サウナで温活体験!冷え性改善からおすすめサウナ飯まで徹底解説

「手足が冷えてなかなか寝付けない」「体が重だるく、疲れが取れにくい」……そんな悩みを感じていませんか?冷えは「万病のもと」と言われる通り、体温の低下は免疫力や代謝の低下を招き、私たちの健康に深刻な影響を及ぼします。そこで今、注目されているのが、自らの力で体を温める「温活」です。特にサウナは、血行促進や自律神経の調整に絶大な効果を発揮する、究極の温活メソッドとして注目を集めています。
今回は、温活の基礎知識から、効果を最大化するサウナの入り方、さらには「サウナ飯」の選び方まで徹底解説します。

目次

サウナで温活する前に~そもそも温活って?

「温活」とは、一言でいうと「健康維持のために、自らの力で体温を適切な温度まで上げる活動」のことを言います。単にストーブやエアコンで外から温まるだけでなく、食事、運動、入浴などの生活習慣を通じて、「冷えにくい体質」を作ることを目指します。
現代人は運動不足や冷たい食べ物の摂りすぎなどで、昔の人に比べて平均体温が0.5℃〜1.0℃ほど下がっていると言われています。体温が下がると、以下のような不調が起きやすくなります。

  • 免疫力の低下:風邪を引きやすくなる。
  • 代謝の低下:太りやすくなる、肌が荒れる。
  • 血行不良:肩こり、腰痛、むくみ、生理痛の悪化。

温活で体温が上がると(理想は平熱36.5℃以上)、血流が良くなり、これらの不調の改善や睡眠の質の向上、さらにはダイエット効果も期待できます。

サウナで温活する前に~温活は冬だけ重要というわけではない!

「冬だけ重要」と思われがちですが、実は一年通して重要です。もちろん冬は外気温が低いため「冷え」をダイレクトに感じますが、現代の生活では、夏特有の「隠れ冷え」が、冬以上に深刻な体調不良を引き起こすこともあります。

冬の温活は寒さに負けない体作り・夏は冷え対策

冬のメインは、冷たい外気から身を守り、基礎体温を維持することです。冬の温活には、免疫力の維持や風邪の予防、血行促進によるこりや痛みの緩和が期待できます。また、夏の温活では、自律神経を整える「冷え対策」として効果が期待できます。
実は、エアコンによる冷えや、冷たいものの摂りすぎによる内臓の冷えなどが原因で夏の方が体温調節機能に大きな負担がかかっています。夏の温活は、夏バテ・むくみ・だるさの解消や、秋以降に体調を崩さないための土台作りなどに繋がります。

サウナも温活に役立つ?

サウナは温活において、非常に効果的です。温活の目的は「体温調節機能を高めること」と「血流を良くすること」ですが、サウナはその両方にダイレクトに働きかけてくれます。具体的にどのようなメリットがあるのか、温活の視点から解説します。

自律神経の「トレーニング」になる

冷え性の大きな原因の一つは、自律神経が乱れて血管の開閉がスムーズにいかなくなることです。
サウナ(熱)と水風呂(冷)を繰り返す温冷交代浴は、血管が「拡張」と「収縮」を繰り返します。これが自律神経の筋トレのような役割を果たし、外気温の変化に強い、体温調節が上手な体へと導いてくれます。

血流が劇的にアップする

サウナに入ると、心拍数が上がり、血液の巡りが中程度の運動をしている時と同じくらい活発になります。そうすることにより、普段冷えがちな手足の末端まで血液が送り込まれるため、芯から温まります。
また、体が熱の刺激を受けると、細胞を修復するヒートショックプロテイン(HSP)というタンパク質が増加し、免疫力の向上や疲労回復を助けてくれます。

代謝とデトックス

体温が上がることで新陳代謝が活性化し、代謝がスムーズになり、老廃物の排出(デトックス)が促されます。また、血流が良くなることで肌のターンオーバーが整い、内側から健康的な血色になるため、美肌効果も期待できます。

