【サウナ動向】サウナ需要は未就学児連れにあり? 子育て世帯のグランピング予算とニーズを徹底分析

近年のサウナに関する注目すべき動向をご紹介します。

グランピング事業を展開する株式会社Dot Homesは全国の男女510名を対象にグランピングに関する意識調査を実施。子連れ家族のグランピングの予算が子どもの年齢によって異なることが分かりました。この調査の結果について解説・分析します。

調査概要
開催日:2025年5月1日
調査機関(調査主体):RASA JAPAN Inc.
調査対象:日本在住者
有効回答数:510
調査方法(集計方法、算出方法):インターネット調査
掲載元:【全国510人調査】子連れ家族のグランピング予算の実態|子どもの年齢で変わる費用感覚
目次

2歳以下の子を持つ世帯は予算が二極化

まず、調査対象者510名のうち、2歳以下の子を持つ世帯に絞り込み、予算について調査したところ、「10,000円〜14,999円」と回答した人が26.9%を最多、次いで「20,000円以上」と「5,000円〜9,999円」と回答した人がどちらも23.1%でした。高額予算の方と低価格予算の方とで二極化した形となりましたが、これは子どもの初めての体験にお金をかけたいという考え方と、予算は抑さえつつ楽しみたいという考え方の両方を持つというのが、2歳以下の子を持つ世帯の特徴なのかもしれません。
2歳以下の子どもだとアウトドア体験を楽しむということがまだ難しいかもしれません。その考え方から低予算という意見が出ている可能性も考えられます。一方で、高額予算の意見があるという点については、子どもとのアウトドア体験を楽しみたい、早くからアウトドアを体験させたいという考え方によるものではないでしょうか。

未就学児連れグランピングの予算相場は「1万円台前半」

次に、調査対象者510名のうち、3~6歳(未就学児)の子を持つ世帯に絞り込み、予算について調査したところ、44.1%の人が「10,000円〜14,999円」と回答し圧倒的な結果となりました。、3~6歳の子を持つ世帯にとってグランピングの予算は「10,000円〜14,999円」が相場なのかもしれません。未就学児と一緒のグランピングは予算を抑えつつも、設備・サービスが充実した安心して利用できる施設を選びたい方が多いのかもしれません。

サウナ体験は未就学児連れ世帯に人気

次に子どもの年齢別に人気のコンテンツを調査。「サウナ体験」の需要が最も多かったのは2歳以下の子を持つ世帯が38.5%、次いで3~6歳の子を持つ世帯が26.5%という結果となりました。未就学児の子を持つ世帯が多いという意外な結果となりましたが、これは親の日頃の疲れを癒したいという思いから多数の人が「サウナ体験」を魅力的に感じたのかもしれません。

グランピングの予算に関するアンケートでしたが、今回の結果は貸別荘や宿泊施設などを運営されている方にも参考になる調査だったと思います。子育て世帯をターゲットとしたマーケティングでは、どのようなアプローチが効果的なのか、どのくらいの料金設定なら利用してもらえるのかなど、役立てられるのではないでしょうか。
子どもの年齢によって親のニーズは大きく変わります。どのような世帯をターゲットとするかをしっかり決めてから、マーケティング戦略を練ることが重要です。場合によっては、サービス内容や料金設定も見直していくべきかもしれません。
今回の調査結果をぜひ運営する施設のマーケティング等にお役立てください。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

目次