マンションでも大丈夫？一人用サウナの設置場所や注意点など解説

1. はじめに：マンションでも一人用サウナは夢じゃない！

「サウナにゆっくりと入りたいけど、近くに施設がない」「銭湯やサウナ施設に行くのはちょっと気が引ける」 そう感じている方もいるのではないでしょうか。

近年、自宅で手軽にサウナを楽しめる「一人用サウナ」が人気を集めています。
賃貸住宅にお住まいの方の中には、「マンションにサウナなんて設置できるの？」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、マンションでも工夫次第で一人用サウナを楽しむことは可能です。
最近では、コンパクトで設置しやすい一人用サウナが数多く販売されています。
水回りの近くに設置したり、騒音対策を施したりすることで、マンションでも快適なサウナ空間を作ることができます。

このコラムでは、マンションに一人用サウナを設置する際の注意点やポイントを詳しく解説していきます。
憧れの「サ活」を、あなたの部屋でも実現しましょう！

2. マンション設置の前に知っておきたいこと

一人用サウナの種類と特徴

一人用サウナと一口に言っても、形状や素材、加熱方式によっていくつかの種類に分けられます。 マンションに設置する際には、それぞれの特徴を踏まえて、自分のライフスタイルや好みに合ったものを選ぶことが大切です。 主な種類と特徴は以下の通りです。

種類	特徴
テントサウナ	・比較的低価格で購入しやすい ・折りたたんで収納できるため、使わないときはスペースを取らない
ボックスサウナ	・しっかりとした構造で断熱性が高い ・組み立て式で設置が比較的簡単
パウダーサウナ	・専用のヒーターで木を温め、心地よい香りと共に発汗を促す ・本格的なサウナ体験が可能

テントサウナは手軽に始められる一方、断熱性が低く、温度が上がりづらいという側面もあります。 ボックスサウナは断熱性が高く、温度が上がりやすい分、価格が高くなる傾向があります。 パウダーサウナは設置スペースや電気容量の確保など、導入のハードルが比較的高いと言えるでしょう。

設置に必要なスペースと広さ

一人用サウナをマンションに設置する際には、設置に必要なスペースと広さを事前に確認しておくことが重要です。サウナのサイズに加えて、設置場所までの搬入経路も考慮する必要があります。

一人用サウナには、大きく分けて据え置き型とテント型の2種類があります。それぞれのタイプと必要なスペースは以下の表をご参照ください。

タイプ	サイズの目安	設置に必要なスペース	備考
据え置き型	幅60cm×奥行80cm×高さ180cm	約1畳	天井高も考慮する必要あり
テント型	幅70cm×奥行70cm×高さ100cm	約0.5畳	コンパクトですが、天井が低い場合は圧迫感を感じる可能性があります

搬入経路の確認も忘れずに行いましょう。特に集合住宅の場合は、エレベーターや廊下、玄関の幅などを事前に測っておくことが大切です。設置場所まで搬入できない場合は、追加料金が発生する可能性もあります。

マンションの管理規約の確認

夢の一人用サウナ、設置の前に必ず確認しておきたいのがマンションの管理規約です。実は、サウナの設置が禁止されている、あるいは条件付きで許可されているケースがあります。

項目	内容例
サウナの設置	全面禁止、常設式サウナは禁止など
電気容量の制限	各戸の電気容量の上限が決められている場合がある
水道・排水に関する制限	排水管の太さ、使用時間帯の制限など
ベランダの使用に関する制限	ベランダへの設置を禁止している場合がある

トラブルを避けるためにも、事前に管理規約をよく読み、不明点は管理会社に問い合わせましょう。許可が必要な場合は、申請手続きを行いましょう。

電気容量のチェック

一人用サウナは、モデルによって消費電力が大きく異なります。そのため、設置前に契約している電気容量が足りているかを確認する必要があります。一般的に、家庭用のコンセントは100Vで15A（アンペア）が主流ですが、これは最大1,500W（ワット）までの電力を使用できるという意味です。

