サウナのデザイン費用を解説！おしゃれなサウナを作るにはいくらかかる？

1. はじめに：サウナブーム到来！自分だけのサウナを持つ人が増加中

空前のサウナブームの中で高まる、プライベートサウナへの憧れ

サウナは大ブームを迎えています。街中には続々と新しいサウナ施設がオープンし、雑誌やテレビなどのメディアでも頻繁に取り上げられています。
サウナの人気が高まるにつれ、多くの人が憧れを抱くようになったのが「プライベートサウナ」です。

メリット	説明
好きな時にサウナに入れる	時間を気にせず、自分のペースでサウナを楽しむことができます。
人目を気にせずリラックスできる	サウナ室を自分だけの空間にできるため、周りの目を気にせずゆっくりとリラックスできます。
温度や湿度を自由に調節できる	好みに合わせて、サウナ室内の環境を調整できます。
家族や友人と共有できる	プライベートな空間を共有することで、より一層親睦を深めることができます。

プライベートサウナを持つ最大のメリットは、何といっても「好きな時に好きなだけサウナに入れる」という点でしょう。
時間に縛られることなく、自分だけの空間でリラックスできるため、日々のストレスから解放されたいという現代人にとって、非常に魅力的なのです。

デザイン性も重視した、おしゃれなサウナが人気を集めている

サウナブームの到来により、自宅にサウナを設置する人が増えています。 その中でも人気を集めているのが、デザイン性も重視したおしゃれなサウナです。

従来のサウナのイメージを覆す、スタイリッシュなデザインや、個性的な内装のサウナが続々と登場しています。

例えば、以下のようなデザインが人気を集めています。

デザイン	特徴
和風サウナ	檜などの木材を使用し、落ち着いた雰囲気を演出
モダンサウナ	ガラスや金属などスタイリッシュな素材を使用
リゾート風サウナ	広々とした空間を活かした開放的なデザイン

自分だけの理想の空間を演出できるのも、おしゃれなサウナの魅力です。 サウナ空間のデザインを通して、よりリラックス効果を高めたり、日々の疲れを癒やしたりすることも可能です。

2. サウナデザイン費用を左右する要素

サウナの種類：フィンランド式、ミストサウナなど

サウナには大きく分けて、「フィンランド式サウナ」と「ミストサウナ」の2種類があります。それぞれの特徴を理解した上で、自分の好みに合ったサウナを選びましょう。

サウナの種類	特徴	温度	湿度	おすすめポイント
フィンランド式サウナ	高温・低湿度のサウナ	80～100℃	10～20%	発汗作用が高く、短時間で体の芯から温まる
ミストサウナ	低温・高湿度のサウナ	40～50℃	ほぼ100%	息苦しさが少なく、肌に潤いを与える

各サウナの特徴

• フィンランド式サウナ: 高温で乾燥したサウナ室で、大量の汗をかくことで、爽快感を得られます。サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」も楽しむことができます。
• ミストサウナ: スチームによって温められたサウナ室で、ゆっくりと体を温めることができます。呼吸器系への負担が少なく、リラックス効果も期待できます。

どちらのサウナもそれぞれに魅力があります。予算や設置スペース、好みに合わせて最適なサウナを選びましょう。

サウナのサイズ：一人用から複数人用まで

サウナのサイズは、デザイン費用に大きく影響する要素の一つです。 ご自宅に設置するコンパクトな一人用サウナから、商業施設などで大人数で楽しめる大型サウナまで、様々なサイズがあります。

サイズ	目安人数	特徴	費用相場
1人用	1人	省スペースで設置しやすい	50万円～
2人用	2人	夫婦やカップルで楽しめる	80万円～
3～4人用	3～4人	家族や少人数で利用しやすい	100万円～
業務用	5人以上	広々とした空間で大人数利用が可能	200万円～

当然のことながら、サウナのサイズが大きくなるほど、必要な材料や施工費用も増加するため、費用は高額になります。 設置場所の広さや利用人数を考慮して、最適なサイズを選ぶようにしましょう。

