サウナに腕時計って必要?正しい選び方とメリットを徹底解説

最高の「ととのい」体験を追求するサウナーにとって、時間管理と健康管理は欠かせません。高温で薄暗いサウナ室の壁掛け時計は意外と見づらく、自分の理想的なルーティンや体調の変化を正確に把握するのは難しいものです。
「サウナに腕時計なんて必要なの?」と思うかもしれませんが、実は腕時計を着用することは、より安全で質の高いサウナ体験に直結します。
今回は、サウナで腕時計をつけるメリットから、高温多湿な環境でも安心して使える「サウナ向き」の腕時計の選び方まで、徹底解説します。

目次

サウナで腕時計をつけるメリットとは?

サウナで腕時計を着用する最大のメリットは、時間管理と健康管理がより正確にできる点です。

サウナ時間を正確に把握できる

多くのサウナ施設に時計はありますが、サウナ室の構造や座る位置によっては見えにくいことがあります。腕時計があれば、いつでも自分のサウナ時間を正確に確認できます。

  • 理想の時間を守れる:例えば「10分サウナ、1分水風呂、5分休憩」といった、自分にとって最適な「ととのう」ルーティンを守りやすくなります。
  • 無理のないサウナ浴:慣れていない方は時間を測ることで、のぼせるのを防ぎ、無理なくサウナを楽しめます。

健康状態をモニタリングできる

特にスマートウォッチや専用のサウナウォッチには、時間計測以外にも便利な機能が備わっています。

  • 心拍数の確認:サウナで体が温まると心拍数は上昇します。スマートウォッチで心拍数をリアルタイムで確認することで、自分の体にどの程度の負荷がかかっているかを把握し、危険な状態になる前にサウナから出ることができます。
  • 水分補給の目安に:サウナでかいた汗の量を計測できるモデルもあり、適切なタイミングで水分補給をするための目安になります。

これらのメリットを活用することで、より安全で質の高いサウナ体験につながります。ただし、サウナ室は高温になるため、サウナに適した腕時計を選ぶ必要があります。

サウナでおすすめの腕時計の特徴とは?

サウナで使用する腕時計は、高温多湿な環境に耐え、火傷などの危険がないように、いくつかの重要な特徴を備えている必要があります。

サウナ用腕時計の主な特徴

耐熱性・耐水性

サウナ室は80〜100℃の高温になることが多く、一般的な腕時計では内部の部品が故障する可能性があります。また、大量の汗や水風呂での使用を考慮し、十分な防水性能も必須です。

  • 耐熱性:一般的にスマートウォッチは40〜45℃程度の動作保証範囲なのでサウナには不向きです。しかし、サウナに特化したモデルはより高い耐熱性を備えています。
  • 防水性能:「20気圧防水(20ATM)」のように、水風呂やシャワーでも安心して使える高い防水性能があると安心です。

素材

金属製の腕時計はサウナの熱で高温になり、火傷の原因となるため避けるべきです。本体やバンドの素材はプラスチックやシリコン、樹脂、ウレタンなどの熱伝導率が低い素材が適しています。また、例外として、木材も熱くなりにくく、サウナウォッチの素材として利用されることがあります。

機能性

サウナで便利に使える機能があると、よりサウナ体験が充実します。

  • 時間計測:サウナに入る時間を正確に測るための「ストップウォッチ」や「タイマー」機能は非常に便利です。
  • 視認性:サウナ室は薄暗い場合が多いため、大きなデジタル表示や、蓄光塗料が塗られた針など、文字盤が見やすいものがおすすめです。
  • ヘルスケア機能:心拍数や体温を計測できるモデルなら、体調の変化を把握しながら安全にサウナを楽しめます。

サウナで腕時計をつける際の注意点は?

サウナで腕時計を着用する際は、いくつかの重要な注意点があります。安全に楽しむためにも、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 腕時計の種類と素材に注意する
    サウナは80℃以上の高温になるため、ほとんどの腕時計はサウナでの使用を想定していません。
  • サウナ用ではない一般的なスマートウォッチやデジタル腕時計
    Apple WatchやFitbitなど、多くのスマートウォッチは高温環境での使用が推奨されていません。バッテリーの劣化や故障の原因になるため、サウナでの使用は避けましょう。
  • 防水性能は必須!「生活防水」では不十分
    「3気圧防水」といった生活防水レベルの腕時計は、大量の汗や水風呂には対応できません。水風呂に入るなら、最低でも「10気圧防水(10ATM)」、できれば「20気圧防水(20ATM)」以上のモデルを選ぶと安心です。

サウナ後の腕時計のお手入れ方法

サウナで使用した腕時計は、汗や熱、急激な温度変化にさらされています。適切な方法でお手入れをすることで、腕時計を長持ちさせ、清潔に保つことができます。

腕時計のお手入れの手順

STEP
水分と汚れを拭き取る

サウナから出て、水風呂に入った後、まずはすぐに腕時計の水分と汗を拭き取りましょう。メガネ拭きのような柔らかい布やマイクロファイバークロスを使って、ケース(本体)やバンドに付着した水分を優しく拭き取ります。強くこすらないように注意しましょう。
バンドとケースの隙間など、汗や垢が溜まりやすい部分も忘れずに拭き取ります。

STEP
汚れが気になる場合は水洗い

汗や汚れがひどい場合は、水洗いをしても良いでしょう。ぬるま湯を使い、指で優しくこすったり、柔らかい歯ブラシなどで軽く汚れを落とします。
ただし、強い水圧のかかる流水は故障の原因となるため、コップに溜めた水や、手のひらで受けた水で優しく洗い流しましょう。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を少量混ぜて洗うことも可能です。ただし、洗剤が残るとパッキンの劣化につながるため、十分にすすぎましょう。

STEP
しっかりと乾燥させる

水分を拭き取った後は、しっかりと乾燥させることが重要です。しかし、直射日光やドライヤーの熱は、バンドやケースの劣化につながるため、風通しの良い日陰に置いて、自然乾燥させましょう。
バンドの隙間やボタンの周りなど、水分が残りやすい部分は、軽く振って水を切り、丁寧に拭き取ります。

バンドの素材別お手入れの注意点

  • シリコン・ウレタンバンド:最もサウナに適した素材です。水洗い後はしっかりと水分を拭き取り、乾燥させれば問題ありません。
  • 革バンド:サウナでの使用は避けるべきですが、もし使用した場合は、汗をすぐに拭き取り、日陰で十分に乾燥させます。水分が残るとシミや劣化、カビの原因となります。
  • 木製バンド:サウナでの使用に適していますが、水に長時間浸けるのは避けるべきです。使用後は柔らかい布で水分を拭き取り、乾燥させましょう。

サウナにおすすめの腕時計 モデル例

CASIO G-SHOCK

高い耐衝撃性・耐水性を備えたモデルが多く、樹脂製バンドのモデルはサウナにも適しています。素材によってサウナ向きではないものもあるので、防水・耐熱についてよく確認して選びましょう。

CASIO サ時計

カシオがサウナ専用として開発した腕時計です。高温でも使える耐熱電池や、サウナに特化したシンプルで見やすい文字盤が特徴です。

まとめ:自分に合った一本で最高の「ととのい」を

腕時計は、サウナをより安全で快適に楽しむための心強い相棒です。時間管理や健康状態の把握に役立つ一方で、高温多湿なサウナの環境に耐えられるモデルを選ぶことが重要です。
あなたにとって最高のサウナ体験をサポートしてくれる一本を見つけて、サ活をより良いものにしてください。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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