庭サウナで実現!ととのう空間を作るための設計アイデア&設置事例集

目次

1. はじめに:庭サウナで叶える「ととのう」空間

サウナ愛好家の間で注目を集めているのが「庭サウナ」です。
自宅の庭に設置することで、好きな時に、好きなだけサウナを楽しむことができます。
都会の喧騒を離れ、自然を感じながらリラックスできる空間は、まさに自分だけの特別な場所と言えるでしょう。

心身のリフレッシュだけでなく、サウナを通して得られる爽快感、いわゆる「ととのう」体験は、日常生活に活力を与えてくれます。 本稿では、庭サウナの魅力や種類、設計のポイント、設置事例、費用相場まで、具体的な情報と共にお伝えして行きます。

項目説明
庭サウナの魅力自宅で手軽に本格サウナ体験が可能
庭サウナの種類テントサウナ、バレルサウナ、サウナ小屋
設計のポイント設置場所、サイズ、素材、熱源、水風呂
設置事例和テイスト、モダンスタイル、リゾート風、コンパクト設計
費用相場タイプ別の費用目安と注意点

この究極のリラックス空間である庭サウナのある暮らしを、あなたも始めてみませんか?

2. 庭サウナの魅力:自宅で手軽に本格サウナ体験

2.1. リラックス効果と健康増進効果

庭サウナは、心身のリラックスを実現し、健康増進にも役立つ魅力的なものです。

高温のサウナ室で過ごすことで、身体はリラックス効果の高い状態へと導かれます。 땀を大量にかくことで、体内に蓄積された老廃物や毒素を排出するデトックス効果も期待できます。 さらに、サウナ浴は、血行促進効果、筋肉の疲労回復、睡眠の質向上など、様々な健康効果も期待できます。

効果説明
リラックス効果高温環境で心身がリラックスし、ストレスを軽減する効果が期待できます。
デトックス効果発汗作用によって、体内の老廃物や毒素を排出する効果が期待できます。
血行促進効果サウナ浴によって血管が拡張し、血行が促進されます。
疲労回復効果サウナ浴は、筋肉の疲労物質である乳酸を分解し、疲労回復を促進する効果が期待できます。
睡眠の質向上効果サウナ浴によって深部体温が上昇し、その後の体温低下によって質の高い睡眠を得やすくなります。

これらの効果によって、心身ともにリフレッシュし、健康的なライフスタイルをサポートします。

2.2. プライベート空間で自由なサウナ時間

庭にサウナがあれば、時間を気にせず自分のペースでサウナを楽しむことができます。

メリット説明
好きな時間にサウナに入れる早朝、深夜など、自分の好きなタイミングでサウナを利用できます。
時間制限を気にせず楽しめるサウナ施設のように時間制限を気にする必要がありません。
好きなように過ごせるサウナ室での過ごし方は自由です。読書をしたり、音楽を聴いたり、瞑想したりと、自分だけのリラックスタイムを満喫できます。
気兼ねなく利用できる家族以外の人と一緒になることがないので、水着を着る必要もなく、周囲の目を気にすることなく、リラックスしてサウナを楽しむことができます。

誰にも邪魔されず、自分のペースでサウナを満喫できるのは、プライベートサウナならではの魅力です。

2.3. 庭の景観を活かした特別な空間に

庭サウナ最大の魅力は、何と言っても自然と一体化した空間でサウナ体験ができる点にあります。 窓の外に広がる緑豊かな景色を眺めながら、心も身体も解き放たれるような体験は、まさに格別です。

庭の景観サウナ室からの眺め方
緑豊かな木々や植物に囲まれた空間大きな窓を設置して、まるで森林浴のような感覚を味わえるようにする
池や小川などの水辺の風景サウナ室から水辺へ直接アクセスできるようにすることで、外気浴と水風呂を同時に楽しめるようにする
夜には星空が広がる開放的な空間天井の一部をガラス張りにすることで、寝転びながら星空を満喫できるスペースを作る

このように、庭の景観を活かしたサウナ室のデザインは、設置場所や周辺環境によって多岐にわたります。 ご自身の庭の特徴を最大限に活かすことで、より特別な空間を作ることができるでしょう。

