【サウナ動向】意識的な深呼吸でサウナの「ととのう」を最大化!科学的検証で効果を解明

近年のサウナに関する注目すべき動向をご紹介します。

株式会社ブレインスリープは、BREATHER株式会社、株式会社100plusと共同で、サウナと呼吸に関する検証を実施しました。意図的に深呼吸をすることで、サウナ浴中の自律神経の切り替えがスムーズになり、より深く「ととのう」ことができる可能性が示されました。

検証概要
検証期間:2024年12月2日~12月22日
対象者:男性108人
検証場所:オールドルーキーサウナ銀座中央通り、オールドルーキーサウナ新宿駅新南口店、オールドルーキーサウナ渋谷忠犬ハチ公口店
測定機器:サウナ専用ウェアラブルウォッチ『SHOWDOWN-1』
検証方法:「指定の呼吸法※2を取り入れてサウナ浴」「通常のサウナ浴」
掲載元:100plus×BREATHER×ブレインスリープ共同検証を実施!深呼吸がサウナの効果を最大化することを確認
目次

深呼吸により自律神経の切り替えが効率化

まず、ccvTP(自律神経全体の活動量を表す指標)の変化についての検証結果です。ccvTPは年齢や心拍数の影響を受けにくい指標となっており、健康な若い人ほど高い値を示し、加齢や疲労・ストレスにより低下します。一般的に、高値は自律神経機能が良好であることを示しています。
検証結果から、深呼吸を取り入れることで、通常時に比べて自律神経の切り替えが効率化したことがわかりました。

深呼吸の影響による交感神経と副交感神経のバランス

次に、LF/HF(交感神経と副交感神経のバランスを表す指標)の変化についての検証結果です。LF/HFは値が⾼いほど交感神経が優位であり、低いほど副交感神経が優位であることを⽰しています。この数値はストレス状態では上昇する傾向にあるため、⽴位や精神的ストレス下では上昇し、臥位やリラックス時には低下します。

この検証結果からは、深呼吸を取り入れることで、サウナ内での交感神経の活性化が見られました。これは、体がサウナ室の高温環境下に適応しやすくなる可能性を示しています。
また、水風呂では、深呼吸を取り入れることで副交感神経が優位に働くことがわかりました。深呼吸により水風呂利用時の身体への負担が軽減され、リラックス効果が向上したと考えられます。

深呼吸がもたらす効率的な「ととのう」サイクル

次に滞在時間の変化についての検証結果です。
深呼吸を取り入れることにより、サウナの滞在時間が通常時より約3分減少し、休憩室の滞在時間が約3分半減少しました。これは、深呼吸を行ったことにより、サウナ室では効率的に自律神経が活性化し、水風呂では迅速にリラックス状態に切り替えられているためであることが考えられます。

今回の検証により、サウナ浴中に意識的に深呼吸を取り入れることで、自律神経の働きをより効果的にコントロールできる可能性が示されました。

深呼吸によって自律神経全体の活動量が効率的に切り替わり、サウナ室では交感神経が適切に活性化することで高温環境への適応が促されます。さらに、水風呂では副交感神経が優位に働き、身体への負担を軽減しながらリラックス効果を高めることが明らかになりました。深呼吸を行うことでサウナ室と休憩室での滞在時間が短縮され、より効率的かつスムーズに「ととのう」体験を得られることが示唆されます。

ぜひ、サウナに入る際には深呼吸を取り入れて、効果的かつ効率的にととのえるサウナ時間をお過ごしください。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

目次