代用できる?自宅サウナのサウナストーンにおすすめはコレ!

目次

1.はじめに:サウナストーンは自宅サウナの必需品!

自宅にサウナを持つことが近年人気を集めています。 しかしせっかくサウナを所有していても、サウナストーンがない状態では、サウナ本来の良さを十分に味わうことはできません。 サウナストーンは、自宅サウナにおいて快適なサウナ体験を得るために欠かせない、まさに「必需品」といえるでしょう。

なぜなら、サウナストーンはサウナストーブで温められた熱を蓄え、サウナ室内に効率的に熱を伝えます。 そして、サウナストーンに水をかける「ロウリュ」で発生する蒸気は、サウナの醍醐味である心地よい熱波を生み出すために必要不可欠です。

次の章では、具体的にサウナストーンはどのような役割を担っているのか、その重要性について詳しく解説していきます。

2.サウナストーンの役割と重要性

(1)熱を蓄える

サウナストーンの役割の1つ目は、熱を蓄えることです。

サウナストーブで温められたサウナストーンは、その熱を内部に蓄えます。高密度で比熱の大きいサウナストーンはより多くの熱を蓄えることができるため、サウナ室全体を効率的に温めることが可能です。

用語説明
比熱ある物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量

この蓄熱効果により、サウナストーブを停止した後も、サウナストーンからゆっくりと熱が放出され続けるため、快適なサウナ浴を長く楽しむことができます。

(2)熱を効率的に放出する

サウナストーンは、ただ熱を蓄えるだけでなく、蓄えた熱を効率的に放出することで、サウナ室全体を温める役割も担っています。この熱放出力の違いによって、サウナの温まり方や体感温度が変わってきます。

要素説明
熱伝導率熱の伝わりやすさを示す値。値が大きいほど、熱が伝わりやすい。
表面積石の表面積が大きいほど、熱を放出する面積が広くなる。
石の形状形状によって、熱の放出の仕方が異なる。丸い石は穏やかに、角張った石は力強く熱を放出する傾向がある。

サウナストーンを選ぶ際には、これらの要素を考慮することで、自分の好みに合ったサウナの温まり方を実現できます。

(3)ロウリュで蒸気を発生させる

サウナストーンに欠かせない役割といえば、ロウリュで蒸気を発生させることです。熱せられたサウナストーンに水をかけることで、大量の蒸気が発生し、サウナ室の温度と湿度を一気に上昇させます。この急激な変化こそ、サウナの醍醐味と言えるでしょう。

用語説明
ロウリュフィンランド発祥のサウナの入浴法で、熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させること

ロウリュによって発生する蒸気は、熱された空気とは異なり、身体に柔らかく熱を伝えます。そのため、体感温度が上がりやすく、発汗作用も高まります。サウナストーンは、ロウリュの効果を最大限に引き出すために重要な役割を担っているのです。

3.サウナストーンの代用品選びの注意点

(1)耐熱性

サウナストーンの代用品を選ぶ上で、最も重要なのは耐熱性です。サウナストーブ内の温度は非常に高温になるため、使用する石は急激な温度変化に耐えうるものでなければなりません。

耐熱性の指標説明
耐火度材料がどれだけ高温に耐えられるかを示す指標。数値が大きいほど、耐熱性が高いことを示します。
熱衝撃抵抗性急激な温度変化に対する強さを示す指標。サウナでは、高温になった石に水をかけるため、特に重要です。

耐熱性が低い石を使用すると、割れたり、破裂したりする危険性があります。最悪の場合、ストーブの故障や火災の原因になる可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。

(2)熱伝導性

サウナストーンの重要な役割の一つに、熱伝導性があります。熱伝導性とは、物質が熱を伝える速さを表す性質です。サウナストーンは、熱源であるストーブの熱を効率的に吸収し、サウナ室全体に伝播させる役割を担います。

熱伝導率が高い熱伝導率が低い
熱を早く伝えられる熱を伝えにくい
サウナ室が温まりやすいサウナ室が温まりにくい
ロウリュで蒸気が発生しやすいロウリュで蒸気が発生しにくい

上記表のように、熱伝導率が高いほどサウナ室全体を早く温めることができ、ロウリュの際にも効率的に蒸気を発生させることができます。しかし逆に、熱伝導率が低い場合は、ストーブ周辺だけが熱くなりやすく、サウナ室全体に熱が行き渡るまでに時間がかかってしまう可能性があります。 適切なサウナストーンを選ぶことは、快適なサウナ体験を得る上で非常に重要です。