3. 庭サウナの種類と選び方:設置スペースや予算に合わせた最適な選択を

3.1. テントサウナ:手軽さと移動の自由度が魅力

テントサウナは、その名の通りテントのように折りたたんで収納できるサウナです。手軽さと移動の自由度が魅力で、庭先やベランダなど、さまざまな場所に設置できます。

テントサウナの特徴

特徴説明
設置のしやすさ工具不要で簡単に組み立てられるものが多く、初心者でも手軽に設置できます。
移動の自由度コンパクトに収納できるため、使いたい場所に持ち運んで使用できます。
コストパフォーマンスサウナ小屋やバレルサウナに比べて、比較的安価で購入できます。
耐久性素材や構造によって耐久性は異なりますが、定期的なメンテナンスが必要です。

テントサウナは、設置場所を選ばず、手軽にサウナを楽しみたいという方におすすめです。

3.2. バレルサウナ:おしゃれな外観と設置のしやすさ

樽型のユニークなフォルムが特徴のバレルサウナは、そのおしゃれな外観から庭のアクセントとしても人気を集めています。設置のしやすさも魅力の一つです。

バレルサウナのメリット

項目説明
おしゃれな外観庭の景観に馴染みやすく、洗練された雰囲気を演出します。
設置のしやすさ組み立て式のものが多く、比較的簡単に設置できます。
コンパクトなサイズ小規模な庭にも設置しやすいです。
優れた断熱性樽型の構造が熱を効率よく閉じ込め、保温性に優れています。

設置に必要なスペースや基礎工事の有無は、バレルサウナのサイズや重量によって異なります。購入前に販売店に確認することをおすすめします。

3.3. サウナ小屋:本格的なサウナ体験と自由なカスタマイズ

サウナ小屋は、本格的なサウナ体験を求める方におすすめの選択肢です。設置スペースに余裕があれば、自分だけの理想のサウナ空間を作り上げることができます。

メリットデメリット
広々としたサウナ室を実現できる設置費用がかかる
レイアウトや内装を自由にカスタマイズできる設置スペースが必要
高温サウナやロウリュなど本格的なサウナ体験が可能建築確認申請が必要な場合がある

サウナ小屋は、専門業者に依頼して設置するのが一般的です。間取りやデザイン、素材など、自由にカスタマイズできます。断熱性や換気効率にもこだわり、快適で安全なサウナ空間を実現しましょう。

4. 庭サウナ設計のポイント:快適で安全なサウナ空間を実現するために

4.1. 設置場所の選定:日当たり、風通し、プライバシーに配慮

快適で安全なサウナ体験を楽しむためには、設置場所の選定が重要です。

日当たり、風通し、プライバシーという3つの要素を考慮し、最適な場所を選びましょう。

要素ポイント
日当たり– 冬場でも十分な日光浴ができる場所
– 日光による殺菌効果も期待できる
風通し– サウナ室内の換気を十分に行える場所
– 風通しの良い場所は、外気浴スペースとしても最適
プライバシー– 近隣住民からの視線を遮り、安心してリラックスできる場所
– フェンスや植栽などを活用して、プライバシー確保の工夫も有効

例えば、庭の南側など日当たりの良い場所に設置すれば、太陽の光を浴びながら外気浴を楽しむことができます。風通しの良い場所を選べば、サウナ室内の換気がスムーズに行えるだけでなく、外気浴で心地よい風を感じることができます。また、近隣住民への配慮として、視線を遮る工夫も必要です。

4.2. サウナ室のサイズとレイアウト:人数や用途に合わせた設計

サウナ室のサイズとレイアウトは、快適なサウナ体験を得る上で重要な要素です。設置可能なスペースの広さや、同時に利用する人数、サウナの利用目的などを考慮しながら、最適なサイズとレイアウトを決定する必要があります。

人数推奨サイズレイアウト例
1人1畳ベンチ1段
2人1.5畳ベンチ1段、またはL字型ベンチ
3〜4人2畳対面式ベンチ、またはL字型ベンチと追加ベンチ

サイズを選ぶ上でのポイント

  • 天井高:ゆったりと座れるよう、180cm以上の高さが理想です。
  • ベンチの奥行き:リラックスして座れるよう、60cm以上の奥行きがあると快適です。

レイアウトを選ぶ上でのポイント

  • サウナストーブの位置:安全性を確保するため、ストーブの周囲には十分なスペースを確保しましょう。
  • 動線の確保:出入りや室内の移動がスムーズに行えるよう、動線を意識したレイアウトにしましょう。

