サウナ愛好家必見!柄杓の種類とマナーを紹介

目次

1. はじめに:サウナブームで柄杓にもこだわりを

空前のサウナブームが到来しています。老若男女問わず、多くの人々がサウナの持つ魅力に惹きつけられています。 サウナブームの盛り上がりとともに、サウナ室のデザインやサウナハットの充実など、サウナ体験全体の質にこだわる方が増えています。

こだわりポイント具体例
サウナ室薪の種類、温度・湿度設定、照明
サウナハット素材、デザイン、ブランド
アウフグースアウフギーサーの技、アロマ

そして、サウナ愛好家の間では、サウナ室で欠かせないアイテムである「柄杓」にもこだわりを持つ方が増えています。 自分にとって最高のサウナ体験を追求するために、柄杓選びにこだわることは、当然の流れと言えるでしょう。

2. サウナ柄杓とは?

熱したサウナストーンに水をかけるための道具

サウナ柄杓は、サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させるための道具です。高温になったサウナストーンに柄杓の水をかけることで、大量の水蒸気が発生し、体感温度が上昇することで発汗作用を促します。

サウナ室で見かける柄杓は、材質や大きさ、デザインもさまざまです。大きく分けると「木製」と「金属製」の2種類があります。

木製金属製
メリット・熱が伝わりにくいので、やけどのリスクが少ない
・温かみのあるデザイン
・耐久性に優れている
・スタイリッシュなデザイン
デメリット・定期的なメンテナンスが必要
・金属製に比べて高価なものが多い
・熱伝導率が高く、やけどに注意が必要

このように、木製と金属製ではそれぞれ特徴が異なります。ご自身の好みに合った柄杓を選ぶようにしましょう。

サウナの醍醐味「ロウリュ」に欠かせない

ロウリュとは、熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させる行為のことです。 サウナ室内の湿度が急上昇することで、体感温度が上がり、発汗作用が高まります。 このロウリュを行う際に、水をかけるために使うのが柄杓です。 柄杓を使ってサウナストーンに水をかけることで、大量の水蒸気が発生し、サウナ室全体に熱波が行き渡ります。

用語説明
ロウリュ熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させること
熱波サウナストーンに水をかけて発生する高温の水蒸気

ロウリュは、サウナの入浴効果を高めるだけでなく、リラックス効果やリフレッシュ効果も期待できます。 自分好みのタイミングでロウリュを行うことで、より充実したサウナ体験を得られるでしょう。

3. 柄杓を選ぶ前に:知っておきたい素材と特徴

耐久性・熱伝導率・デザイン性で比較しよう

サウナ柄杓は、材質によって耐久性や熱伝導率、デザイン性が異なります。お気に入りの柄杓を長く愛用するためにも、それぞれの素材の特徴を比較して選びましょう。

素材耐久性熱伝導率デザイン性その他
木製定期的なメンテナンスが必要
ステンレス製錆びにくく衛生的
銅製美しい経年変化を楽しめる

上記はあくまでも目安です。木材や金属の種類によっても、上記の特徴は異なります。

例えば、木製柄杓は、ヒノキやサワラなどの水に強い木材が使用されることが多いです。また、金属製柄杓は、ステンレス製や銅製のものが一般的ですが、チタン製など高級な素材のものもあります。

このように、サウナ柄杓は様々な素材から作られています。耐久性や熱伝導率、デザイン性などを比較して、自分に合ったお気に入りの一品を見つけてみましょう。

(1)木製柄杓:優しい使い心地と温かみが魅力

サウナ室でよく見かける定番素材といえば、やはり木製でしょう。木ならではの優しい使い心地と温かみが魅力です。肌触りが良く、熱が伝わりにくいので、熱いサウナストーンに水をかける際も安心感があります。

木製柄杓と一言で言っても、素材は様々です。定番のヒノキやサワラから、高級木材まで、様々な種類があります。それぞれに異なる木目や香りを楽しめるのも、木製柄杓の魅力と言えるでしょう。

素材特徴
ヒノキ水に強く、抗菌作用がある
サワラ軽くて扱いやすい
ヤマザクラ美しい木目と耐久性を持ち合わせている

木製柄杓は、天然素材ならではの経年変化も楽しむことができます。使い込むほどに味わいが増し、自分だけのサウナアイテムとして愛着が湧くでしょう。ただし、木製柄杓は定期的なメンテナンスが必要です。使用後はしっかりと乾燥させ、カビの発生を防ぎましょう。オイルを塗布するなど、適切なケアをすることで、長く愛用することができます。