(3)安全性

サウナストーンの代用品を選ぶ上で、最も重要なのは安全性です。サウナストーンは高温になるため、材質によっては、

危険性具体的な内容
破裂急激な温度変化に耐えられず、石が弾け飛ぶ
有毒ガス発生加熱によって有害物質が発生する

といった危険性があります。

例えば、見た目は頑丈な河原の石であっても、内部に水分を含んでいる場合があり、加熱時に破裂する危険性があります。

安全なサウナを楽しむためには、耐熱性や安全性が確認されている製品を選ぶようにしましょう。不明な点があれば、専門家に相談することをおすすめします。

(4)入手性

サウナストーンの代用品を選ぶ際には、簡単に入手できるかどうかも重要な要素となります。

入手性の観点から、それぞれの代用品を評価してみましょう。

代用品入手性備考
レンガホームセンターやDIYショップで簡単に入手できます。
セラミックタイルホームセンターやDIYショップで簡単に入手できます。
溶岩石ホームセンターによっては取り扱いがなく、専門店を探す必要がある場合があります。
鋳鉄鉄工所や専門業者から入手する必要がある場合があります。
ステンレス鉄工所や専門業者から入手する必要がある場合があります。
河原の石×安全性の観点から使用はおすすめできません。

上記表のように、ホームセンターで手軽に購入できるレンガやセラミックタイルは入手性の面で優れています。一方、鋳鉄やステンレスは専門業者への依頼が必要となる場合があり、入手がやや難しいと言えるでしょう。河原の石は、安全性確保の観点から、入手性を考慮する以前の問題として使用はおすすめできません。

(5)価格

サウナストーンの価格は、素材や販売店によって大きく異なります。

素材価格帯(目安)備考
サウナストーン2,000円〜/10kg素材や品質によって価格が大きく異なる
レンガ100円〜/個ホームセンターなどで手軽に入手可能
溶岩石500円〜/10kg庭石としても販売されているため、入手しやすい
鋳鉄3,000円〜/個専門店での購入がおすすめ

安価な代用品は入手しやすいというメリットがありますが、耐久性や熱伝導率が劣る場合があります。一方、高価な代用品は性能が高い傾向がありますが、予算と性能のバランスを考慮して選ぶことが大切です。

4.自宅サウナにおすすめ!サウナストーン代用品を紹介

(1)ホームセンターで手に入る!安価で手軽な代用品

レンガ

ホームセンターなどで手軽に入手できるレンガは、安価でサウナストーンの代用品として利用できます。レンガは熱伝導率が比較的低いため、サウナストーンのように急激な温度変化にも耐えられます。

メリットデメリット
安価で入手しやすい熱伝導率が低いため、温まるまでに時間がかかる
加工がしやすい蓄熱性も低いため、こまめなロウリュが必要

しかし、レンガは蓄熱性が低いため、サウナストーンと比較して温まるまでに時間がかかります。また、こまめなロウリュが必要になるなど、熱効率の面では劣る点もあります。そのため、レンガをサウナストーンの代用品として使用する場合は、十分な時間をかけてサウナ室を温めるように心がけましょう。

セラミックタイル

ホームセンターなどで手軽に入手できるセラミックタイルも、サウナストーンの代用品として使用できます。

メリットデメリット
入手しやすい熱伝導率が低い
安価である割れやすいものもある
デザインが豊富

セラミックタイルは熱伝導率が低いというデメリットがあるため、サウナストーンと同じように使用すると、十分な熱量が得られない可能性があります。そのため、セラミックタイルをサウナストーンの代用品として使用する場合は、タイルの量を増やす、ストーブの温度を上げるなど、工夫が必要です。また、セラミックタイルは割れやすいものもあるため、取り扱いには注意が必要です。タイルを選ぶ際には、耐熱性が高いものを選ぶようにしましょう。

溶岩石

溶岩石は、火山から噴出したマグマが冷え固まった岩石です。サウナストーンの代用品として使用されることがあります。

メリットデメリット
多孔質であるため、熱を蓄えやすく、放熱しやすい入手経路によっては価格が高価になる場合がある
天然素材のため、人体に優しい

溶岩石は多孔質構造であるため、熱を蓄えやすく、放熱しやすいという特徴があります。そのため、サウナストーンの代用品として有効です。また、天然素材なので人体に優しいというメリットもあります。しかし、入手経路によっては価格が高価になる場合があるので注意が必要です。