温活効果をさらに高めるサウナの入り方

理想的なセット数と時間

一般的には「3セット」が基本です。1セットで終わるよりも、繰り返すことで血管の収縮と拡張がスムーズになり、血行促進効果が高まります。

【サウナ】8〜12分:無理は禁物ですが、背中や深部が温まるまでじっくり入ります。

【水風呂】30秒〜1分:温活目的の場合、冷やしすぎは逆効果です。体の表面の熱が取れる程度で十分です。

【外気浴(休憩)】10分〜15分:サウナと同じか、それ以上の時間をかけてゆっくり休みます。

温活効果を高める具体的なコツ

  • サウナ内では「あぐら」か「体育座り」
    足元は温度が低いため、普通に座ると足先が温まりにくいです。座面上に足を上げることで、全身をムラなく温めることができます。
  • 水風呂の代わりに「ぬるま湯」もアリ
    強い冷え性の人は、水風呂(15〜18℃前後)が刺激になりすぎることも。その場合は25〜30℃程度の「ぬるま湯」を浴びるだけにすると、血管が適度に開き、ポカポカ感が持続しやすくなります。
  • 休憩中は「足元」を冷やさない
    外気浴中、足先が冷えると温活効果が半減します。タオルを足にかけたり、足湯をしながら休憩すると、心臓から遠い末端の血流を維持できます。

温活ルーティンの流れ(例)

STEP
下茹で(5分)

サウナ前に40℃前後のお風呂で湯通しすると、汗が出やすくなります。

STEP
サウナセット × 3回
STEP
 最後は「ぬるめのシャワー」

水風呂で締めた後、最後に少しだけぬるいお湯を浴びると、血管が開き「湯冷め」を防げます。

より効果的な温活にするためのサウナ後のポイント

サウナでしっかり身体を温めた後、そのポカポカとした「温活効果」をできるだけ長く持続させ、自律神経を整えるための工夫をいくつかご紹介します。サウナから出た後の30分〜1時間の過ごし方で、その後の血行促進やリラックス効果が大きく変わります。

 「水風呂」の入り方を見直す

温活効果(深部体温の維持)を狙うなら、水風呂の入りすぎに注意です。

  • 「膜」を意識する(チラー効果):水風呂に入った際、じっとして体の表面にできる温度の膜(羽衣)を壊さないようにします。冷やしすぎると逆に血管が収縮し続け、湯冷めしやすくなります。
  • 足先を冷やしすぎない:末端が冷えやすい人は、水風呂から出た後に足先にだけお湯をかける「かけ湯」をすると、血管が広がり、熱が巡りやすくなります。

外気浴・休憩中の保温

サウナ後の「ととのい」タイムこそ、実は体温が奪われやすいタイミングです。

  • 水分をしっかり拭き取る:体に水分が残っていると、気化熱でどんどん体温が奪われます。休憩前にしっかりタオルで全身を拭きましょう。
  • ポンチョやバスタオルを活用:外気浴が寒い時期は、サウナポンチョや大きめのバスタオルを羽織り、「直接風を当てない」工夫を。

サウナ後の飲み物選び

内臓から温めることで、代謝を高い状態でキープできます。

  • 常温〜白湯がベスト:冷え冷えのオロポ(オロナミンC+ポカリスエット)は最高に美味しいですが、温活重視なら常温のスポーツドリンクや、リラックス効果のあるハーブティーがおすすめです。
  • 生姜やスパイス:サウナ後にスパイスカレーを食べたり、ジンジャーエール(できれば常温に近いもの)を飲むと、生姜成分が血行を促進してくれます。

帰宅後のセルフケア

「サウナで終わり」にせず、家でのひと工夫で効果が持続します。

  • 靴下と首元の保温:帰宅時は「三つの首(首・手首・足首)」を冷やさないようにしましょう。特にレッグウォーマーは、サウナで温まった血液を冷やさずに全身へ巡らせるのに有効です。
  • 軽いストレッチ:サウナ後は筋肉がほぐれているので、軽くストレッチをすると血流がさらに良くなり、老廃物の排出もスムーズになります。