快適なサウナ体験のためには、窮屈にならないよう、ある程度の広さを確保することが大切です。設置スペースに余裕がある場合は、将来的な利用人数の増加も見越したサイズ選びも検討しましょう。

4.3. 素材選び:耐久性、断熱性、デザイン性を考慮

庭サウナの素材選びは、快適性や安全性を確保する上で非常に重要です。サウナ室の構造材には、主に木材が用いられます。ここでは、耐久性、断熱性、デザイン性の観点から、木材を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

項目素材例特徴メリットデメリット
耐久性シダー、レッドシダー耐腐食性、防虫効果が高い長持ちする、メンテナンスが楽価格が高い
断熱性スプルース、ヘムロック熱伝導率が低い保温性が高い、燃料効率が良い耐久性が低い
デザイン性サイプレス、ヒノキ美しい木目、香り高い高級感がある、リラックス効果価格が高い

木材以外にも、断熱材としてグラスウールやロックウールを使用する場合もあります。これらは断熱性能に優れているため、サウナ室の温度を効率的に保つことができます。

素材を選ぶ際には、予算や設置場所の環境なども考慮しながら、最適なものを選びましょう。

4.4. 熱源の選択:電気式、薪式、ガス式のメリットとデメリット

庭サウナの熱源には、主に電気式、薪式、ガス式の3つのタイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、設置場所や使用頻度、予算などを考慮して最適なものを選びましょう。

熱源メリットデメリット
電気式・設置が簡単
・操作がシンプルで安全
・ランニングコストが安い
・電気容量が大きいと設置できない場合がある
・薪式に比べて温度上昇に時間がかかる
薪式・本格的なサウナ体験ができる
・薪の燃える音や香りを楽しめる
・薪の調達や保管が必要
・火を使うため、安全管理に注意が必要
ガス式・温度調節がしやすい
・薪式に比べて設置が簡単
・ガス設備の設置が必要
・ランニングコストは電気式より高くなる傾向

電気式は、設置のしやすさと操作の簡便さが魅力です。薪式は、本格的なサウナ体験を求める方におすすめですが、安全管理には注意が必要です。ガス式は、薪式よりも設置が簡単で温度調節もしやすいというメリットがあります。

4.5. 水風呂・外気浴スペースの設置:ととのうための必須要素

サウナで温まった体を冷水で冷やす「水風呂」と、屋外でクールダウンする「外気浴スペース」は、「ととのう」ためには欠かせない要素です。 庭サウナでも、この2つをしっかりと設置することで、より質の高いリラックスタイムを過ごすことができます。

要素ポイント
水風呂・十分な水量と広さを確保する
・水温は15~18℃が目安
・循環式や冷却装置の導入も検討
外気浴スペース・サウナ室からスムーズに移動できる動線を確保
・ベンチやチェアなどを設置してリラックスできる空間にする
・周囲の視線を遮る工夫も重要

水風呂と外気浴スペースは、サウナ室のサイズや庭の広さなどに合わせて最適なものを選びましょう。どちらも設置が難しい場合は、冷水シャワーや庭のベンチなどを活用するのも一つの方法です。

5. 庭サウナ設置事例集:テーマ別のデザインとアイデアを紹介

5.1. 和テイスト:和風庭園に調和する落ち着いた空間

日本庭園の風情を存分に感じながら、心身ともに癒される和テイストの庭サウナは、静寂とくつろぎを求める方に最適です。

要素説明
サウナ室檜や杉などの国産木材を使用し、木の温もりと香りに包まれる空間を演出します。格子戸や障子を取り入れることで、和風建築の美しさを表現することもおすすめです。
水風呂石造りの水鉢や、木製の浴槽を設置することで、自然との一体感を味わえます。水音が涼しげな雰囲気を醸し出し、より深いリラックス効果をもたらします。
外気浴スペース縁側や石畳など、和風庭園の要素を取り入れた空間に、竹製のベンチや籐製のチェアを配置することで、落ち着いた雰囲気で外気浴を楽しめます。