(2)本格派におすすめ!高性能な代用品

鋳鉄

鋳鉄は、熱伝導率が高く蓄熱性にも優れているため、サウナストーンの代用品として注目されています。

メリットデメリット
熱伝導率が高く、サウナ室をすばやく温めることができるサビが発生しやすい
蓄熱性が高く、長時間暖かさを保つことができる比較的高価である
耐久性が高く、長期間使用できる

鋳鉄製のサウナストーンは、その重量から、重厚なロウリュを楽しみたい方におすすめです。しかし、サビが発生しやすいというデメリットもあるため、使用後は水分を拭き取って乾燥させるなど、適切なメンテナンスを行うようにしましょう。

ステンレス

ステンレスは、耐熱性・耐久性・耐腐食性に優れた素材です。サウナストーンの代用品として使用する場合、長期間の使用に耐えることができ、錆びにくいというメリットがあります。

メリットデメリット
錆びにくい価格が高い
耐久性が高い熱伝導率が低い
熱伝導率が良い

ステンレス製のサウナストーンは、熱伝導率が比較的良いため、サウナストーブからの熱を効率的に伝えます。しかし、他の素材と比べて高価なことがデメリットです。コストを抑えたい場合は、レンガやセラミックタイルなどの代用品を検討しましょう。

(3)自然と一体感!注意すべき代用品

河原の石

自然の石である河原の石を使って、サウナストーンの代用とする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、河原の石をサウナストーンの代用として使用することは、以下のような理由からおすすめできません。

理由詳細
爆発の危険性石の内部に水分や空気が含まれている場合、急激な温度変化によって爆発する可能性があります。
耐久性の問題河原の石は、サウナの高温に耐えきれず、割れたり、砕けたりする可能性があります。
法律や条例による規制地域によっては、河原の石の採取が法律や条例で規制されている場合があります。

河原の石をサウナストーンの代用として使用する場合、安全性や耐久性、法的リスクなどを考慮する必要があります。安全なサウナを楽しむためには、専門店で販売されているサウナストーンの使用をおすすめします。

5.代用品を使う上での注意点

(1)安全性

サウナストーンの代用品は、高温で使用するサウナ室内の環境に適しているか、安全性を十分に確認する必要があります。

項目確認内容
爆発の可能性急激な温度変化に耐えられず、破裂・爆発する危険性がないか
有害物質の発生熱によって有害物質が発生する可能性がないか
強度重さに耐えうる強度があり、使用中に割れたり、崩れたりする危険性がないか

特に、自然採取した石を使用する場合は、事前に加熱テストを行うなどして安全性を確認することが重要です。安全性が確認できない場合は、使用を控えるようにしましょう。

(2)耐久性

サウナストーンの代用品は、素材によって耐久性が大きく異なります。耐久性が低いものを選んでしまうと、割れやヒビが発生しやすくなり、交換頻度が増加してしまうことも。

素材耐久性
レンガ低い
セラミックタイル低い
溶岩石中程度
鋳鉄高い
ステンレス非常に高い
河原の石低い

例えば、レンガやセラミックタイルは安価で入手しやすいですが、熱衝撃に弱いため、サウナのような高温環境下では割れやすい傾向にあります。一方、鋳鉄やステンレスは耐久性が高く、長期間使用しても劣化が少ないため、おすすめです。

代用品を選ぶ際には、耐久性を考慮し、長く安全にサウナを楽しめる素材を選びましょう。

(3)メンテナンス

サウナストーンの代用品は、材質を問わず定期的なメンテナンスが欠かせません。適切なメンテナンスを行うことで、より長く安全に代用品を使用することができます。

メンテナンス内容頻度方法
汚れの除去毎回使用後にブラシなどで表面の汚れを落とす。
乾燥毎回風通しの良い場所でしっかりと乾燥させる。
点検毎月ひび割れや破損がないか確認する。
交換必要時ひび割れや破損がひどい場合は、新しい代用品と交換する。

特に、使用後にしっかりと乾燥させることが重要です。水分が残ったまま放置すると、カビや雑菌の繁殖に繋がる可能性があります。また、定期的な点検を行い、破損がひどい場合は速やかに交換するようにしましょう。

6.まとめ:自分にぴったりのサウナストーンを見つけよう!

サウナストーンには様々な種類があり、どれを選ぶかによってサウナ体験が変わってきます。

要素ポイント
耐熱性高温に耐えられるか
熱伝導性効率的に熱を伝えられるか
安全性有害物質が発生しないか
入手性簡単に入手できるか
価格予算に合っているか

上記を踏まえ、今回の記事を参考にしていただき、ご自身のサウナ環境や好みに最適なサウナストーンを見つけてみてください。安全で快適なサウナライフを楽しみましょう!

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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