使用する素材：木材の種類、断熱材、内装材など

サウナ室の設計において、使用する素材は費用に大きく影響します。 快適性や耐久性を左右する重要な要素であり、予算と希望に合う素材を選びが大切です。

1. 木材の種類

サウナ室の壁や天井に使用する木材によって、費用は大きく変わります。 一般的に高級とされる木材ほど費用が高くなります。

木材の種類	特徴	費用相場
国産ヒノキ	香りが良く、リラックス効果が高い	高
スプルース	断熱性が高く、サウナ室に最適	中
レッドシダー	耐水性・耐久性に優れている	中～高
パイン材	手頃な価格で、DIYにもおすすめ	低～中

2. 断熱材

断熱材は、サウナ室の温度を保つために重要な役割を果たします。 断熱性能が高いほど、冷暖房効率が上がり、ランニングコストを抑えられます。 グラスウールやロックウールなどの一般的な断熱材は安価ですが、 近年は断熱性・調湿性に優れた羊毛断熱材なども人気です。

3. 内装材

サウナ室のベンチや床材には、耐熱性・耐久性に優れた木材が使用されます。 木材の種類によって費用は異なり、ヒノキやサワラなどが一般的です。 また、壁面にタイルや石材を使用する場合は、費用が高くなる傾向があります。

サウナ室のデザインや機能性に合わせて、最適な素材を選びましょう。

設備のグレード：ストーブ、照明、換気システムなど

サウナの設備は、グレードによって費用が大きく変わります。快適で安全なサウナを楽しむためには、設備選びも重要なポイントです。

例えば、サウナストーブは、電気式、ガス式、薪式の3種類があります。 それぞれの特徴と費用の目安は以下の通りです。

ストーブの種類	特徴	費用目安
電気式	設置が簡単で、温度調節も容易	5万円～50万円
ガス式	ランニングコストが安く、パワフルな熱が得られる	30万円～100万円
薪式	本格的なサウナ体験が可能	50万円～200万円

また、照明や換気システムなども、グレードによって費用が変わります。 例えば、照明は、リラックス効果を高めるために、間接照明を採用したり、調光機能付きの照明を選ぶことができます。 換気システムは、サウナ室内の温度や湿度を適切に保つために、高性能な換気扇を設置する必要がある場合もあります。

このように、サウナの設備は、グレードによって費用が大きく変わるため、予算に合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。

施工場所の状況：戸建て住宅、マンション、屋外など

サウナを設置する場所が戸建て住宅、マンション、屋外などによって、施工費用は大きく変わってきます。

場所	費用相場	特徴
戸建て住宅	150万円～	自由度が高い
マンション	200万円～	規制が多い
屋外	100万円～	設置スペースが必要

戸建て住宅の場合、比較的自由な設計が可能です。しかし、マンションの場合は、管理規約や構造上の制約を受けることが多く、戸建て住宅よりも費用がかさむ傾向があります。屋外に設置する場合、設置スペースの確保が課題となりますが、費用は比較的抑えられます。

また、水道や電気などのインフラが整っているかどうかも、施工費用に影響します。既存の設備を利用できる場合は費用を抑えられますが、新たに配管工事などが必要な場合は、その分の費用が加算されます。

3. サウナデザイン費用の内訳

設計費用：サウナ室の設計、図面作成など

サウナ室を作るには、まず設計が必要です。設計事務所に依頼する場合、設計費用はサウナ室の規模やデザインの複雑さによって変動します。

項目	内容	費用相場
設計図作成	サウナ室の間取り、断面図、電気配線図など	10～20万円
3Dパース	完成イメージを3D画像で確認	3～5万円
現地調査	施工場所の状況確認	2～5万円

設計費用を抑えたい場合は、既製のサウナキットを利用するのも一つの方法です。サウナキットは、あらかじめ設計図や部材が揃っているため、設計費用を削減できます。しかし、設計の自由度は低くなるため、設置場所や希望するサウナのデザインによっては、設計事務所に依頼した方が良い場合もあります。