– 定番素材から高級木材まで

木製柄杓の素材には、定番のものから高級なものまで様々な種類があります。それぞれに異なる特徴があるので、サウナ室の雰囲気や好みに合わせて選ぶようにしましょう。

素材名特徴
サワラ水に強く、抗菌効果も期待できる定番の素材です。
ヒノキ独特の芳香と美しい木目が特徴です。リラックス効果も期待できます。
クルミ重厚感があり、耐久性に優れています。経年変化による味わいの変化も楽しめます。
チーク耐水性・耐久性が高く、高級家具などにも使用される木材です。

上記以外にも、オークやウォールナットなど、様々な木材が使われています。素材によって価格も異なるので、予算に合わせて選ぶのも良いでしょう。

特別な時間を過ごしましょう。

– 定期的なメンテナンスが必要

木製柄杓は、天然素材ならではの温かみと優しい使い心地が魅力ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。水に弱いため、使用後はしっかりと乾燥させることが重要です。また、カビの発生を防ぐためにも、風通しの良い場所で保管しましょう。

メンテナンス方法頻度目的
水気を拭き取り、陰干しする毎回乾燥、カビ防止
表面をサンドペーパーで研磨する必要時表面の保護、汚れ落とし
植物性オイルを塗布する数ヶ月に1回撥水効果、ツヤ出し

これらのメンテナンスを行うことで、木製柄杓を長く愛用することができます。お気に入りの柄杓を長く使い、サウナをより一層楽しんでいきましょう。

(2)金属製柄杓:スタイリッシュで耐久性に優れる

近年人気の高い金属製の柄杓は、スタイリッシュなデザインと高い耐久性が魅力です。サウナ室にモダンな雰囲気を添えたい方におすすめです。主な素材には、ステンレス製と銅製の2種類があります。

素材特徴
ステンレス製錆びにくく、水垢も落としやすいので、衛生面を重視する方におすすめです。シンプルなデザインで、どんなサウナ室にも馴染みやすいでしょう。
銅製使い込むほどに味わいが増す、経年変化を楽しめる素材です。独特の風合いが、サウナ室に高級感を演出します。

どちらの素材も、木製に比べて耐久性に優れているため、長く愛用することができます。お手入れも比較的簡単なので、気軽にサウナを楽しみたいという方にも適しています。

– ステンレス製:錆びにくく清潔感がある

サウナ柄杓の素材として人気が高いステンレス製。その魅力は、なんといってもその衛生面と耐久性の高さにあります。

メリットデメリット
錆びにくく衛生的熱伝導率が低い
耐久性に優れ、長く使える木材に比べて温かみが少ない
シンプルでスタイリッシュなデザイン

ステンレスは、その名の通り「錆びにくい」という特徴があります。高温多湿なサウナ室でも錆びにくいため、衛生的に使用できます。また、衝撃や摩耗にも強く、長く愛用できるのもポイントです。さらに、シンプルながらも洗練されたデザインは、モダンなサウナ施設にもよく合います。

– 銅製:美しい経年変化を楽しめる

銅製のサウナ柄杓は、使い込むほどに味わいが増す経年変化を楽しめる点が魅力です。

新品の状態ではピカピカとした光沢を放つ銅は、空気中の酸素に触れることで徐々に酸化していきます。 そして、使い込むほどに赤褐色から深みのある茶褐色へと変化し、世界に一つだけの風合いを持つ柄杓へと育っていくのです。

メリットデメリット
美しい経年変化を楽しめる定期的なメンテナンスが必要
抗菌作用がある木製に比べて高価

銅は熱伝導率が高いため、サウナストーンに水をかけた瞬間にジュワッという心地よい音が響き、サウナ室をより一層特別な空間へと演出してくれます。 また、銅には抗菌作用があるため、衛生面を気にする方にもおすすめです。

4. 柄杓の選び方

サウナ室との相性:雰囲気を統一しよう

サウナ室の雰囲気と柄杓の素材やデザインを合わせることで、より一体感のある空間を作ることができます。

例えば、落ち着いた雰囲気の和風サウナには、木の温もりを感じられる木製柄杓がよく合います。一方、スタイリッシュでモダンなサウナには、ステンレスや銅製の金属製柄杓がおすすめです。

