マンションにサウナは設置できる?費用・設置事例・注意点を解説
1. マンションにサウナを設置できる?
サウナ付きマンションは増加傾向
健康志向の高まりやリフレッシュニーズの増加を受け、サウナへの関心が急速に高まっています。
項目 | 内容 |
---|---|
背景 | 健康志向の高まり、リフレッシュニーズの増加 |
需要 | サウナが設置されているマンションへの需要増加 |
供給 | サウナ付きマンションの供給増加 |
こうしたサウナ人気はマンション市場にも影響を与えており、分譲マンションや賃貸マンションにおいて、サウナが設置されている物件が増加傾向にあります。特に、新築マンションでは、共用施設としてサウナが設置されているケースが増えてきています。
後付けでサウナの設置を検討するケースが増えているのも近年の特徴です。
後付けサウナの可能性も
新築マンションを購入する際にサウナを選ぶケースだけでなく、既存のマンションにサウナを後付けすることも可能です。
後付けサウナには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
方法 | 説明 |
---|---|
簡易設置型のサウナの導入 | 比較的小型で、電気や水道に接続するだけで使えるサウナです。 マンションのベランダや浴室などに設置することができます。 |
リフォームによるサウナの設置 | マンションの一室をサウナ専用にするなど、大規模なリフォームによってサウナを設置します。 本格的なサウナ体験を求める方に適しています。 |
後付けサウナは、設置費用や工事期間、マンションの構造などの条件によって最適な方法が異なります。専門業者に相談しながら、自身の希望に合ったサウナを選びましょう。
2. マンションにサウナを設置する3つの方法
分譲マンションにあらかじめ設置されているサウナ
新築マンションでは、共用部にあらかじめサウナが設置されているケースがあります。 物件を選ぶ時点でサウナの有無を確認できるため、設置費用や設置工事の手間を省くことができます。 共用サウナには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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設置費用がかからない | 利用時間に制限がある場合がある |
清掃の手間がかからない | 他の居住者と利用時間が重なる場合がある |
水着着用のルールがある場合がある |
サウナが設置されているマンションは人気が高く、資産価値にも良い影響を与える可能性があります。 分譲マンションを購入する際は、共用部分にサウナがあるかどうかも確認してみると良いでしょう。
賃貸マンションに置くことができるサウナ
賃貸マンションでも、持ち運び可能な簡易サウナを設置することで、自宅でサウナを楽しむことができます。近年、コンパクトで設置が簡単な個人向けサウナが人気を集めています。
種類 | 特徴 | 価格相場 |
---|---|---|
テントサウナ | ・折りたたみ式で収納スペースを取らない ・比較的安価で購入しやすい | 5万円〜20万円程度 |
ボックスサウナ | ・密閉性が高く、本格的なサウナ体験が可能 ・設置スペースが必要 | 20万円〜50万円程度 |
これらのサウナは、電源さえあればどこでも設置することができ、使いたい時にだけ設置できる手軽さが魅力です。賃貸住宅の場合、大規模な工事が必要となる本格的なサウナの設置は難しいですが、簡易サウナであれば、比較的簡単にサウナを楽しむことができます。
オーダーメイドでサウナを設置する
マンションの一室に合わせた完全オーダーメイドのサウナを設置する方法です。間取りや広さ、サウナストーブの種類などを自由に決めることができます。
項目 | 説明 |
---|---|
メリット | 好みや空間に合わせた理想のサウナを作れる |
デメリット | 費用が高額になりやすい |
既存のサウナ室を導入するよりも高額な費用がかかりますが、マンションの構造や自身の好みに合わせたサウナを作りたいという方におすすめの方法です。
予算や希望に合うサウナの設置を実現するために、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。
3. マンションにサウナを設置する費用相場
分譲マンションにあらかじめ設置されているサウナの場合
新築やリノベーション物件の中には、共用部にサウナが設置されているマンションも増えてきています。 物件価格にあらかじめサウナ設置費用が含まれているため、比較的安価にサウナを楽しむことができます。 後から設置する手間や費用を考えると、サウナ好きにとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
項目 | 金額の目安 |
---|---|
サウナの設置費用 | 物件価格に含まれる |
ランニングコスト | 管理費に含まれる場合が多い |
メンテナンス費用 | 管理費に含まれる場合が多い |
ただし、マンションの共用サウナは利用時間やルールが決められている場合がほとんどです。 自分のペースで自由に使いたいという方には、後述する「賃貸マンションに置くことができるサウナ」や「オーダーメイドでサウナを設置する」という方法も検討してみましょう。
賃貸マンションに置くことができるサウナの場合
賃貸マンションでも設置可能な、比較的手軽なサウナがあります。
<特徴>
- 比較的小型で、持ち運び可能なものが多い
- 電源があれば設置できるものがほとんど
