失敗しないサウナ用温度計の選び方&おすすめメーカー

目次

1. はじめに:サウナブームで注目!自分だけのサウナ空間を楽しむために

サウナの本場フィンランド発祥の「サウナ」は、単なる温浴行為を超えて、心身を解放し、深いリフレッシュをもたらしてくれる特別な体験として、多くの人を魅了しています。

サウナブームの要因
健康志向の高まり
ストレス解消ニーズの増加
サウナ施設の多様化
SNSでの拡散

自宅にサウナを設置する人も増え、「自分だけのサウナ空間」を持つことが新しいライフスタイルとして定着しつつあります。しかし、サウナを最大限に楽しむためには、温度や湿度管理が非常に重要です。心地よいサウナ体験には、「サウナ用温度計」が欠かせません。

2. サウナ用温度計を選ぶ上での基礎知識

(1) サウナの種類と適切な温度・湿度

– ① フィンランド式サウナ(ドライサウナ)

サウナ発祥の地であるフィンランドで親しまれているサウナが、このフィンランド式サウナです。高温で乾燥した室内が特徴で、「ロウリュ」と呼ばれる水蒸気を発生させる入浴法で発汗を促します。

特徴温度湿度
高温・低湿80~100℃10~20%
発汗作用が高い
リラックス効果が高い

高温で低湿な環境のため、短時間で大量の汗をかくことができます。身体を芯から温め、血行促進や疲労回復、リラックス効果などが期待できます。

– ② ミストサウナ

ミストサウナは、高温の蒸気を満たしたサウナです。息苦しさが少なく、比較的低温でゆっくりと温まることができるため、サウナ初心者の方や高齢の方にもおすすめです。

サウナの種類温度湿度特徴
ミストサウナ40~50℃80~100%高温の蒸気で満たされたサウナ

ミストサウナでは、体感温度が高いため、温度管理には注意が必要です。温度計でこまめに温度を確認し、体調に合わせて無理のないように利用しましょう。

(2) 温度計の表示方式:デジタル式とアナログ式

サウナ用温度計には、大きく分けてデジタル式とアナログ式の2つの表示方式があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方を選びましょう。

表示方式メリットデメリット適したサウナ
デジタル式・視認性が高い
・正確な温度がわかる
・電池交換が必要・家庭用サウナ
・業務用サウナ
アナログ式・電池不要
・故障しにくい
・デジタル式に比べて誤差が生じやすい・家庭用サウナ

デジタル式温度計は、液晶画面に数字で温度が表示されるため、一目で温度が分かりやすい点が魅力です。温度変化もリアルタイムで把握できるためより正確な温度管理に役立ちます。一方、電池交換が必要な点がデメリットと言えるでしょう。

アナログ式温度計は、針で温度を示す昔ながらのタイプの温度計です。電池が不要で、故障しにくいというメリットがあります。しかし、デジタル式と比較すると、正確性に劣る場合があります。

サウナのタイプや自身の好みによって、適切な表示方式を選択しましょう。

(3) 設置場所と見やすさ:高温多湿環境への耐久性

サウナ室は高温多湿な環境であるため、温度計を選ぶ際には設置場所や見やすさだけでなく、使用環境への耐久性も重要な要素となります。

要素説明
設置場所・温度計は、サウナストーブから離れた、熱の影響を受けにくい場所に設置する必要があります。
・ また、利用者の目線に合わせ、見やすい高さに設置することも大切です。
見やすさ・サウナ室内では、照明が暗かったり、湯気で視界が悪くなったりすることがあります。
・そのため、文字盤が見やすく、離れた場所からでも温度が確認しやすい温度計を選ぶようにしましょう。
高温多湿環境への耐久性サウナ用温度計は、高温多湿の環境に耐えられる素材で作られている必要があります。
購入前に、製品仕様を確認し、サウナ室での使用に適しているかを確認しましょう。