照明には、柔らかな光を放つ和紙製の照明や、足元を照らす間接照明を用いることで、落ち着いた雰囲気をさらに演出できます。庭木や石灯籠などを配置することで、和風庭園との調和をより一層高めることも可能です。

5.2. モダンスタイル:スタイリッシュなデザインで都会的な雰囲気に

都会の一戸建てでも、スタイリッシュな庭サウナを楽しむことができます。モダンデザインの庭サウナは、シンプルな形状や洗練された素材使いが特徴です。

要素説明
形状直線的なデザインの箱型や、スタイリッシュな円筒形が人気です。
素材サウナ室の外壁には、ガルバリウム鋼板や焼杉などの金属、木材を組み合わせることで、都会的な雰囲気を演出できます。
ガラス張り大きな窓を設けることで、開放感を演出しつつ、都会の景色を取り込むことも可能です。

照明にもこだわり、間接照明などを用いることで、夜にはより一層ムードのある空間に。都会の喧騒を離れ、スタイリッシュな空間で特別なリラックスタイムを満喫できます。

5.3. リゾート風:南国リゾートを思わせる開放的な空間

南国リゾートを彷彿とさせる開放的なリゾート風の庭サウナは、日常を忘れてリラックスできる特別な空間を演出します。

要素説明
サウナ室広々とした窓から庭の緑を眺められる開放的な設計がおすすめです。天井が高く、天窓を設けることで、より開放感を演出できます。
素材木材を基調に、籐や竹など自然素材を取り入れることで、温かみのある空間になるでしょう。
外気浴スペース広々としたウッドデッキに、リクライニングチェアやハンモックなどを設置することで、リゾート気分を満喫できます。
植栽ヤシの木やソテツなど、南国をイメージさせる植物を植えることで、より本格的なリゾート感を演出できます。

リゾート風の庭サウナは、サウナ室だけでなく、外気浴スペースも含めてトータルでコーディネートすることで、より一層魅力的になります。照明にもこだわり、夜にはムードのある空間を演出するのも良いでしょう。

5.4. コンパクト設計:限られたスペースを有効活用

都会の狭小住宅や、庭スペースが限られる場合でも、コンパクトな設計を取り入れることで、快適な庭サウナを楽しむことができます。

コンパクト設計のアイデア説明
サウナ室のサイズダウン1~2人用のコンパクトなサウナを選ぶことで、設置スペースを抑えられます。
デッドスペースの活用庭の角や建物の隙間など、デッドスペースを活用することで設置場所を確保できます。
多機能スペースとの融合ウッドデッキの下やテラスの一部をサウナスペースにすることで、限られた空間を有効活用できます。

コンパクト設計でも、機能性やデザイン性を損なわず、心地よいサウナ空間を作ることが可能です。

6. 庭サウナ設置の費用相場:タイプ別の費用目安と注意点

庭サウナの設置にかかる費用は、選ぶサウナの種類や設置工事の内容によって大きく異なります。 ここでは、タイプ別の費用相場を目安としてご紹介します。

サウナの種類費用相場注意点
テントサウナ10万円~50万円購入費用のみで設置できる場合が多いですが、耐久性は低い傾向にあります。
バレルサウナ50万円~150万円設置費用が比較的安く、DIYも可能です。
サウナ小屋100万円~300万円以上設計や設置に専門業者への依頼が必要となり、費用も高額になります。

上記はあくまで目安であり、使用する素材やオプション設備によって費用は変動します。 正確な費用を知りたい場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

また、設置費用だけでなく、サウナストーブの燃料費や電気代などのランニングコストも考慮する必要があります。

7. まとめ:理想の庭サウナで極上のリラックスタイムを

この記事では、庭サウナの魅力や種類、設計のポイント、費用相場まで、理想のサウナ空間を実現するための情報を網羅しました。

要素ポイント
サウナの種類設置スペース、予算、好みに合わせて選択
設計のポイント安全性、快適性、プライバシーに配慮
設置場所日当たり、風通し、水はけが良い場所を選ぶ
素材選び耐久性、断熱性、デザイン性を考慮

今回の記事を参考に、ご自身のライフスタイルや好みに合わせた理想の庭サウナを設計し、極上のリラックスタイムを手に入れましょう。日々の疲れを癒し、心身ともにリフレッシュできる特別な空間が、あなたの庭に誕生します。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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