はより深いリラクゼーションや精神的な充足を求める「体験の深化」へとシフトしています。
こうした背景から、最近では「OND SAUNA」をはじめ多くの施設でウィスキングの導入が進んでおり、サウナは単なる入浴施設から、セラピーを提供する「ウェルネス施設」としての側面を強めています。
コンセプトの明確化と「ネイチャー回帰」

近年、「OND SAUNA」のように「森との繋がり」や「森林伐採の最小限化」を掲げ、環境負荷を抑えつつ自然と一体化する設計の施設が増えています。これらは都市型のサウナとは対照的に、その土地の自然環境を最大限に活かした「アウトドア・デスティネーション型」の施設として大きな注目を集めています。
つまり、「どこにでもあるサウナ」ではなく「その場所でしか味わえない空気感」を売りにすることで、遠方からでも訪れる価値のある「目的地(デスティネーション)」となっているようです。
専門機関とのパートナーシップと人材育成

さらに注目すべきは、自社完結にこだわらず、特定分野のプロフェッショナルと連携してサービスの質を担保する動きです。「OND SAUNA」は、ウィスキングの専門集団「しらかばスポーツ」とのパートナーシップのもと、約1年にわたる入念な準備と研修を実施しました。
ウィスキングのような高度な技術を要するサービスにおいて、専門家による監修と徹底した人材育成を行うことは、顧客満足度の向上だけでなく、安全性の確保(事故防止)という観点からも極めて重要な戦略といえます。
まとめ:ウェルネス拠点化するサウナ経営の未来
サウナは今、単なる身体的快感から「心身の充足」を求める段階へ進化しています。そして、サウナ経営のトレンドとしては、「ブームから文化への定着」の段階にあります。
OND SAUNAのように自然と一体化する「デスティネーション型」の施設が注目され、専門家と連携した高度な「ウィスキング」を導入する動きは、施設が「ウェルネス拠点」へと転換している象徴です。さらに、地域固有の植物を活用する「地産地消」の取り組みは、その土地でしか味わえない独自価値を生み、サウナ文化の定着を加速させています。
ハード(設備)の充実に留まらず、専門家や地域資源との『共創』を通じてソフト面の価値を磨き上げることが、これからのサウナ経営において唯一無二の競争力を生む鍵となるでしょう。

