子供とサウナは何歳から?知っておくべき注意点と安全な楽しみ方

家族みんなでサウナを楽しみたいけれど、「子供はサウナに入っても大丈夫?」「何歳から入れるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
サウナに入れる年齢について、明確な法律や全国的な基準はありません。しかし、多くの専門家や施設が、子供の体の発達を考慮して、いくつかの目安を設けています。
この記事では、子どもとサウナの付き合い方、注意点、そして安全に楽しむためのポイントを詳しく解説します。

目次

子供がサウナに入れるのは何歳から?

子供がサウナに入る危険性

サウナ文化が生まれたフィンランドの研究では、5歳以下の子供は高温環境への適応が難しく、血圧の低下などを引き起こす危険性が指摘されています。そのため、一般的には5歳以下の子供のサウナ利用は避けるべきだと考えられています。

施設ごとのルールや混浴制限

日本では、子供がサウナに入ることを直接的に規制する法律や全国一律のルールはありません。ただし、いくつかの注意点や施設ごとのルールがあります。

施設ごとのルール

多くのサウナ施設やスーパー銭湯では、安全上の理由から子供向けのルールを定めています。

  • 年齢制限:「小学生以下はサウナ室に入室禁止」「〇歳未満は利用不可」など、施設によって年齢制限が設けられていることがあります。
  • 保護者同伴:年齢に関わらず、子供がサウナを利用する際は保護者の同伴を義務付けている施設がほとんどです。
  • オムツ着用:衛生上の観点から、オムツが外れていない子供のサウナ利用を禁止している施設が多数です。

公衆浴場法による混浴制限

サウナ室自体への入室ルールとは別に、男女混浴に関するルールがあります。
2020年12月の厚生労働省の通達により、公衆浴場における混浴制限年齢の目安が「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に引き下げられました。
これを受けて、多くの自治体(都道府県や市町村)が条例を改正し、7歳以上の男女の混浴を禁止しています。これはサウナ室だけでなく、浴場全体に適用されるルールです。

子供とサウナに入る際の注意点

子供とサウナに入る前に確認しておきたいこと

子供とサウナに入る前に以下の点を確認しておきましょう。

  • オムツが外れていること:多くの温浴施設では衛生上の観点から、オムツをしている子供の入浴を制限しています。
  • 意思表示ができること:「暑い」「苦しい」といった体の不調を自分で言葉にして伝えられることも、安全にサウナを利用するための重要な条件です。
  • 保護者同伴:一般的に、10歳くらいまでは体の機能がまだ十分に発達していないため、保護者が常に付き添い、子供の体調を細かく観察することが推奨されています。
  • 施設のルールを確認する:施設によっては、独自の年齢制限や利用規約を設けている場合があります。子供と一緒にサウナに行く際は、事前にその施設のルールを公式サイトなどで確認するようにしてください。

子供とのサウナへの入り方

事前に確認すべきことが確認できたら、次のことに注意しながらサウナに入りましょう。

  • 短時間・低温から始める:最初は低温のサウナ(ミストサウナなど)で、短時間から試してみましょう。
  • こまめな水分補給:サウナに入る前と後には、必ずしっかりと水分を補給させましょう。常温の水やスポーツドリンクをこまめに飲ませてあげましょう。
  • 水風呂は控える:急激な温度変化は子供の心臓に負担をかける可能性があるため、水風呂は避け、ぬるめのシャワーなどで体を冷やしてあげましょう。涼しい休憩スペースでゆっくりと体を休ませてあげることも有効です。
  • 体調を観察する:サウナから上がった後も、子どもの様子をよく観察しましょう。「顔色が悪い」「元気がない」「めまいや頭痛を訴える」「吐き気がある」といった症状が見られた場合は、すぐにサウナの利用を中止し、必要であれば医療機関を受診してください。

子供と入るサウナ施設の選び方

子供と一緒に入るサウナ施設を選ぶ際には、いくつかポイントがあります。特に、子供の体への負担を考慮し、楽しめる要素があるかどうかが重要です。

プライベートサウナ・貸切サウナ

周りの利用者に気兼ねなく、家族だけでサウナを楽しみたい場合におすすめです。温度や湿度を自由に調整できる施設も多く、子供の様子に合わせて無理なくサウナを楽しめます。水着で利用できる施設であれば、水着着用のお風呂やプールで遊べる場所もあり、子供も飽きずに楽しめます。

低温設定のサウナや岩盤浴がある施設

一般的な高温サウナは、子供の体に大きな負担をかける可能性があります。そのため、以下のような施設を選ぶのがおすすめです。

  • ミストサウナやスチームサウナ:高温になりすぎず、湿度が高いため呼吸がしやすいです。
  • 低温サウナ(遠赤外線サウナなど):比較的温度が低く、ゆっくりと体を温められます。
  • 岩盤浴:サウナよりも温度が低く、横になってゆっくりと体を温められるため、サウナが苦手な子でも安心です。

サウナ以外の施設が充実しているスーパー銭湯

サウナ以外に楽しめる場所が多い施設は、子供が飽きることなく過ごせるのでおすすめです。

  • 広い休憩スペースやキッズスペース:サウナで体を温めた後、ゆっくりと休憩できる場所があると安心です。漫画コーナーやキッズスペースが充実している施設もあります。
  • 食事処:サウナ後の水分補給や食事を楽しめる場所があると、家族でゆっくり過ごせます。
  • プールやアトラクション:水着で遊べるプールや流れるプール、スライダーなどが併設されている施設もあります。サウナ以外でも思い切り体を動かせるので、子供も喜びます。

まとめ:子供とサウナを楽しむために

子供とサウナを楽しむには、いくつかの注意点があります。まずは5歳以下の利用は避け、それ以上の年齢でも保護者が付き添い、子どもの体調を常に気にかけてあげることが大切です。また、多くの施設には独自のルールや年齢制限があるため、事前に確認することも忘れてはいけません。
大切なのは、サウナを安全に、そして心地よく楽しむことです。ミストサウナや岩盤浴といった低温のサウナから始め、無理のない範囲で、家族みんなが笑顔になれるサウナ体験をしてください。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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