- 価格が比較的安い
<種類と価格の目安>
種類 | 価格相場 | 特徴 |
---|---|---|
テントサウナ | 3万円~10万円 | 簡単に設置・収納できる |
スチームサウナ | 2万円~5万円 | 蒸気を利用したサウナで、湿度が高い |
遠赤外線サウナ | 5万円~15万円 | 遠赤外線で身体を温める |
<メリット>
- 工事不要で設置できるため、賃貸マンションでも導入しやすい
- 比較的安価であるため、気軽にサウナ体験を始められる
- 収納スペースがあれば、使わない時は収納できる
<デメリット>
- サイズが小さいため、本格的なサウナ体験を求める人には物足りない場合がある
- 材質や性能によっては、耐久性に欠ける場合もある
賃貸マンションに置くことができるサウナは、手軽にサウナ体験を始めたいという方におすすめです。
オーダーメイドでサウナを設置する場合
マンションの一室に合わせた、完全オーダーメイドのサウナを設置する方法です。間取りや好みに合わせて、サイズや材質、ストーブの種類などを自由に選ぶことができます。
項目 | 価格帯 |
---|---|
サイズ | 部屋の広さや形状による |
材質 | 国産ヒノキ、カナダ産レッドシダーなど |
ストーブ | 電気式、ガス式など |
その他 | 照明、ベンチ、ドアなど |
費用は、材質やストーブの種類、設置工事費などを含めて、100万円~と高額になる傾向があります。しかし、理想的なサウナ空間を自宅に実現できるという大きな魅力があります。
マンションにオーダーメイドサウナを設置する際は、管理規約の確認や、専門業者への依頼が必須です。専門業者と綿密な打ち合わせを重ね、安全かつ快適なサウナ空間を実現しましょう。
4. マンションにサウナを設置する際の注意点
賃貸住宅の場合、設置前に確認を
賃貸マンションにサウナを設置する場合、事前に必ず確認しておきたい項目がいくつかあります。 後からトラブルにならないよう、事前に管理会社または大家さんに相談するようにしましょう。
確認項目 | 内容 |
---|---|
サウナ設置の可否 | そもそも設置して良いか |
電気容量 | サウナに必要な電力量がマンションの容量を超過していないか |
水道・排水設備 | サウナ用の給排水設備が整っているか、または設置可能か |
火災保険の適用範囲 | サウナ設置によって火災保険の適用範囲が変わる可能性 |
近隣住民への配慮(騒音・湿気) | サウナ使用時の騒音や蒸気が近隣住民の迷惑にならないよう、対策が必要となる場合がある |
特に、水回りの工事が必要となる場合、マンションの構造によっては設置が難しいケースもあります。 また、サウナの使用によって電気代や水道代が大きく変動する可能性があることも理解しておきましょう。
重量制限
マンションにサウナを設置する場合、マンションの構造や床の強度によって設置可能なサウナの種類やサイズが制限される場合があります。特に、重量制限は重要な要素です。
サウナの重量は、サウナの種類や大きさ、材質によって異なりますが、一般的に数百キログラムから数トンに達することもあります。そのため、マンションの床がサウナの重量に耐えられるかどうかを確認する必要があります。
サウナの種類 | おおよその重量 |
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簡易サウナ(1人用) | 20 – 50kg |
大型サウナ(複数人用) | 500 – 1000kg 以上 |
サウナストーン | 20 – 40kg/10kg |
マンションの構造や床の強度は、建築図面や管理規約などで確認できます。不明な点があれば、マンションの管理会社や専門業者に相談することをおすすめします。重量オーバーによる事故やトラブルを避けるためにも、事前にしっかりと確認しましょう。
水漏れ対策
サウナは高温多湿な環境になるため、水漏れ対策は非常に重要です。マンションは集合住宅のため、水漏れは階下への被害に繋がりかねません。しっかりと対策を行いましょう。
対策 | |
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防水パンの設置 | サウナ設置場所の下に防水パンを設置することで、万が一水漏れが発生した場合でも階下への被害を最小限に抑えることができます。 |
防水シート・コーキング処理 | サウナの床や壁面に防水シートを敷いたり、コーキング剤を充填したりすることで、水分の浸透を防ぎます。 |
定期的な点検 | 定期的にサウナ本体や配管部分をチェックし、水漏れの兆候がないか確認しましょう。 |
水漏れは、設置時の施工不良だけでなく、経年劣化によっても発生する可能性があります。日頃から注意を払い、適切なメンテナンスを行うことが大切です。
換気
サウナは高温多湿な環境になるため、適切な換気が非常に重要です。マンションにサウナを設置する際には、以下の点に注意しましょう。
換気方法 | 説明 |
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自然換気 | 窓を開けて空気の入れ替えを行います。マンションによっては換気口が設置されている場合もあります。 |
機械換気 | 換気扇を設置して強制的に空気の入れ替えを行います。 |
サウナ室専用の換気システムの設置 | より効率的に換気を行うために、サウナ室専用の換気システムを設置する方法もあります。 |