サウナ飯でおすすめの温活メニュー

サウナ後は血行が良くなり、栄養の吸収率も高まっている状態です。ここで何を食べるかによって、サウナで得た温活効果の持続力が決まります。内臓を冷やさず、代謝をさらに促す「最強の温活サウナ飯」をご紹介します。

スパイスたっぷり「薬膳カレー・スープカレー」

温活の王道です。スパイスは「食べるサウナ」とも呼ばれ、内側から熱を生み出します。

【温活ポイント】ターメリック(ウコン)やクミン、唐辛子に含まれるカプサイシンが血行を促進。サウナで上がった体温をキープしてくれます。
<おすすめのトッピング> 体を温める根菜(レンコン、ゴボウ)を添えるとさらに効果的です。

生姜(ショウガ)を効かせた「肉料理」

サウナで失われたタンパク質を補給しつつ、体を温めます。

【メニュー例】豚の生姜焼き、鶏肉のガパオライス。
【温活ポイント】生姜に含まれる「ショウガオール」は加熱することで体を芯から温める効果が強まります。豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復にも役立ちます。

発酵食品のパワー「純豆腐(スンドゥブ)・味噌煮込み」

温かい汁物と発酵食品の組み合わせは、胃腸を温め、代謝をサポートします。

【温活ポイント】豆腐のタンパク質、唐辛子の発汗作用、そして発酵食品(味噌やキムチ)が腸内環境を整え、基礎代謝の向上に寄与します。

デザート・飲み物の選び方

せっかく温まった体を急激に冷やさないのがルールです。

  • NG:氷たっぷりの冷たいドリンクや、かき氷(一時的なリフレッシュには良いですが、温活には不向きです)。
  • OK:ジンジャーエール(常温に近いもの)、ホットチャイ、黒豆茶。

特に黒豆茶やほうじ茶などの「茶色いお茶」は、緑茶(体を冷やす性質がある)に比べて温活向きです。

温活としてサウナを楽しむ際の注意点

せっかくの温活も、やり方を間違えると逆効果になることがあります。以下の点に注意してサウナでの温活を楽しみましょう。

  • 水分補給を忘れずに:温活の基本は「巡り」です。ドロドロ血液にならないよう、前後にしっかり水分を摂りましょう。
  • 無理をしない:長く入れば良いわけではありません。「気持ちいい」と感じる範囲で。
  • 急激な冷却に注意:特に冬場や血圧が気になる方は、水風呂に入る前に手足から少しずつ水をかけるなど、心臓に負担をかけないようにしましょう。
  • サウナ後の保湿と保温:サウナから出た後は体温が下がりやすい状態です。しっかりと水気を拭き取り、靴下や上着で「せっかく上げた体温」を逃さないようにするのが温活流です。
  • サウナ後のビールは格別ですが、アルコールには利尿作用があり、せっかく潤った体から水分を奪ってしまいます。また、血管が拡張しているため酔いが回りやすく、深部体温が急激に下がる原因にもなるので、まずはしっかり水分を摂ってからにしましょう。

まとめ:サウナを温活に活用して健康な体づくりを!

温活としてのサウナは、単に体を温めるだけでなく、自律神経を整え、内側から「冷えない体」へと作り変えていく最高のセルフケアです。大切なのは、サウナから出た後の過ごし方までを含めて、一つの「温活ルーティン」として楽しむことです。

日々の食事や入浴、そして定期的なサウナ習慣を積み重ねることで、基礎体温が上がり、免疫力や代謝の向上を実感できるようになります。季節を問わず、自分の体と対話しながら「心地よい温かさ」を保つ習慣を身につけましょう。サウナを賢く日常に取り入れ、心身ともに健やかで、寒さや疲れに負けない理想の体を手に入れてください。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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