サウナ小屋キットをDIY！おすすめキットと作り方を徹底解説

はじめに：サウナブーム到来！自宅にサウナ小屋をDIY

サウナ愛好家は増加の一途を辿り、サウナ施設に足を運ぶだけでなく、自宅に自分だけのサウナを設けたいと考える人も増えています。
そんなサウナ愛好家の夢を叶えるのが、「サウナ小屋キット」です。DIY初心者でも、キットを使うことで、比較的簡単に本格的なサウナを作ることができるようになりました。
従来、サウナ小屋の建設といえば、専門業者に依頼するのが一般的でした。しかし、費用が高額になりがちで、誰でも簡単に実現できるものではありませんでした。
しかし、サウナ小屋キットの登場により、費用を抑えながら、自分の好みのサウナを自作することが可能になったのです。
今回は、サウナ小屋キットの魅力や種類、作り方などを詳しく解説していきます。

サウナ小屋キットの魅力：初心者でも手軽に本格サウナを実現

サウナ小屋キットの魅力は、なんといっても「初心者でも比較的簡単に本格的なサウナを作れる」という点にあります。従来のサウナ小屋の建設は、設計から材料調達、施工まで専門的な知識や技術が必要で、多大な費用と時間を要しました。
しかし、サウナ小屋キットが登場したことで状況は一変しました。キット化によって、必要な材料がすべて揃っており、組み立て手順も分かりやすく解説されているため、DIY初心者でもチャレンジしやすくなりました。
具体的には、以下のようなメリットがあります。

• 手軽に本格サウナを楽しめる
  専門知識や高度なDIY技術がなくても、憧れのサウナを自分の手で実現できます。
  
• コストを抑えられる
  材料がセットになっているため、個別に調達するよりも費用を抑えられます。
  
• 施工期間を短縮できる
  組み立て式なので、従来の建設方法に比べて短期間で完成させることができます。
  
• 自由度が高い
  キットをベースに、窓やドアの増設、内装のカスタマイズなど、自分好みのサウナ小屋を作れます。

このように、サウナ小屋キットは、手軽に本格サウナを楽しみたいという夢を叶えるための最適な選択肢と言えるでしょう。

サウナ小屋キットの種類と選び方

サイズで選ぶ：コンパクトサイズから大人数用まで

サウナ小屋キットは、様々なサイズが販売されています。 設置予定のスペースはもちろんのこと、サウナを最大で何人で利用したいかによって適切なサイズを選ぶようにしましょう。

サイズ(例)	人数(目安)	用途
1人用	1人	気軽に一人でサウナを楽しみたい方に
2～3人用	2～3人	家族やカップルで楽しみたい方に
4人用	4人	ホームパーティーなど大人数で楽しみたい方に

上記はあくまで目安です。 販売ページの商品情報を確認し、実際に寝転がったり、サウナハットを被って座ったりした際に十分な広さがあるか、イメージするようにしましょう。 窮屈な空間にならないよう、少し余裕を持ったサイズを選ぶのがおすすめです。

形状で選ぶ：バレル型、キューブ型、ドーム型など

サウナ小屋キットは、様々な形状があります。ここでは代表的な形状とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

形状	メリット	デメリット
バレル型	・組立が簡単 ・熱効率が良い ・おしゃれな外観	・設置スペースが必要 ・天井高が低く感じる場合がある
キューブ型	・設置場所を選ばない ・室内空間を広く使える	・熱効率がやや劣る場合がある
ドーム型	・デザイン性が高い ・強度が高い	・組立がやや複雑 ・価格が高め

　自分の好みに合った形状を選ぶことで、より快適なサウナ空間を作ることができます。サウナ小屋の利用シーンや設置場所などを考慮して、最適な形状を選びましょう。

材質で選ぶ：国産木材、フィンランド産木材など

サウナ小屋キットに使用される木材は、国産材とフィンランド産材が主流です。それぞれに特徴があるので、予算や好みに合わせて選びましょう。

材質	特徴	費用	耐久性	断熱性
国産木材（スギ、ヒノキなど）	比較的手頃な価格で、調湿効果や香りが良い	安価	やや劣る	やや劣る
フィンランド産木材（レッドシダー、パインなど）	耐水性・耐久性に優れ、経年変化を楽しめる	高価	優れている	優れている

一般的に、国産木材は安価で、フィンランド産木材は高価ですが耐久性に優れています。しかし、国産木材でも適切なメンテナンスを行うことで、長く愛用することができます。
木材選びは、サウナ小屋の雰囲気や性能を左右する重要な要素です。それぞれの木材の特徴を理解し、後悔のない選択をしましょう。