一人用サウナの種類	消費電力の目安
ドーム型サウナ	約600～1,000W
ボックス型サウナ	約1,000～1,500W

上記はあくまで目安であり、サウナの機種や機能によって消費電力は異なります。必ず設置したいサウナの仕様書を確認し、契約アンペア数で問題なく使用できるかを確認しましょう。もし、電気容量が不足している場合は、電力会社にアンペア数の変更を依頼する必要があります。

電気容量が不足したままサウナを使用すると、ブレーカーが落ちてしまう可能性があります。安全にサウナを楽しむためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。

3. 設置場所の選び方

水回りの近くがベスト！

一人用サウナをマンションに設置する場合、水回りの近くがおすすめです。その理由は以下の通りです。

メリット	詳細
排水がしやすい	サウナ利用後は汗をかくため、シャワーで体を流せるようにしておくと便利です。
給水がしやすい	サウナストーンに水をかけるなど、サウナ室内の湿度調整に水が必要になる場合があります。
湿気対策	水回りはもともと換気設備が整っているため、サウナ利用後の湿気を効果的に排出できます。

水回りの近くに設置することで、快適かつ安全にサウナを楽しむことができます。

ベランダは避けたほうが無難な理由

マンションのベランダは、実は一人用サウナの設置場所として適していません。 その理由は、大きく分けて以下の3つです。

理由	詳細
管理規約	ベランダへの設置を禁止しているケースが多い
安全性の確保	転倒や落下事故のリスクが高まる可能性があります。
耐荷重の問題	サウナと利用者を合わせた重量に耐えられない可能性があります。

特に、マンションの管理規約は必ず確認しましょう。 ベランダは共用部分にあたる場合が多く、景観や安全性の観点から、サウナの設置を禁止しているケースがほとんどです。 また、ベランダは風雨にさらされるため、サウナの劣化を早める原因にもなります。

たとえ設置できたとしても、安全面や建物の構造上の問題から、ベランダは避けたほうが無難です。

騒音や振動に配慮した設置場所

マンションでは、上下左右の住戸への騒音や振動に配慮することが大切です。特に、重量のあるサウナを設置する場合には、床への負担を軽減する必要があります。

	対策
重量による振動	サウナマットや防振ゴムを敷く
モーター音、稼働音	静音性の高い一人用サウナを選ぶ
設置場所	寝室やリビングなど、共有壁を避ける

マンションの構造や間取りによって最適な設置場所は異なりますが、一般的には、

• 玄関
• 廊下
• 納戸

などが、騒音や振動を軽減しやすい設置場所として考えられます。水回りへの近さを考慮しながら、ご自身のマンションに最適な場所を見つけていきましょう。

4. 騒音対策

サウナマットを活用

サウナマットは、床への振動を軽減するのに効果的なアイテムです。マンションでは階下への騒音を考慮する必要があるため、サウナマットは必須と言えるでしょう。

サウナマットの種類	特徴	騒音対策
天然素材	吸水性・通気性に優れ、肌触りが良い	高
シリコン素材	防水性・耐久性に優れ、お手入れ簡単	中

天然素材のサウナマットは、特に吸音効果が高い点が魅力です。一方、シリコン素材は水に強く、お手入れがしやすいというメリットがあります。ご自身の利用シーンや好みに合わせて選びましょう。サウナマットを敷くことで、階下への騒音伝わりを軽減できるだけでなく、サウナ室内の保温効果を高めることも期待できます。

防音シート、防振ゴムの設置

マンションで一人用サウナを使用する際、特に気を付けたいのが騒音と振動です。階下や隣人に迷惑をかけないよう、適切な対策を施しましょう。

対策	効果	設置場所の例
防音シート	サウナ稼働音の軽減	サウナ本体の底面や背面
防振ゴム	サウナ本体の振動吸収	サウナ本体の脚部の下

防音シートは、音を吸収する素材でできたシートです。サウナ本体の底面や背面に貼り付けることで、稼働音を軽減することができます。防振ゴムは、ゴム製の素材でできたもので、サウナ本体の脚部の下に設置することで、床への振動伝達を抑制します。