サウナ室の雰囲気おすすめの柄杓
和風木製
モダン金属製

サウナ室の雰囲気に合った柄杓を選ぶことで、より快適で満足度の高いサウナ体験を得られるでしょう。

(1)和風サウナには木製の柄杓

木の温もりを感じられる和風サウナには、木製の柄杓が最適です。しっくりと手に馴染み、落ち着いた雰囲気を壊すことなく、サウナ室に自然と溶け込みます。

素材特徴おすすめポイント
ヒノキ抗菌性に優れ、爽やかな香りが特徴清潔感を重視する方におすすめ
サワラ水に強く、耐久性が高い長く愛用したい方におすすめ
クロマツ美しい木目と重厚感が魅力高級感を味わいたい方におすすめ

木製の柄杓は、サウナ室に温かみや安らぎを与えてくれます。素材によって異なる香りや風合いを楽しむのもおすすめです。

(2)モダンなサウナには金属製の柄杓

近年増加しているスタイリッシュなサウナ施設では、内装に木材だけでなく、タイルやコンクリートを用いるなど、従来のサウナのイメージとは異なる空間デザインを取り入れるケースも少なくありません。 そのようなモダンな雰囲気のサウナでは、木製の柄杓よりも金属製の柄杓の方が空間に馴染みやすく、統一感を演出することができます。

例えば、下記のようなサウナ室をイメージしてみてください。

イメージ説明
落ち着いた照明で、間接照明を使った空間木の温もりを残しつつも、コンクリートの壁や床でスタイリッシュにまとめられたサウナ室。
スパのようにアロマが香る空間広々とした空間に、ゆったりとくつろげるロウリュスペースが設置されているサウナ室。

これらのサウナ室に、金属製の柄杓が置かれている姿を想像してみてください。サウナ室全体の洗練された雰囲気がより一層際立ちませんか? このように、サウナ室の雰囲気に合わせて柄杓を選ぶことで、より一層サウナ空間を楽しむことができます。

容量:ロウリュの頻度や人数で変わる

サウナ柄杓の容量は、ロウリュの頻度やサウナ室の広さ、人数によって適切なものが異なります。

容量の目安説明
小さめ(約50ml以下)一人用サウナや、ロウリュの頻度が少ない場合に最適です。
中くらい(約50ml~100ml)一般的な家庭用サウナや、数人で楽しむ場合に適しています。
大きめ(約100ml以上)大人数で利用するサウナ施設や、ロウリュの頻度が多い場合に便利です。

小さすぎる柄杓では、何度も水を汲みにいくことになり、せっかくのサウナの時間が中断されてしまいます。逆に大きすぎる柄杓では、一度に多くの水をかけすぎてしまい、サウナ室の温度が急激に下がってしまったり、周りの人に迷惑をかけてしまう可能性があります。

ご自身のサウナスタイルや利用シーンに合わせて、最適な容量の柄杓を選びましょう。

(1)コンパクトなものから大容量なものまで

柄杓の容量は、一回のロウリュでどれだけの水量をサウナストーンにかけるかによって選ぶのがポイントです。ロウリュの頻度やサウナ室の大きさ、利用人数も考慮しましょう。

容量の目安説明
一人で楽しむプライベートサウナや、こまめなロウリュに最適です。
一般的なサウナ室の広さや、数人での利用に適しています。
大人数での利用や、一度にたくさんの蒸気を発生させたい場合におすすめです。

小さめの柄杓は扱いやすく、初心者の方にもおすすめです。大きな柄杓はダイナミックなロウリュを楽しめますが、その分重量があるため、取り扱いには注意が必要です。

デザイン性:お気に入りの一品を見つけよう

サウナ室の雰囲気にもこだわって選んだ後は、とっておきの一本をさらに深掘りしていきましょう。柄杓のデザインは、素材や形、装飾など実にさまざまです。

デザインの特徴おすすめポイント
シンプルなデザインサウナの種類を選ばず、飽きがこない
個性的な形他の人と差をつけたい方におすすめ
ブランドロゴ入り所有感を満たしてくれる特別感
彫刻や模様入りアートとしてサウナ室に彩りを添える

毎日使うものだからこそ、お気に入りのデザインの柄杓を選ぶことで、サウナタイムがより一層充実したものになるでしょう。自分だけのこだわりの一品を見つけて、サウナ体験をさらに豊かなものにしてみてください。