加熱方式で選ぶ：電気ストーブ、薪ストーブなど

サウナ小屋キットを選ぶ上で、重要な要素の一つが「加熱方式」です。大きく分けて「電気ストーブ」と「薪ストーブ」の2種類があり、それぞれに特徴があります。

加熱方式	メリット	デメリット
電気ストーブ	・設置が簡単 ・操作がシンプル ・温度管理が容易	・ランニングコストが比較的高い ・薪ストーブに比べ、本格的なサウナの雰囲気には劣る
薪ストーブ	・ランニングコストが安い ・本格的なサウナ体験が可能	・設置に手間がかかる ・温度管理が難しい

ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な加熱方式を選びましょう。例えば、手軽さを重視するなら電気ストーブ、本格的なサウナ体験を求めるなら薪ストーブがおすすめです。

近年では、電気と薪の両方に対応したハイブリッドタイプのサウナストーブも登場しています。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、後悔のないサウナ小屋作りを目指しましょう。

価格帯で選ぶ：予算に合わせたサウナ小屋キット選び

サウナ小屋キットの価格帯は、サイズ・材質・機能によって大きく異なります。予算に合わせて最適なキットを選びましょう。

価格帯	特徴
〜50万円	コンパクトな1〜2人用が中心。シンプルな構造で、DIY初心者にもおすすめ。
50〜100万円	ある程度の広さを備えた2〜4人用が選べる。機能性も充実したキットが多い。
100〜200万円	広々とした4人以上用が中心。高品質な木材やストーブを採用した本格仕様も。
200万円〜	オーダーメイドも可能な高級ライン。ラグジュアリーな空間を追求できる。

予算を抑えたい場合は、コンパクトなサイズで必要最低限の機能に絞ったキットを選ぶと良いでしょう。一方、予算に余裕があれば、広さや機能性を重視したワンランク上のサウナ体験も夢ではありません。
快適なサウナライフを実現するために、予算と希望を考慮しながら、最適な価格帯のサウナ小屋キットを選びましょう。

サウナ小屋キットの設置場所と基礎工事

設置場所の選定：日当たり、風通し、水はけなどを考慮

サウナ小屋を設置する場所は、快適性や安全性を大きく左右する要素となります。 設置場所を決める際には、以下の点を考慮して最適な場所を選びましょう。

• 日当たり：サウナ小屋は湿気がこもりやすいため、日当たりが良く乾燥しやすい場所が最適です。
• 風通し：風通しの良い場所を選ぶことで、サウナ使用後の換気をスムーズに行うことができます。カビの発生防止にも繋がります。
• 水はけ：水はけが悪い場所だと、土台が腐食したり、湿気が溜まりやすくなる可能性があります。水はけの良い場所を選びましょう。
• 周囲の環境：近隣住宅との距離や、プライバシーにも配慮しましょう。

これらの要素を総合的に判断し、快適で安全なサウナ空間を実現できる設置場所を選びましょう。

基礎工事の種類：コンクリート基礎、束石基礎など

サウナ小屋キットを設置する際には、小屋をしっかりと支え、安定させるための基礎工事が欠かせません。基礎工事には、主に以下の2つの種類があります。

基礎の種類	特徴	メリット	デメリット
コンクリート基礎	セメントと砂利を混ぜて作る、頑丈な基礎	耐久性が高く、不同沈下のリスクが低い	費用がかかり、工期が長い
束石基礎	独立した基礎石を地面に設置し、その上に土台を乗せる基礎	水はけが良く、湿気がこもりにくい	コンクリート基礎に比べて強度が劣る

どちらの基礎工事にもメリット・デメリットがありますので、設置場所の状況やサウナ小屋のサイズ、予算などを考慮して最適な方法を選びましょう。迷った場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

サウナ小屋キットの組み立て方：ステップバイステップで解説

【手順1】部材の確認と準備

いよいよサウナ小屋の組み立てです。 まずは、キットが届いたら、部品が不足していないか、破損している箇所がないかを確認しましょう。 部品点数が多く、組み立てに時間がかかる場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

【キット内容確認ポイント】

部品名	確認事項
壁パネル	枚数、傷の有無
屋根パネル	枚数、傷の有無
サウナストーブ	動作確認
サウナストーン	個数、破損の有無
ビス、ネジなどの金具類	種類、数量、サイズ
組立説明書	内容確認

