導入前に必読!バレルサウナを徹底解説!値段・サイズ・メリットなど

近年のサウナブームの影響により、自宅で気軽にサウナを楽しみたいというニーズが高まり、その中で様々なタイプのサウナルームが注目を集めています。中でも、バレルサウナはそのユニークな樽型の形状から、近年人気が高まっています。家庭用としても、商業施設用としても注目されています。
今回は、バレルサウナの魅力やメリット・デメリットなどをご紹介します。

目次

バレルサウナの魅力

バレルサウナの魅力は多岐にわたりますが、特に注目したいポイントは以下の3つです。

  • デザイン性とおしゃれさ
  • プライベートな空間が楽しめる
  • アウトドア志向との親和性

詳しく解説します。

デザイン性とおしゃれさ

樽型のおしゃれな外観が、グランピング施設やリゾート施設、個人の庭などにスタイリッシュなアクセントとして導入されています。
木材の温かみを感じながらも個性的で、他のサウナとは異なる特別な空間を演出できます。

プライベートな空間が楽しめる

少人数で楽しめるサイズ感であるため、家族や友人とのプライベートな時間を過ごすのに適しています。

アウトドア志向との親和性

耐候性に優れた木材を使用しているものが多く、屋外での使用に適しているため、グランピングやアウトドア施設での導入が増えており、自然の中でサウナを楽しむという体験が人気です。
ウッドデッキや自然の多い場所に設置すると、周囲の景観と調和しやすく、リラックス効果を高めます。

バレルサウナの優れた性質

バレルサウナには以下のような優れた機能もあります。

  • 断熱性の高さ
  • 設置の容易さ

詳しく解説します。

断熱性の高さ

円筒形の構造は、熱が均等に循環しやすく、効率的に室内を温めることができます。また、一般的な箱型のサウナに比べて、表面積が小さいため、熱が逃げにくいという利点もあります。このような効率的な熱循環により、低い温度でもしっかりと体が温まりやすく、独特の熱の対流が、心地よい発汗を促します。
電気代や薪などの燃料費を抑える効果も期待できます。

設置の容易さ

コンパクトサイズのものもあり、庭やテラスなどのような限られたスペースにも設置しやすく、移動が比較的容易な製品もあります。
キット形式で販売されているものが多く、比較的簡単に組み立てや設置が可能です。(ただし、専門業者への依頼が推奨される場合もあります。)そのため、DIYで自作する人もいるなど、個人でも導入しやすいという点も魅力の一つです。

バレルサウナのデメリット

バレルサウナには以下のようなデメリットもあるので、導入前にはよく確認しておきましょう。

  • 室内空間の制約
  • 価格
  • 換気の考慮
  • 設置場所の制約
  • 法規制

詳しく解説します。

室内空間の制約

円筒形のため、壁が湾曲しており、箱型のサウナに比べてデッドスペースが生じやすくなり、レイアウトの自由度も低くなる場合があります。また、製品によっては天井が低い場合があるので、背の高い人は圧迫感を感じることがあります。

価格

一般的な家庭用サウナと比較して、デザイン性や構造上の理由から、やや高価になる傾向があります。

換気の考慮

密閉性が高いため、適切な換気計画が必要です。換気扇の設置や、定期的な換気を行う必要があります。

設置場所の制約

ある程度の設置スペースが必要となります。また、搬入経路が確保できるかどうかも考慮する必要があります。円筒形であるため、傾斜のある場所への設置は難しい場合があります。

法規制

地域や設置場所によっては、建築基準法や消防法などの規制を受ける場合があります。事前に確認しておきましょう。

バレルサウナを選ぶポイント

バレルサウナを選ぶ際には、ご自身の利用目的、設置場所、予算などを明確にしておくことが大切です。
バレルサウナを選ぶ際には、以下の5点について確認しておきましょう。