これらの要素を考慮することで、サウナ室の環境に適した、耐久性があり、見やすく使いやすい温度計を選ぶことができます。

3. 【目的別】失敗しないサウナ用温度計の選び方

(1) 家庭用サウナに最適な温度計

家庭用サウナは、業務用サウナに比べて温度や湿度の設定範囲が狭いため、より細かく温度管理ができる温度計が求められます。 具体的には、以下の機能を備えた温度計を選ぶと良いでしょう。

機能説明
広い測定範囲家庭用サウナは温度設定の幅が広く、低温から高温まで正確に測定できる温度計が必要です。
見やすいデジタル表示サウナ室内の高温多湿な環境でも、デジタル表示であれば温度変化をひと目で確認できます。
設置のしやすさマグネット式やフック式など、簡単に設置できるものが便利です。

また、家庭用サウナでは、インテリアに馴染みやすいデザイン性の高い温度計も人気です。 サウナ室の雰囲気に合わせて、木製のフレームやシンプルなデザインの温度計を選ぶと良いでしょう。

(2) 業務用サウナに適した高精度温度計

業務用サウナでは、より正確な温度管理が求められます。多数の人が利用する施設では、安全性の確保と快適なサウナ環境の提供が重要となるためです。

特徴業務用サウナ温度計のポイント
測定範囲広範囲(例:0℃~120℃など)
測定精度高精度(例:±1℃以内など)
耐久性高温多湿環境への耐性、衝撃や振動への強さ
校正定期的な校正が可能
表示デジタル表示で視認性が高い、複数箇所から確認しやすい

業務用サウナの場合、温度計の精度がサウナ室の環境を大きく左右します。誤差が大きいと、利用者の体感温度にばらつきが生じたり、安全性を損なう可能性も出てきます。高精度な温度計を選ぶことは、利用者に快適で安全なサウナ体験を提供することにつながります。

(3) おしゃれなデザイン温度計でサウナ空間を演出

機能性はもちろんのこと、サウナ室の雰囲気を壊さない、おしゃれなデザイン温度計も人気を集めています。
天然木を使用したものや、スタイリッシュなフォントを採用したものなど、サウナ室のテーマに合わせたデザインを選ぶことで、より一層、自分だけの特別な空間を演出できます。

デザイン例特徴
天然木木の温もりを感じられ、ナチュラルな雰囲気のサウナ室に最適です。
メタル素材モダンでスタイリッシュな印象を与え、シャープな空間を演出します。
シンプルなフォントサウナ室のデザインに馴染みやすく、どんな空間にも合わせやすいです。
ユニークな形状サウナ室のアクセントになり、遊び心を感じさせる空間を演出できます。

サウナ用温度計のデザインは多種多様なので、ぜひお気に入りの一品を見つけて、サウナ空間をさらに充実させましょう。

4. 【メーカー別】おすすめサウナ用温度計

(1) クレセル:サウナ用温度計の専門メーカー

「クレセル」は、温度計や湿度計の専門メーカーとして、長年培ってきた技術力とノウハウを活かし、高品質なサウナ用温度計を提供しています。サウナの過酷な環境にも耐えうる耐久性と、正確な温度測定を実現する機能性を兼ね備えています。

製品名特徴
壁掛用サウナ温度計視認性の高い大型目盛を採用し、離れた場所からも温度が読み取りやすい製品です。
サウナ用温度計 (卓上・壁掛兼用)置き型と掛け型のどちらにも対応できる2way仕様です。コンパクトながらも見やすい目盛が特徴です。

クレセル製のサウナ用温度計は、家庭用サウナから業務用サウナまで、幅広いニーズに対応する製品をラインナップしています。信頼性の高い温度計をお探しの方におすすめのメーカーです。

おすすめ商品

商品名: SA-150

用途:乾式サウナ用

大きさ:φ150×35mm

重さ:150g

測定温度範囲:0〜150℃

電源:不要

価格:12,000円(税込)

(2) 日本計量器工業:信頼性の高い測定器メーカー

日本計量器工業は、1938年創業の温度計や湿度計などの測定器を専門とする老舗メーカーです。長年培ってきた技術力と品質の高さから、家庭用から業務用まで幅広い分野で信頼を得ています。サウナ用温度計においても、その信頼性は高く、正確な温度測定を求めるユーザーにおすすめです。