部材に問題がないことを確認したら、組み立て作業に取り掛かりましょう。

【手順2】土台作り

サウナ小屋キットの組み立てにおいて、土台作りは最も重要な工程の一つです。 土台は、サウナ小屋全体の重量を支え、安定性を確保する役割を担います。
土台作りの具体的な手順は以下の通りです。

土台が水平でない場合、サウナ小屋が傾いたり、ドアの開閉に支障が出たりする可能性があります。 水平器を用いて、縦横方向の水平をしっかりと確認しましょう。

【手順3】壁の組み立て

いよいよサウナ小屋の骨組みとなる壁の組み立てです。壁パネルの組み立て方や順番はキットによって異なりますので、付属の説明書をよく確認しながら進めていきましょう。

壁の組み立ては、サウナ小屋の外観を大きく左右する重要な工程です。焦らず丁寧に作業を行いましょう。

【手順4】屋根の設置

いよいよサウナ小屋の外観が形作られていく屋根の設置です。屋根の構造はキットによって異なりますが、ここでは一般的なパネル式の屋根を取り付ける手順を解説します。

屋根材は、ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルなど、耐久性やデザイン性に優れたものが数多く販売されています。キットに含まれていない場合は、自分の好みに合わせて選びましょう。

【手順5】サウナストーブの設置

サウナ小屋の心臓部ともいえるサウナストーブの設置は、特に慎重に進める必要があります。安全のためにも、必ず専門業者へ依頼しましょう。

専門業者による設置は費用がかかりますが、安全で快適なサウナを楽しむためには欠かせないプロセスです。

【手順6】電気工事と水道工事

電気ストーブを設置する場合や、照明を設置する場合には電気工事が必要です。水道工事は、サウナ室内にシャワーを設置する場合や、近くに水場がない場合に必要となります。
これらの工事は専門知識が必要となるため、必ず資格を持った電気工事士や水道工事士に依頼しましょう。安全のためにも、ご自身で作業を行わないようにしてください。

工事内容	電気工事	水道工事
必要なケース	電気ストーブ、照明の設置	シャワーの設置、水場の確保
注意点	資格を持った電気工事士に依頼	資格を持った水道工事士に依頼

事前に設置するサウナストーブや照明の仕様、水道の使用場所などを決めておき、業者としっかりと打ち合わせることが大切です。

サウナ小屋DIYに必要な道具と材料

サウナ小屋キットは、必要な木材などが揃っていますが、組み立てには別途、工具や材料が必要になります。事前に準備しておくべき代表的な道具と材料を以下にまとめました。

工具

• 電動ドライバー：ネジ締め作業の効率を大幅に向上させます。
• 電動ドリル：下穴を開ける際に使用します。
• 丸ノコ・ジグソー：木材を必要なサイズにカットする際に使用します。
• 水平器・メジャー：正確な組み立てに欠かせない測定工具です。
• ハンマー：部材を固定する際に使用します。
• 脚立：高所作業を安全に行うために必要です。
• 保護メガネ・軍手・マスク：安全のために必ず着用しましょう。

材料

• ネジ・釘：キットに含まれていない場合もあります。
• 木材保護塗料：サウナ小屋の耐久性を高めるために使用します。
• 防水シート：基礎と土台の間に敷き、湿気を防ぎます。

これらの道具や材料は、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。DIYに慣れていない方は、工具の使い方を事前に練習しておくことをおすすめします。

サウナ小屋をもっと快適にするオプション

窓やドアの設置

窓やドアは、サウナ小屋の快適性を大きく左右する要素です。
窓はサウナ室内の換気を促し、新鮮な空気を取り入れるために重要となります。断熱性に優れた複層ガラスの窓がおすすめ。設置場所や大きさは、サウナ室内の広さやレイアウトを考慮して決めましょう。
また、ドアも快適なサウナ空間には重要な要素です。気密性の高いドアを選ぶことで、熱効率を高めることができます。また、サウナ室内の温度を保つために、断熱性の高いドアを選びましょう。開口部は広く取ることで、出入りがスムーズになります。
窓やドアを設置する際には、DIYキットの説明書をよく読み、正しく設置するよう心がけましょう。 また、必要に応じて専門業者に依頼することも検討してください。
適切な設置を行い、採光・通風を確保し、より快適なサウナ空間を目指しましょう。