5. サウナ柄杓を使う際のマナー

水を掛けすぎない

サウナストーンに水をかける行為は、サウナ室の湿度と温度を調整し、心地よい熱波を生み出すためのものです。しかし、一度に大量の水をかけすぎてしまうと、周りの方に迷惑をかけてしまう可能性があります。

注意点説明
水をかけすぎる湿度が急上昇し、息苦しさを感じてしまう人がいる可能性があります。
水しぶきが周囲に飛んでしまう熱い水しぶきがかかると、やけどの原因になる可能性があります。
サウナストーンの温度が急激に下がるサウナストーンが割れてしまう可能性があります。

サウナ室の状況や周りの方の様子を見ながら、適量の水をかけるように心がけましょう。 水をかける量の目安としては、柄杓の1/3程度が良いでしょう。

周りの人に配慮する

サウナ室は多くの人と共有する空間です。柄杓を使う際には、周囲への配慮を忘れずに行動しましょう。

行動説明
熱波を独り占めしないサウナストーンに水をかけるのは、あくまで室温を調整するためです。自分が気持ち良いと感じる温度であっても、周囲の人にとっては熱すぎたり、不快に感じたりする場合があります。
水の量に注意する水をかけすぎると、周囲の人に熱い蒸気が集中してしまったり、やけどの原因になったりする可能性があります。
柄杓を振り回さない柄杓を振り回すと、周囲の人に水滴が飛んでしまったり、誤って接触してしまったりする可能性があります。
使用後は元の場所に戻す使用後は、決められた場所に戻しましょう。

これらのことに注意して、皆が気持ちよくサウナを楽しめるように心がけましょう。

使用後は所定の位置に戻す

サウナ室で柄杓を使用したら、決められた場所に戻しましょう。これは、清潔さを保つためだけでなく、次の利用者がスムーズにサウナを楽しめるようにするための大切なマナーです。

サウナ施設によって、柄杓の置き場所は異なります。大きく分けて以下の2つのパターンがあるので、確認するようにしましょう。

パターン説明
水桶の中使用後、柄杓を水桶の中に入れておく
専用の置き台サウナ室内に設置された柄杓専用の置き台に戻す

いずれの場合も、柄杓の持ち手部分が濡れている場合は、周囲に水滴が垂れないように注意が必要です。タオルで軽く拭いてから戻すなど、次に使う人のことを考えて行動しましょう。

6. おすすめのサウナ柄杓ブランドを紹介

国産ブランド:職人の技が光る高品質な製品

日本には、古くから伝わる木工技術を活かして、高品質なサウナ柄杓を製作しているブランドが数多く存在します。

熟練の職人によって丁寧に作られた柄杓を提供しており、その品質の高さはサウナ愛好家からも高い評価を得ています。自分だけの特別な一品を探している方は、ぜひ国産ブランドのサウナ柄杓をチェックしてみて下さい。

海外ブランド:シンプルながらも洗練されたデザイン

サウナの本場フィンランドをはじめ、海外ブランドのサウナ柄杓も人気を集めています。シンプルながらも洗練されたデザインは、どんなサウナにもよく合います。

海外ブランドのサウナ柄杓は、オンラインショップやサウナ専門店で購入できます。

サウナ発祥の地であるフィンランドのブランドは、長い歴史の中で培われた技術と伝統が息づいています。シンプルながらも使い心地の良さにこだわった製品は、サウナ愛好家を魅了してやみません。

ぜひ、お気に入りの海外ブランドを見つけて、サウナの時間をさらに豊かなものにしてみてください。

7. まとめ:お気に入りの柄杓で最高のサウナ体験を

サウナの醍醐味をさらに引き出すためには、お気に入りの柄杓を見つけることが重要です。

ポイント説明
素材木製柄杓は優しい使い心地、金属製柄杓はスタイリッシュで耐久性に優れるなど、それぞれに特徴があります。
デザイン和風からモダンまで、サウナ室の雰囲気に合ったデザインを選びましょう。
容量ロウリュの頻度やサウナ室の広さに合わせて選びましょう。

自分にとって使いやすく、愛着の持てる柄杓を見つけることで、サウナの時間はより特別なものになるでしょう。今回の記事を参考に、ぜひお気に入りの一品を探してみてください。サウナ室の雰囲気に合わせた柄杓を選ぶことで、より心地よいサウナ体験を味わえます。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

目次