【サウナ動向】X・Y・Z世代それぞれ異なる「ととのう」習慣とその背景

近年のサウナに関する注目すべき動向をご紹介します。
若者向け企画・マーケティングを手がける僕と私と株式会社が、全国のX・Y・Z世代を対象に「ととのう」に関する意識調査を実施しました。サウナブームで広まった「ととのう」という言葉ですが、各世代ごとにどのような感覚の違いがあるのでしょうか。調査結果について解説・分析します。

調査概要
調査期間:2025年7月7~11日
調査対象:Z世代(15~28歳)・Y世代(29~45歳)・X世代(46~60歳)
有効回答数:2,000名(Z世代716人・Y世代557人・X世代727)
調査方法:インターネットを利用したアンケート
出典元:僕と私と株式会社
掲載元:Z世代の3人に1人が日常的に「ととのう」ことが明らかに。セルフケア「ととのう」について大調査!
目次

世代によって異なる「ととのう」「リセットする」感覚

まず、「あなたは最近、「ととのう」や「リセットする」という感覚を意識したことはありますか?」との質問に対し、「よくある」「時々ある」と回答した人はY世代が35.7%で最多、次いでZ世代が33.0%、X世代が26.5%という結果となりました。
Z世代・Y世代が3割を超えているのに対し、X世代には「ととのう」や「リセットする」という感覚を意識する人は少ないようです。
そもそも「ととのう」という言葉は2010年前後から広まりました。当時はまだSNSは若者が中心となって利用していた中で、人気サウナーによるブログやSNS、「サ道」という漫画などを通じ、認知されていきました。
X世代は確かな実績や信頼のおける情報源を好む傾向があると言われています。X世代に「ととのう」「リセットする」という感覚が浸透していない要因として、Y世代やZ世代とは異なったSNSに対する慣れ方や利用方法、価値観があったためではないでしょうか。

「ととのう」ことの習慣化 世代間の違いと背景

次に、「「ととのう」ことは、あなたにとってどのくらい習慣化されていますか?」という質問に対し、月に数回以上習慣化されていると回答したのはY世代の74.4%のY世代が最多、次いでZ世代の69.3%、一番少なかったのはX世代の63.7%でした。
先ほどの質問では、Y世代とZ世代はともに「ととのう」という感覚を意識している人が多いということがわかっていますが、習慣化されているのはY世代の方が多く7割を超えていました。
Y世代は保守的な価値観を持ち、安定志向であるという特徴があるため、Z世代に比べストレスを抱えやすいのでないでしょうか。仕事だけでなく、結婚や育児など、生活スタイルの変化が多いのもこの世代の特徴なので、定期的に身体や心をととのえることを習慣としている人が多いのかもしれません。

Z世代が「ととのい」を求めるきっかけ

次に、Z世代の人に対し「あなたが「ととのいたい」と思うきっかけになったものを教えてください」と質問したところ、「心や体の不調・疲れを感じたため」と回答した人が32.3%、「SNSや動画サイトの投稿を見て」と回答した人が31.7%という結果でした。
SNSで情報収集を行うことが多いZ世代にとって、サウナなどのリラクゼーションに関する情報もSNSから得る人が多いことが考えられ、SNSの影響により「ととのいたい」と思うようになるのかもしれません。
また、Z世代にとって日常生活ではなくてはならないものとなっているSNSですが、そのSNSに疲弊し、デジタルデトックスを求めて「ととのいたい」と考える人もいることが予想できます。

Z世代が実践する「ととのい」のスタイル

次にZ世代に対し、「あなたが整いたいと思う瞬間に、よく行くこと・したいことを教えてください」という質問を行った際には、「音楽を聴いて気分を整える」と「映像を観てリラックスする」が30%を超えるという結果となりました。
「ととのう」という言葉から連想されやすい「サウナ・温浴施設でリラックスする」は24.0%でした。コスパ・タイパを重視する傾向にあるZ世代は、時間もお金もあまりかからない音楽や映像鑑賞を好む人が多いようです。

X世代・Y世代・Z世代と、各世代ごとに「ととのう」という感覚が大きく異なることが分かる調査結果でした。
どの世代がサウナを利用する人が多いのかは、このアンケート結果からは明確には分かりませんが、ご自身のサウナ施設ではどの世代をターゲットとするか、参考にしていただけるのではないでしょうか。
また、Z世代をターゲットとする場合、どのようにアプローチしてご自身のサウナ施設のプロモーションを行うか、ヒントにしていただけるかと思います。
今後も、サウナに関するニュースや動向調査など、ご紹介していきます。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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