断熱材の追加

サウナ小屋をより快適に、そして経済的に楽しむためには、断熱材の追加が効果的です。断熱性を高めることで、サウナ室内の温度が逃げにくくなるため、温室効果が期待できます。その結果、加熱効率が上がり、燃料費の節約にもつながります。
断熱材には、グラスウールやロックウールなどの定番素材に加え、羊毛断熱材などの自然素材も人気です。

断熱材の種類	特徴
グラスウール	安価で施工しやすい
ロックウール	耐火性・遮音性に優れている
羊毛断熱材	調湿効果・断熱性に優れている、環境に優しい

断熱材の選び方一つで、サウナ小屋の快適性やランニングコストに大きな差が出ます。ご自身の予算や好みに合わせて最適な断熱材を選びましょう。

内装材の選択

サウナ室内の壁や天井に使用する内装材は、サウナの快適性を大きく左右する要素の一つです。高温多湿な環境に耐えうる素材を選ぶことが重要です。ここでは、サウナ小屋の内装材として人気のある木材と、それぞれの特性をまとめました。

木材の種類	特徴	耐熱性	耐久性	価格帯
国産ヒノキ	芳香が高く、リラックス効果が期待できる。抗菌・防虫効果も高い。	高	高	高
フィンランドパイン	淡い色合いと木目が美しい。熱伝導率が低く、やけどのリスクを軽減できる。	高	中	中
レッドシダー	赤褐色の木目が特徴。断熱性・防湿性に優れている。	高	高	高
スプルース	明るい色合いと木目が特徴。加工がしやすく、DIY初心者にもおすすめ。	中	中	安

木材の特性を理解した上で、予算や好みに合わせて最適な内装材を選びましょう。木材以外にも、断熱性を高めるために断熱材と組み合わせて使用することもおすすめです。

ベンチや照明の設置

サウナ室に欠かせないベンチ。サウナ小屋キットによっては標準装備されている場合もありますが、別途用意する必要がある場合もあります。材質やサイズ、形状は好みに合わせて選びましょう。 快適なサウナ空間を演出する照明も重要な要素です。サウナ室内の高温多湿という環境に耐えられる、サウナ専用の照明器具を選びましょう。

ベンチ

• 材質：ヒノキやスギなどの国産木材、アスペンなどの北欧産木材
• サイズ：サウナ室の広さに合わせて、ゆったりとくつろげるサイズを選ぶ
• 形状：1段ベンチ、2段ベンチ、L字型ベンチなど

照明

• 種類：ダウンライト、間接照明など
• 明るさ：リラックスできるよう、暖色系で落ち着いた明るさがおすすめ
• 防水性：サウナ室内の高温多湿に耐えられる防水性の高い照明を選ぶ

照明は設置場所や配線にも注意が必要です。専門業者に相談するのも良いでしょう。安全に配慮して設置してください。

サウナ小屋DIYの費用と注意点

DIYだからといって費用を抑えられるとは限りません。事前に費用や注意点を確認しておくことが大切です。

項目	内訳	費用相場
サウナ小屋キット	キット本体、送料	20万円～100万円
基礎工事	コンクリート、束石など	5万円～20万円
サウナストーブ	電気式、薪式	5万円～50万円
電気工事	電気配線工事	3万円～10万円
水道工事	給排水管工事	2万円～10万円
その他	工具レンタル、消耗品など	2万円～5万円

注意点

• 組み立ての難易度: サウナ小屋キットは、ある程度のDIYスキルが必要です。不安な場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
• 建築基準法: サウナ小屋の設置場所や大きさによっては、建築確認申請が必要な場合があります。事前に確認しておきましょう。
• 安全対策: サウナストーブの設置や電気工事は、火災や感電の危険があります。必ず専門業者に依頼しましょう。

費用を抑えるためには、キット以外の材料をホームセンターで購入したり、基礎工事を自分で行ったりする方法もあります。しかし、安全面を考慮し、無理のない範囲で行いましょう。

まとめ：自分だけのサウナ小屋で最高のととのいを！

サウナ小屋キットを活用すれば、DIY初心者でも憧れのマイサウナを手に入れることができます。 サイズや形状、材質、加熱方式など、さまざまな種類のキットが販売されているので、自分の好みに合わせて最適なものを選びましょう。
設置場所や基礎工事、組み立ての手順などをしっかりと確認し、安全に配慮しながら作業を進めてください。 窓やドア、断熱材、内装材などのオプションを追加することで、さらに快適なサウナ空間を作ることができます。
自分だけのサウナ小屋で、心も体もリフレッシュし、最高の「ととのい」を体験しましょう。