  • サイズと収容人数
  • 木材の種類と耐久性
  • 断熱性と熱効率
  • メンテナンスのしやすさとアフターサポート
  • 価格とコストパフォーマンス

詳しく解説します。

サイズと収容人数

まず、誰と、何人で利用するのかを考えておきましょう。一人でじっくり楽しみたいのか、家族や友人と複数人で利用したいのかによって、適切なサイズが変わってきます。
一般的に、奥行き1.2mで2名1.8mで4名3.8mで8名程度が目安とされています。
また、バレルサウナ本体のサイズだけでなく、出入りやメンテナンスに必要な周囲のスペース(1~2m程度)も考慮した上で、庭やベランダ、屋上など設置場所の広さに合わせて選ぶようにしましょう。
体感では、円筒形のため、カタログ上のサイズよりも「狭い」と感じる人もいるようです。特に大柄な男性が利用する場合は、カタログ上の収容人数より一回り大きいモデルを検討することをおすすめします。

木材の種類と耐久性

バレルサウナの素材は、耐久性や香り、見た目に影響します。
バレルサウナには主に、ヒノキやスギといった国産材や、スプルースやレッドシダー、パインといった北欧材などが使用されています。
国産材は高温多湿な日本の気候にも適しており、耐久性も高いですが、木材の高熱乾燥技術であるサーモウッド加工がされていない場合は多少の膨張・収縮がある場合もあります。
一方、北欧材はヒノキとは異なる香りですが、木材本来の豊かな香りでこちらの素材を好む人も多いです。

また、重要となるのは木材の種類だけではありません。サーモウッド加工という木材を熱処理する加工を行うことで、寸法安定性や耐久性、防腐性を高めます。屋外設置には特に適しており、耐用年数を長くする効果も期待できます。
壁の厚みも耐久性や断熱性に直結するため、重要なポイントです。厚みのある木材は、サウナの寿命を延ばし、熱効率も高めます。

断熱性と熱効率

本場北欧産のバレルサウナには断熱材がないものも多いですが、-20℃の冬でも十分温まる設計になっています。しかし、寒冷地で使用する場合や、より早く温めたい場合、電気代を抑えたい場合などには、断熱材オプションがあるかどうかについても確認しておきましょう。
また、窓が大きいほど熱が逃げやすい傾向があるため、特に寒い地域での使用を検討している場合は、窓のサイズも考慮しましょう。

メンテナンスのしやすさとアフターサポート

バレルサウナは木材でできているため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
使用後は毎回、換気や拭き取り、定期的な木材の保護(オイル塗布や再塗装)、カビ対策などが必要となります。
さらに、ストーブ周りはトラブルが発生しやすい箇所なので、<PS>Eマークを取得しているか、メンテナンス可能な電気技師がいるか、交換部品の納期などを確認しておきましょう。
また、メーカーのサポート体制についても把握しておくことが重要です。設置時のサポート体制や組み立てマニュアルの分かりやすさ、故障時の対応など、アフターサポートが充実しているメーカーを選ぶと安心です。輸入品の場合は、交換部品の取り寄せに時間がかかる可能性も考慮しましょう。

価格とコストパフォーマンス

価格については、バレルサウナの本体価格だけでなく、設置費用やランニングコストまで考慮しておく必要があります。
バレルサウナは2~4人用の小型モデルで100万円弱から、国産の木材を使ったものや大型のものは200万円を超えることもあります。また、設置費用については、基礎工事や電気工事(ストーブの種類による)、運搬費、組み立て費用などが別途必要になる場合があります。
電気代や薪代、ガス代などのようなランニングコストは、ヒーターの種類によって異なります。
初期費用だけでなく、メンテナンス費用やランニングコストを含めた長期的な費用対効果も考慮しておきましょう。断熱性や耐久性の高い製品は、結果的にコストパフォーマンスが良い場合があります。

まとめ

プライベートな空間で心ゆくまでサウナを楽しめるバレルサウナ。家族や友人との特別な時間、あるいは一人でじっくりと”ととのう”体験は、バレルサウナならではの贅沢な時間ではないでしょうか。また、アウトドアとの相性も抜群で、自然の中で非日常的なリラックスを味わえます。
購入を検討する際は、サイズや木材の種類、アフターサポート、コストパフォーマンスなどを考慮する必要があります。ご自身のライフスタイルや設置場所、予算などを総合的に判断して、最適なサウナを選ぶようにしましょう。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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