設計の段階では、サウナ室の広さや形状、ストーブの位置、ベンチの配置、照明計画など、快適で安全なサウナ室を実現するための綿密なプランニングが必要です。経験豊富な設計事務所に依頼することで、理想のサウナ室に近づけることができるでしょう。

材料費：木材、断熱材、内装材、サウナストーブなど

サウナの材料費は、使用する木材の種類や断熱材、内装材、サウナストーブのグレードによって大きく変動します。

【サウナの主な材料と費用の目安】

材料	費用目安（概算）	説明
サウナ室木材	20万円～	サウナ室の壁、天井、床材に使用する木材。国産ヒノキや輸入スプルースなど
断熱材	10万円～	サウナ室の断熱性能を高めるために使用。グラスウールやロックウールなど
内装材	5万円～	サウナ室内の壁や天井に使用する仕上げ材。ヒノキやアスペンなど
サウナストーブ	15万円～	サウナ室内の温度を上げるための熱源。電気式や薪式など
サウナストーン	2万円～	サウナストーブに載せて熱する石。香花石や橄欖岩など

例えば、国産ヒノキを使用した本格的なフィンランド式サウナの場合、木材費だけで50万円以上かかることもあります。一方、断熱材にグラスウールを使用したり、サウナストーブを比較的安価な電気式にしたりすることで、コストを抑えることも可能です。

サウナの材料費は、品質やデザインによって大きく異なるため、事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。

施工費用：基礎工事、電気工事、水道工事など

サウナ設置にかかる費用の中でも、施工費用は大きな割合を占めます。 施工費用は、サウナの種類や設置場所、必要な工事内容によって大きく変動します。

例えば、戸建て住宅の庭に新たにサウナ小屋を建設する場合には、基礎工事から行う必要があるため、費用がかさみます。 マンションなどの場合でも、水道管や排水管の設置場所によっては、大規模な配管工事が必要になる場合があり、注意が必要です。

施工費用を具体的に見ていきましょう。

工事内容	説明	費用相場
基礎工事	サウナ設置場所の地盤を固め、建物を支えるための基礎を作る工事。	20万円～50万円
電気工事	サウナストーブや照明などの電気配線工事。	10万円～30万円
水道工事	サウナ室への給水、排水のための配管工事。	10万円～30万円
木工事	サウナ室の骨組み、壁、天井などの construction。	30万円～80万円
断熱工事	サウナ室内の温度を保つための断熱材の施工。	20万円～40万円
内装仕上げ工事	サウナ室内の壁や天井の仕上げ工事。	20万円～50万円

上記の費用はあくまでも目安です。 使用する材料や設備のグレード、施工業者の見積もりによって費用は変動します。 事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

4. サウナの種類別デザイン費用例

家庭用フィンランド式サウナ

家庭で楽しむフィンランド式サウナは、設置スペースや予算に合わせて様々なデザインが可能です。

一般的に、戸建て住宅に設置する小さなサイズのものであれば、材料費や施工費を抑えられます。

項目	内訳	費用目安
設計費用	–	5万～20万円
材料費	サウナストーブ、木材、断熱材など	50万～150万円
施工費用	電気工事、水道工事など	20万～50万円
合計		75万～220万円

※サウナのサイズや使用する素材、設備のグレードによって費用は大きく変動します。

例えば、高性能なサウナストーブを選んだり、内装にこだわりの木材を使用したりすると、費用は高くなります。一方、既製品のサウナユニットを選択すれば、費用を抑えることも可能です。

業務用フィンランド式サウナ

業務用サウナは、規模や利用シーンに応じて、さらに費用が大きく変動します。ここでは、一般的な例として、店舗に併設するような6人程度が利用できるサイズのフィンランド式サウナのデザイン費用を見ていきましょう。

項目	内訳例	費用例
設計費用	レイアウト設計、図面作成、確認申請など	50万円～
材料費	国産木材、断熱材、サウナストーブ、照明など	150万円～
施工費用	基礎工事、電気工事、水道工事、内装工事など	200万円～
合計		400万円～

