夏のサウナ後の外気浴が不快に感じる理由とは?不快を快適に変えるコツと対策

サウナ愛好家にとって至福のひとときであるサウナ後の外気浴。しかし、夏の暑い時期はととのうどころか「暑くて不快…」と感じてしまう方も少なくないのではないでしょうか。実は、夏の外気浴が快適に感じにくいのは、いくつかの要因が重なっているためです。
今回は、夏にサウナ後の外気浴で不快感を感じる主な理由と、それを乗り越えて夏でも快適にととのうためのポイントをご紹介します。

目次

夏にサウナ後の外気浴で不快感を感じる主な要因

夏の外気浴は以下のような要因により、整う感覚よりも「暑い」「不快」と感じやすくなることがあります。

  • 外気温の高さ
    夏は外気温自体が高いため、サウナで温まった体にとって、外の空気が十分に涼しく感じられないことがあります。特に日中の日差しが強い時間帯は、外気浴がクールダウンではなく、むしろ暑さとして感じられてしまうことがあります。
  • 湿度の高さ
    日本の夏は湿度が高いことが特徴です。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、気化熱による冷却効果が得られにくくなります。これにより、体がなかなか冷えず、不快感につながります。
  • 直射日光
    外気浴スペースが日陰になっていない場合、直射日光を浴びることで体温が上昇し、さらに暑さを感じてしまいます。日焼けのリスクもあります。
  • 風通しの悪さ
    風通しの悪い場所では、熱がこもりやすく、体が冷えにくくなります。
  • 体温調節機能の乱れ
    サウナによって体温が上昇し、水風呂で急激に冷やされることで、自律神経が刺激されます。しかし、外気温が高すぎると、体がうまく体温調節できずに、かえって疲労感や不快感を感じることがあります。

夏の外気浴って効果は期待できる?

サウナ後の外気浴は夏でも効果的です。むしろ、以下のように夏バテ予防が期待できる様々なメリットがあります。

  • 自律神経の調整
    暑い屋外と冷えた室内(サウナや水風呂)を行き来することで、自律神経のバランスが整いやすくなります。これは、夏バテ特有のだるさや疲れやすさの軽減に繋がります。
  • 体温調節機能の向上
    サウナで体を温め、水風呂と外気浴で冷やすことで、体温調節機能が鍛えられます。これにより、暑い夏の外気温に対する適応力が高まり、熱中症予防にも効果的です。
  • 睡眠の質の向上
    サウナによって一時的に体温が上昇し、その後ゆっくりと下降する過程が、自然な眠気を誘い、質の高い睡眠をサポートします。寝苦しい夏の夜でも深い眠りに入りやすくなります。

夏の外気浴を快適にするポイント

夏は以下のような工夫をすることで、暑い日でも比較的快適な外気浴が楽しめます。

  1. 水風呂は長めに、しっかり体を冷やす:水風呂で体の深部までしっかりと冷やすことで、外気浴に出たときの体温とのギャップが生まれ、涼しさを感じやすくなります。
  2. 体の水滴は拭かずに外気浴へ:水風呂から出た後、体の水滴を拭かずにそのまま外気浴へ向かうのがおすすめです。体についた水分が蒸発する際に気化熱を奪ってくれるため、効果的に体を冷やすことができます。
  3. 日陰で風通しが良くお風呂から離れた場所を選ぶ:外気浴を行う場所は直射日光が当たらない、日陰の場所を選びましょう。また、風通しの良い場所は、体感温度を下げてくれます。露天風呂の近くは湿度が高くなりがちなので、お風呂からは少し離れた場所の方が快適な場合があります。
  4. 内気浴も活用する:外がどうしても暑すぎる場合は、無理に外にこだわらず、エアコンの効いた休憩室や脱衣所のベンチなど、涼しい室内で休憩するのも効果的です。「外気浴」という名前にとらわれず、自分が最もリラックスできる場所を選びましょう。
  5. 水分補給をしっかり行う:夏は特に汗をかく量が多いため、脱水症状を防ぐためにも、サウナ前後、そして休憩中もこまめに水分補給をしましょう。
  6. 無理をしない:夏は外気温が高い分、体への負担も大きくなりがちです。いつもよりサウナの時間を短めにしたり、休憩を多めにとるなど、無理のない範囲で楽しみましょう。

夏のサウナ後の外気浴におすすめのアイテム

アイテム効果夏のポイント
サウナポンチョ・サウナローブ夏でも水風呂後や汗をかいた後、体を冷やしすぎずに保温でき、肌触りも良くリラックスできます。吸水性と速乾性に優れた素材(ワッフルタオル生地、マイクロファイバー、今治タオルなど)を選ぶと、ベタつかず快適です。厚手のものは避け、通気性の良い薄手のものを選ぶと、暑苦しさを感じにくいです。そのまま羽織って外気浴ができる手軽さも魅力です。
ととのい椅子・アウトドアチェア地面に直接座るよりも衛生的で、体を預けて深くリラックスできます。リクライニングできるタイプや、ヘッドレスト付きのものは特におすすめです。座面に水がたまらないよう、メッシュ素材や樹脂製のものが良いでしょう。軽量で折りたたみ可能なタイプなら、持ち運びにも便利です。
サウナハットサウナ室での熱から頭髪や頭皮を守り、のぼせを軽減する効果があります。夏でもサウナ室は高温なので、ハットをかぶることで熱中症対策にもなります。素材はウールや麻など、通気性が良く、熱を伝えにくいものが適しています。
サウナマット・座面タオルサウナ室の座面は高温になるため、お尻の火傷を防ぎ、衛生的に利用できます。吸水性と速乾性の高い薄手の素材を選びましょう。
水分補給グッズ
(ウォーターボトル、スポーツドリンクなど)
サウナと外気浴を繰り返すと大量に汗をかくため、脱水症状を防ぐために必須です。冷たい飲み物を入れておける保冷機能付きのボトルや、電解質を補給できるスポーツドリンク、経口補水液などが特におすすめです。
タオル(複数枚)サウナ後に体を拭いたり、頭に巻いたり、水風呂後に使ったりと、用途に合わせて複数枚あると便利です。吸水性と速乾性に優れた薄手のタオルを選ぶと、荷物がかさばらず、すぐに乾いて衛生的です。

その他にあると便利なもの

  • 日焼け止め:屋外で外気浴をする場合は、日差し対策として。
  • サングラス・帽子:日差しが強い日の屋外での外気浴に。
  • 耳栓:周りの音が気になる場合、より集中して「ととのう」ために。
  • 化粧水・乳液などのスキンケア用品:汗をかいた後や乾燥対策に。特に夏は汗で流れてしまいがちなので、保湿ケアが重要です。

まとめ:夏のサウナ後の外気浴を最大限に楽しむために

夏のサウナ後の外気浴は、確かに不快に感じやすい要因もあります。しかし、水風呂でしっかり体を冷やしたり、日陰を選んだり、体の水滴を拭かずに休憩したりと、いくつかの工夫をすることで、夏だからこそ得られるととのい体験が楽しめます。また、ポンチョやサウナハットなど、便利なアイテムを活用するのもおすすめです。

夏バテ予防や自律神経の調整、睡眠の質の向上など、夏にこそうれしい効果が期待できるサウナと外気浴。無理せず、ご自身の体調に合わせてながらサウナと外気浴を楽しんで、日本の暑い夏を乗り切りましょう。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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