賃貸マンションの場合、換気設備の設置や改造に制限がある場合があるので、事前に確認が必要です。分譲マンションの場合でも、マンションの管理規約を確認し、必要があれば許可を得るようにしましょう。適切な換気を怠ると、カビの発生や健康被害のリスクが高まるため注意が必要です。
5. マンションにサウナを設置するメリット
好きな時にサウナを楽しめる
マンションにサウナがあれば、わざわざサウナ施設に行く必要はありません。
好きな時に、好きなだけサウナを楽しむことができます。
メリット | 説明 |
---|---|
時間を気にせずサウナに入れる | サウナ施設の営業時間に左右されることなく、自分のペースでサウナを楽しむことができます。 |
予約の手間が省ける | 人気のサウナ施設のように、事前に予約をする必要がありません。 |
サウナに行くための移動時間・費用が不要 | サウナ施設への移動時間や交通費を削減できます。 |
仕事終わりや週末など、ちょっとした空き時間にホームサウナを楽しむことができます。
プライベート空間を楽しめる
マンションにサウナがあれば、周囲を気にせず自分のペースでサウナを楽しむことができます。
メリット | 説明 |
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時間を気にせず入れる | サウナ施設の営業時間に左右されず、好きなタイミングでサウナに入ることができます。 |
人目を気にせず入れる | サウナ施設のように他人と一緒になることがないので、リラックスしてサウナを楽しむことができます。 |
サウナ後の時間も充実 | サウナ後も自宅でゆっくりと過ごすことができ、サウナの効果を最大限に活かせます。 |
誰にも邪魔されず、自分だけの空間でリラックスできるのは、マンションにサウナを設置する大きなメリットと言えるでしょう。
健康への効果
マンションにサウナを設置することで、好きな時にサウナを利用できるようになり、様々な健康への効果が期待できます。
効果 | 内容 |
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血行促進効果 | サウナの熱によって血管が拡張し、血行が促進されます。 |
美肌効果 | 発汗作用によって老廃物や毒素が排出されやすくなることで、美肌効果が期待できます。 |
リラックス効果 | サウナの熱と静寂により、心身のリラックスを得られます。 |
ストレス解消効果 | サウナで汗を流すことで、ストレスホルモンが減少すると言われています。 |
睡眠の質向上 | サウナに入ることで深部体温が上昇し、その後の体温低下によって眠りにつきやすくなると言われています。 |
免疫力向上効果 | サウナによって体温を上げると、体内では免疫細胞が活性化し、免疫力向上につながると言われています。 |
ただし、サウナの効果・効能には個人差があります。持病がある方や妊娠中の方などは、事前に医師に相談の上、利用するようにしましょう。
6. マンションサウナ設置事例
賃貸マンション×簡易サウナ
賃貸マンションでも、工夫次第で本格的なサウナ体験が実現できます。
人気の方法は、テント型の簡易サウナや、置くだけで設置できるサウナボックスです。 これらは比較的安価で、工事も不要なため、賃貸マンションでも導入しやすい点が魅力です。 コンパクトなサイズなので、使わない時は収納できるのもメリットです。
種類 | 特徴 | 価格相場 |
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テントサウナ | 軽量で持ち運びやすく、価格もお手頃 | 2~5万円程度 |
サウナボックス | 設置が簡単で、保温性が高い | 10~30万円程度 |
賃貸マンションに置くことができるサウナは、比較的安価で設置が簡単なものが多いため、手軽にサウナを楽しみたいという方におすすめです。
分譲マンション×本格サウナ
分譲マンションでは、専有部分であれば大規模なリフォームが可能です。 そのため、本格的なサウナを設置することもできます。
項目 | 説明 |
---|---|
サウナの種類 | ドライサウナ、ミストサウナなど |
広さ | 1人用から複数人用まで |
材質 | ヒノキ、サワラなど |
機能 | 音楽、照明、アロマなど |
費用は、サウナの規模や仕様によって大きく異なりますが、100万円〜数百万円程度が相場です。
本格的なサウナを設置することで、まるでサウナ施設にいるかのような本格的な体験を自宅で楽しむことができます。
7. まとめ
この記事では、マンションにサウナを設置できるのか、費用や設置事例、注意点などをまとめました。
マンションにサウナを設置する方法は、以下の3つです。
方法 | 概要 |
---|---|
分譲マンションにあらかじめ設置されているサウナ | 新築分譲マンションの中には、共用施設としてサウナが設置されている物件もあります。 |
賃貸マンションに置くことができるサウナ | 比較的安価で、工事不要で設置できるサウナも販売されています。 |
オーダーメイドでサウナを設置する | プロの業者に依頼して、マンションのスペースに合わせたサウナを作ることができます。 |
マンションにサウナを設置する際は、賃貸住宅の場合の設置許可の確認、重量制限、水漏れ対策、換気など、注意すべき点がいくつかあります。
しかし、マンションにサウナがあれば、好きな時にサウナを楽しめる、プライベート空間を楽しめる、健康 benefits を得られるなど、多くのメリットがあります。
サウナのある暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。