※上記はあくまで目安であり、実際の費用は規模や仕様によって大きく異なります。

業務用サウナの場合、お客様に快適なサウナ体験を提供するために、より高品質な素材や設備が求められます。また、広さや収容人数が増えるため、設計や施工の難易度も高くなり、費用が大きく跳ね上がることがあります。さらに、浴室やシャワー室、休憩スペースなどの付帯設備も必要となる場合があり、全体的なコストは家庭用サウナよりも高額になる傾向があります。

ミストサウナ

ミストサウナは、サウナ室内の温度が40～50℃程度と低温で、高湿度なのが特徴です。息苦しさが少なく、サウナが苦手な方でも比較的快適に過ごせるでしょう。

項目	ミストサウナ
平均温度	40～50℃
湿度	約100%
特徴	高温サウナよりも体に負担が少ない

費用目安

• 100万円～300万円

ミストサウナの費用を左右する要素

• サウナ室の広さ： 広くなるほど費用は高くなります。
• 設備のグレード： ジェットノズルや照明など、高機能な設備を選ぶと費用は高くなります。
• 施工場所の状況： 水回り設備へのアクセスや換気設備の設置状況によって費用は変動します。

ミストサウナは、リラックス効果や美容効果が高いと言われています。家庭でも手軽に導入できるため、サウナ初心者の方にもおすすめです。

5. おしゃれなサウナデザイン事例

和風サウナ：檜の香りに包まれる癒やしの空間

近年人気が高まっているサウナデザインの1つに、和風サウナがあります。 和風サウナの魅力は、なんといっても檜（ひのき）の香りに包まれながら、心身ともにリラックスできる点にあります。 ここでは、和風サウナの特徴やデザイン費用について解説していきます。

和風サウナでよく使われる木材：檜の特徴

特徴	説明
香り	爽やかで心を落ち着かせる香り。リラックス効果や抗菌効果も期待できます。
耐久性	水に強く、腐りにくい性質を持つため、サウナに最適な木材といえます。
断熱効果	熱を伝えにくいため、サウナ室内の温度を一定に保ちやすくなります。
リラックス効果	檜の香りは、自律神経を整え、心身のリラックスをもたらすとされています。

和風サウナのデザイン費用

使用する木材やサウナストーブの種類によって費用は変動しますが、一般的には300万円〜500万円が相場となります。

デザイン費用を抑えるポイント

• 国産檜ではなく、輸入檜を使用する
• サウナストーブを電気式にする
• シンプルな内装デザインにする

和風サウナは、日本の伝統的な雰囲気とサウナの癒し効果を同時に味わえる贅沢な空間です。 予算や好みに合わせて、ぜひ自分だけの和風サウナを作ってみてください。

モダンサウナ：スタイリッシュなデザインで都会的な空間に

近年、都会的なライフスタイルに馴染む、スタイリッシュなデザインのサウナが人気を集めています。モダンサウナは、シンプルな形状、洗練された素材使い、間接照明などを効果的に取り入れることで、都会の一室に高級感と洗練された雰囲気をもたらします。

【モダンサウナのデザイン例】

特徴	説明
形状	直線的なラインを基調とした、シンプルでスタイリッシュな形状が特徴
素材	コンクリート、ガラス、金属など、都会的なイメージの素材を多く使用
照明	間接照明を効果的に活用し、落ち着いた雰囲気を演出
その他の要素	観葉植物やアートを取り入れることで、さらに洗練された空間を演出

例えば、ガラス張りの壁面を採用することで、都会の夜景を一望できる開放的な空間を創出したり、コンクリートの壁と木材を組み合わせることで、都会的な雰囲気の中に温かみをプラスしたりするなど、様々なデザインが考えられます。

モダンサウナは、デザイン性だけでなく機能性も重視されています。温度や湿度を細かく調整できる最新式のサウナストーブを採用したり、ゆったりとくつろげる広々とした空間を確保したりすることで、快適なサウナ体験を提供します。