製品名特徴備考
サウナ用温度計 No.55450シンプルで見やすいアナログ表示、設置しやすいフック付き壁掛けタイプ
バイメタル温度計(業務用)高温環境に対応した業務用温度計、見やすい大型目盛
温度計&湿度計(一体型)温度と湿度を同時に測定可能サウナ室の環境管理に最適

日本計量器工業のサウナ用温度計は、シンプルなデザインで、設置場所を選ばないこともメリットです。また、業務用としても採用されていることから、その耐久性と精度の高さはお墨付きと言えるでしょう。

おすすめ商品

商品名: JC-4140(100℃寒暖計)

用途:乾式サウナ用

大きさ:約250×42×8mm

重さ:不明

測定温度範囲:0〜100℃

電源:不要

価格:2,750円(税込)

(3) その他のメーカー

サウナ用温度計は、測定器専門メーカー以外にも様々なメーカーから販売されています。ここでは、その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

メーカー名特徴
TTメーターコストパフォーマンスの高さシンプルで見やすいアナログ温度計
エンペックス気象計インテリアに馴染みやすいデザイン温湿度計と一体型のサウナ時計
ドリテックコンパクトで持ち運びやすいデジタル表示の防水温度計

これらのメーカーの製品は、ホームセンターやインターネット通販などで手軽に購入できるのも魅力です。サウナの規模や用途、デザインの好みに合わせて、最適なメーカーのサウナ用温度計を選びましょう。

5. サウナ用温度計の適切な使い方

(1) 正しい設置場所

サウナ用温度計は、設置場所によって正確な温度を測れない場合があります。サウナ室内の温度は場所によって異なるため、設置場所を誤ると、快適なサウナタイムを過ごせなくなる可能性があります。

サウナ用温度計を設置する際は、以下の2点に注意しましょう。

設置場所ポイント
高さ床面から1.5m~1.6mの高さサウナ室内の平均的な温度を測るため
熱源からの距離ストーブやヒーターから十分な距離熱源から離れた場所に設置することで、直接的な熱の影響を受けにくくなる

サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させるロウリュを行う場合は、水蒸気が温度計に直接当たらないように注意が必要です。水蒸気が直接当たると、温度計の故障や誤表示の原因となります。

(2) 定期的なメンテナンス

サウナ用温度計は、高温多湿な環境に設置するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。適切なメンテナンスを行うことで、温度計の精度を保ち、より長く使い続けることができます。

メンテナンス内容頻度詳細
拭き掃除毎 サウナ後やわらかい布で水滴や汚れを拭き取ります。
校正1年に1回程度沸騰したお湯に温度計の先端を数秒間浸し、表示温度を確認します。誤差が大きい場合は、調整ネジで修正するか、新しい温度計に交換しましょう。

サウナ用温度計は、快適で安全なサウナを楽しむための必需品です。正しい使い方と定期的なメンテナンスを心がけ、長く愛用しましょう。

6. まとめ:サウナ用温度計で快適なサウナ体験を

サウナ用温度計は、安全で快適なサウナを楽しむために欠かせないアイテムです。適切な温度管理は、サウナの効果を最大限に引き出すだけでなく、体調管理にもつながります。

ご自身のサウナのタイプや設置場所、求める機能を考慮し、この記事で紹介した選び方のポイントを参考にしながら、最適なサウナ用温度計を見つけてください。

ポイント内容
サウナの種類ドライサウナ、ミストサウナなど
表示方式デジタル式、アナログ式
設置場所高温多湿環境への耐久性
その他デザイン性、メーカー、価格

サウナ用温度計を正しく使うことで、より快適で充実したサウナ体験を実現できます。自分にとって最適なサウナ環境を作り、心身ともにリフレッシュしましょう。

執筆者

注文住宅会社での20年以上の経験とサウナ好きがこうじて、サウナストーブを独自企画。実際にフィンランドやエストニアへの視察を行い本場のサウナ文化を感じた上で、フィンランド式のサウナストーブを製品化。ストーブの販売から設置、ブース施工までお任せください!

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