これらの対策を組み合わせることで、より効果的に騒音と振動を抑えられます。心配な方は、賃貸住宅の場合、管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。

運用時間帯への配慮

マンションでは、周囲の住人の生活時間帯に配慮する必要があります。特に、深夜や早朝は騒音に敏感になる時間帯です。

時間帯	内容
深夜・早朝（22時～翌朝8時頃）	サウナの利用は控えましょう。
日中	比較的音が気になりにくい時間帯です。
夕方	周囲の状況を確認し、利用する場合は時間を短縮するなどの配慮を心がけましょう。

また、マンションによっては、生活音に関するルールが定められている場合があります。管理規約を確認したり、管理組合に相談したりするなどして、トラブルを避けるようにしましょう。

5. マンションでより快適にサウナを楽しむためのポイント

換気対策も忘れずに

サウナは高温多湿な環境になるため、こまめな換気が欠かせません。マンションでは、窓を開けて換気することが基本となります。しかし、マンションによっては窓の数が限られていたり、構造上、十分な換気が難しい場合もあるでしょう。

そこで、換気扇やサーキュレーターを併用することで、効率的に換気を行いましょう。空気を循環させることで、室内の温度や湿度を適切に保つことができます。

換気方法	メリット	デメリット
窓を開ける	手軽で費用がかからない	外の音が気になる、防犯上の不安がある
換気扇を使う	強制的に換気できる	電気代がかかる
サーキュレーターを使う	空気を循環させて効率的に換気できる	サーキュレーターの購入費用がかかる

換気不足は、カビの発生や健康 problems につながる可能性もあります。快適で安全なサウナを楽しむためにも、換気対策はしっかりと行いましょう。

水風呂の代用案

マンションに水風呂を設置するのは難しいもの。 そこで、水風呂の代わりにクールダウンできる方法をご紹介します。

代用案	メリット	デメリット
冷水シャワー	手軽にクールダウンできる	水道代が気になる場合がある
冷却シート	冷却効果が長く続く	水分補給も忘れずに！
氷水を入れたバケツに足をつける	水風呂に近い感覚を味わえる	準備と片付けが少し手間

上記以外にも、扇風機で風を当てたり、冷房の効いた部屋で涼むのも効果的です。 ご自身の状況や好みに合わせて、無理のない方法でクールダウンしましょう。

サウナ後のリラックスタイム

せっかくサウナで温まった体と心。サウナ後は、クールダウンしながらリラックスできる時間を過ごしたいですよね。マンションでも、工夫次第で充実したリラックスタイムを過ごせます。

例えば、次のような方法があります。

方法	説明
冷たい飲み物を用意する	冷たい水やスポーツドリンク、お茶などを用意しておきましょう。
好きな香りのアロマを焚く	リラックス効果を高めるために、好きな香りのアロマを焚くのもおすすめです。
照明を落としてゆったり過ごす	照明を落として、キャンドルなどを灯すと、さらにリラックス効果が期待できます。
静かな音楽をかける	ヒーリングミュージックや環境音楽をかけると、より落ち着いた空間を作ることができます。
本を読んだり、動画を見たりする	サウナ後のリラックスタイムに、読書や動画鑑賞を楽しむのもおすすめです。

これらの方法を参考に、自分にとって最高のくつろぎ方を見つけてみて下さい。

6. まとめ: 自分だけのととのい空間を実現しよう！

マンションでも、少しの工夫と準備で、自分だけのサウナ空間を実現することができます。

ポイント	詳細
サウナの種類	電気容量や設置スペースに合ったものを選びましょう
設置場所	水回りの近くが設置・撤去、利用の面でも便利です
騒音対策	サウナマットや防音シートを活用し、近隣への配慮を忘れずに

マンションサウナは、日々の疲れを癒やし、心身ともにリフレッシュできる特別な空間になります。ぜひ、この記事を参考に、あなただけのととのい空間を作ってみませんか？