リゾート風サウナ：自然を感じさせる開放的な空間

まるでリゾート地に訪れたかのような、開放感あふれるサウナも人気です。自然素材を活かしたデザインや、大きな窓から景色を楽しめる設計が魅力です。

リゾート風サウナのデザイン例

特徴	説明
素材	木材、石、竹など自然素材をふんだんに使用
窓	大きな窓を設置し、外の景色を取り込む
照明	間接照明で落ち着いた雰囲気を演出
水場	露天風呂やシャワーブースを併設
植栽	観葉植物を置く

大きな窓の外に広がる雄大な自然を眺めながら、心身ともにリラックスできます。浴室に自然素材や間接照明を取り入れることで、より一層落ち着いた雰囲気を演出できます。広々とした空間を確保することで、開放感を感じられるサウナを作ることが可能です。

6. サウナデザインを依頼できる業者

サウナ専門設計事務所

サウナブームの中で、質の高いサウナを求める声に応えるべく、サウナ専門の設計事務所も増えています。専門性の高さが魅力です。

サウナ専門設計事務所のメリット

メリット	説明
サウナに関する深い知識と経験	サウナの構造、素材、熱効率などを熟知しており、最適な設計を提案できます。
多様なサウナデザインの提案力	最新のトレンドから伝統的なスタイルまで、幅広いデザインに対応できます。
サウナに特化した設備・素材の提案	高性能なサウナストーブや良質な木材など、専門性の高い選定が可能です。
予算に応じたプランニング	予算に合わせて、最適な設計や設備を提案してくれます。
安心して任せられる施工管理	専門知識に基づいた施工管理で、高品質なサウナを実現できます。

サウナ専門設計事務所は、お客様の理想を叶えるだけでなく、安全性や機能性も考慮した、ハイクオリティなサウナづくりをサポートしてくれます。

予算や希望に合うサウナ専門設計事務所を見つけ、理想のサウナ空間を実現しましょう。

建築設計事務所

サウナのデザイン設計から施工まで依頼できる業者の1つに、建築設計事務所があります。建築設計事務所は、住宅やビルなど、様々な建築物の設計を専門とするプロフェッショナルです。

建築設計事務所にサウナデザインを依頼するメリットは以下の点が挙げられます。

メリット	説明
高い設計力	建築のプロとしての知識や経験が豊富であり、安全性や機能性を考慮した設計を得意としています。
多様な提案力	施主の要望を丁寧にヒアリングし、予算やライフスタイルに合わせた最適なサウナプランを提案してくれます。
安心の一括管理	設計から施工、アフターフォローまで一貫してサポートしてくれるため、施主の手間が省けます。

建築設計事務所は、サウナ専門の設計事務所と比べて、より広範囲な建築知識と経験を持つことが強みです。そのため、住宅全体との調和を考慮したサウナデザインや、複雑な構造のサウナ設計なども得意としています。

サウナのデザインにこだわりたい方、住宅全体のリフォームと合わせてサウナ設置を検討している方は、建築設計事務所への相談を検討してみてはいかがでしょうか。

リフォーム会社

既存の住宅にサウナを新設する場合や、今ある浴室をサウナにリフォームする場合には、リフォーム会社に依頼する方法があります。浴室の解体からサウナの設置、内装工事まで、一括して請け負ってくれるため、様々な業者に個別に依頼する手間が省けます。

リフォーム会社を選ぶ際には、サウナ設置の実績が豊富な会社を選ぶようにしましょう。サウナの専門知識を持った担当者がいれば、より安心です。

項目	説明
メリット	・窓口が一本化されるため、打ち合わせがスムーズ ・浴室全体のリフォームと合わせて依頼できる
デメリット	・専門性の高いデザインや設備を求める場合は、別途専門業者に依頼する必要がある場合もある
ポイント	・サウナ設置の実績が豊富な会社を選ぶ ・アフターサービス体制が充実しているか確認する

実績や得意分野は会社によって異なるため、複数の会社に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。また、口コミや評判も参考に、信頼できる会社を選びましょう。

7. サウナデザインの注意点

予算設定：事前にしっかりと予算を決めておく

サウナのデザイン費用は、使用する素材や設備、施工の規模によって大きく変動します。 そのため、サウナの設置を検討する際には、事前にしっかりと予算を設定しておくことが重要です。

予算設定を曖昧にしたまま、設計や施工を進めてしまうと、後から費用が膨らみ、希望するサウナを実現できない可能性もあります。 最悪の場合、計画を断念せざるを得ないケースも考えられます。

具体的な予算設定としては、以下の３つの項目に分けて検討すると良いでしょう。

項目	内容
サウナ本体費用	サウナ室の建設費用、サウナストーブなどの設備費用
付帯工事費用	電気工事、水道工事、換気設備工事など
その他費用	設計費用、申請費用など

これらの費用を合計し、さらに余裕を持った金額を設定しておくことをおすすめします。 予算内で希望のサウナを実現するために、事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも大切です。

法的規制：建築基準法、消防法などの確認

サウナの設置にあたっては、建築基準法や消防法などの関連法規を遵守する必要があります。安全で快適なサウナを楽しむためには、これらの法規制について事前に確認しておくことが重要です。

法律名	確認事項例
建築基準法	・建築物の用途変更の必要性 ・部屋の広さ、天井の高さ ・換気設備の設置基準
消防法	・防火区画の設置 ・消防設備の設置基準（火災報知器など） ・サウナストーブの設置基準

例えば、住宅にサウナを設置する場合、建築基準法上の「居室」とはみなされず、「その他の居住室」に分類されるケースが多いです。そのため、設置場所や広さ、換気などの基準を満たす必要があります。また、消防法では、サウナストーブの出力や設置場所、周囲の材質などに関する規定があります。

これらの法規制は、場合によっては複雑でわかりにくいこともあります。専門業者に相談しながら、法令に適合したサウナ作りを進めるようにしましょう。

安全対策：換気、温度管理、火災予防など

サウナは高温になる空間であるため、安全対策には十分な配慮が必要です。特に、換気、温度管理、火災予防は、安全にサウナを楽しむ上で非常に重要です。

換気

サウナ室に新鮮な空気を取り込み、二酸化炭素や湿気を排出するため、適切な換気システムの設置が不可欠です。換気不足は、酸欠や体調不良を引き起こす可能性があります。

温度管理

サウナストーブの温度設定は、適切な範囲内で行う必要があります。温度が高すぎる場合は、やけどや熱中症のリスクが高まります。温度計を設置し、こまめに温度を確認することが大切です。

火災予防

サウナストーブ周辺には、可燃物を置かないようにしましょう。また、ストーブの定期的なメンテナンスや、火災報知器の設置など、火災予防対策も重要です。

項目	内容
換気	・適切な換気システムの設置 ・定期的な換気
温度管理	・サウナストーブの適切な温度設定 ・温度計の設置と定期的な確認
火災予防	・サウナストーブ周辺への可燃物の設置禁止 ・ストーブの定期的なメンテナンス ・火災報知器の設置

これらの安全対策をしっかりと行うことで、安心してサウナを楽しむことができます。

8. まとめ：自分だけの理想のサウナを手に入れよう

サウナを持つことは、毎日の生活を豊かにする素晴らしい選択です。 しかし、サウナのデザインや費用については、検討すべき点がいくつかあります。

まず、どのようなサウナ体験を求めているのかを明確にしましょう。 リラックス効果を求めるのか、健康増進を目的とするのか、あるいは社交の場として活用したいのかなど、目的を定めることが大切です。

次に、予算と希望するサウナのデザインを考慮しながら、適切な業者を選びましょう。 信頼できる業者を選ぶことは、理想のサウナを実現するために非常に重要です。

項目	詳細
サウナの種類	フィンランド式、ミストサウナなど
サウナのサイズ	一人用、複数人用
素材	木材の種類、断熱材、内装材など
設備	ストーブ、照明、換気システムなど

上記は、サウナデザインを考える上での要素の一部です。 これらの要素を考慮しながら、専門家のアドバイスも得ながら、自分だけの理想のサウナを手に入れましょう。